■艦長、前にも書きましたが更年期障害なのでしょうか、最近夜中に体のカユミで眼が覚めることがよくあります。このカユミ、かいたり薬を塗ってもほとんど消えないのですが(カユい場所が次々移動する!)、不思議なことに寝る場所を変えるとピタリと治まるのです。何なのでしょう?人体のプチ不思議です■昨夜も3時過ぎに眼が覚めてしまい、リビングに移動したのですが、いつも使うソファが愛犬に占拠されてしまったので、仕方なく缶ビールを開けて録画してあったちょっと前の「あらびき団」を観ました。昨夜見た中で僕の1等賞はアンガールズの田中さんの、ミイラのネタ。田中さんは肌色のパンツ一丁で、目を見開き、歯をむき出し、硬直して台の上に横たわっているだけ。暗いスタジオの中にその姿が浮かび上がり、彼自身の声で科学番組風のナレーションが流れます...「ペルーの遺跡で奇跡的に見つかった、非常に保存状態のよい女性のミイラ」の解説です。「あらびき団」は、若手芸人やアマチュアの荒削りだけれどパワフルな芸を披露する番組で、基本的に動き回るネタが多いので、「寝てるだけ」のこのネタは差異化満点。無論ガリガリでギョロ眼という自分の身体的特徴も計算づくなわけで、さすがの風格です。やっぱ笑いは発想だわ■風格といえば、一昨日は西宮の兵庫県立芸術文化センターでイッセー尾形さんのライブを拝見しました。爆笑の連続。音楽や照明に頼らない一人芝居って、お客さんの質に大きく左右されると思うのですが、きっと劇場が街にすごく馴染んでいるせいでしょう、兵庫芸文のお客さんは、上品だけれどとてもフランクで反応がよくて、イッセーさんも乗っておられたようです。五十代も後半に突入されたというのにあの体の切れ、言葉の選び方...いつもながらすごいの一言です■僕はイッセーさんの芝居に、前々からほんの少し不条理の香りというか、構成全体の一部にせよ、「不安」とか「シュール」みたいなスパイスを感じていたので、3年振りぐらいに観た今回の華やかな舞台、すごく新鮮で認識を新たにしました■そして昨日土曜日は京都へ。同志社大学寒梅館ハーディーホールで開かれた、ヨーロッパ企画主催の「第5回ショートショートムービーフェスティバル・夏の予選会」を見学しました。若い人たちによる様々な趣向の16本の短編映画を堪能しましたが、実は僕が一番感心したのは、オープニングです■16本の上演順をどうして決めるかという段で、なんとそのためだけに発明された「上演順決定ロボット」を酒井ハカセ(ヨーロッパ企画の役者で、美術・技術も担当する酒井君)が持って登場したのです。このロボット、結構不具合があり段取りに時間もかかるのですが、こういう、どうでもいいすみっこでしっかり遊ぶのが、僕思うにいかにもヨーロッパ企画です。うん。すみっこだから手を抜く、んじゃなく、すみっこだから一所懸命遊ぶ!これです。勉強になります■
さて本日ホールでは「全国ナイスミドル音楽祭2008・関西ブロック大会」が開催されます(残念ながら観覧募集は締め切り)。きっとこれからオッサンたちが威勢のいいサウンドを披露してくれることでしょう。ただ今ステージでは照明や音響のチェック中です。
■僕、スタッフが実際何をチェックしてるのか、とか専門的なことはあまりわからないのですが、何だかこういう時間、大好きです。みんなが作業している中、暗い客席でぽつんと座っていると、徐々に何かが高まってくるというか...
んーと、「ミューズが舞い降りるのを待っている時間」?■...わ、すごい!かっこいい表現■(艦長自画自賛)
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- 2008年08月31日日曜日