人は、仲良くしないといけないなあ・・・。
■スクエア『誉め兄弟』チームの皆さん、本日小屋入りで明日初日です■・・・下町の古びた民家。そこに数人の男女が三々五々集まってくる。どうやら、その家の主が亡くなって奥の間に安置されているようです。集まった人々のうち、中年の入口に差し掛かったという感じの三人の男性は、故人の息子たち、つまり兄弟らしい。父の死を嘆きつつ、久しぶりの再会を喜んでもいる。死者を悼む儀式の前の、よくある風景。・・・と思って見ていると、何かがおかしいのです■会話を聞くうちに、三人が過ごした、よくあるとは云えない過酷な子供時代が明らかになってきます。圧倒的な不幸。そして過去以上に特異なのが、この三人のキャラクターです。破天荒なまでに正直で、底の見えないほどのお人好し。人を疑うことを知らず、兄弟同士のいがみ合いなど微塵もなく、果てしなく労りあい、讃えあう。まさに誉め兄弟■三人に加え、昔の日本の下町によくいた、他人の家なのにまるで我が家のように自然に出入りする快活な男性(三兄弟の幼馴染)や、この家に暮らしているらしい、主の死を嘆く聖母の如き若い女性も強烈な存在です。まるで世界から「邪悪な心」が一切消えうせたかのようなピュアな空間が舞台上に形成されるのです■そして、そこにもう一人、謎の人物が侵入してきます。喪服の女性。劇の登場人物たちは相変わらず脳天気だけれど、観客の胸には不安が広がります。案の定、彼女は故人の『遺産』のことで用があって来たというのです・・・■偶然が重なり、あり得ない状況が生じて、そこで人々が騒動を起こすのが『シチュエーション・コメディ』だとすれば、この『誉め兄弟』はまさしく『キャラクター・コメディ』です。善き人たちの、善き喜劇■殺伐とした人間関係や世の中の不条理にちょっと疲れたあなた、是非ご覧ください。スクエア『誉め兄弟』、心が浄化されるような作品です(艦長)
10月4日(金) 19:00
5日(土) 14:00 19:00
6日(日) 12:00 16:00
※当日券は開演45分前より発売
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- 2013年10月03日木曜日