2013年11月20日
■本日3本目のブログで恐縮ですが、山田ジャパン『ブルーギルの計画』、明日初日です■実は・・・山田ジャパンさん、僕観たことないんです。昨年も、『盗聴少年』という作品をもって大阪のHEP HALLに来られているんですが、見逃してしまいました。残念!■実は・・・正直に云うと昨年はチラシのイラストレーションにちょっとひいてしまったのです。自室の暗がりの中で両耳を手で押さえる暗い目をした少年のアップ。何かの音から耳を塞いでいるのか?掌の下にはヘッドフォンが隠れているのか?とにかく、不気味な何かを感じさせる画です■でも山田ジャパン、実はコメディ集団だったんですよね。僕、三度の飯よりコメディが好き、いやそれでは死んでしまうので、『三度の飯を二度にしてもいいから、その時間に何か笑えるものを観ていたい!』くらいにはコメディ好きなので、後でとても悔しい思いをしたのです。ご覧のとおり今回もチラシの迫力は中々のものです。漫画調のイラストですが、いかにも寓意に満ちた暗い画調。ネットを徘徊していて得た情報ですが、毎回山田ジャパンのチラシイラストを担当しておられる漫画家の東京キリマンジャロさんは、山田ジャパンの主宰・山田能龍さんの芸人時代の元相方さんなのだとか。なるほどー■『下品だけれど哲学的』で、『とにかく笑える、切なくて、泣ける』。設定の妙で笑わせるシチュエーションコメディではなく、人間の情念や存在そのもののおかしさ・哀しさを、役者のダイナミックな演技で笑いに昇華する演劇であるはずです■出演者もすごくて、TVバラエティで大活躍中の芸人・いとうあさこさんが意外にもこの劇団のメンバーで看板女優!他にも劇団メンバーにはお笑い芸人さんや元芸人さんが多く、笑いについてのポテンシャルは保証付き!ゲストには、ヨーロッパ企画の土佐和成さん、劇団鹿殺しの傳田うにさん、あやまんJAPANのあやまん監督など個性も破壊力も強烈な人たちが出演。『ブルーギルの計画』、明日から5回です!(艦長)
山田ジャパン 『ブルーギルの計画』 作・演出 山田能龍
11月21日(木) 19:00
22日(金) 19:00
23日(土) 14:00 19:00
24日(日) 15:00
※当日券は、開演1時間前から発売
※上演時間は約1時間50分です
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- 2013年11月21日木曜日
■大盛況に終わった一昨日の『エミちゃん祭り』のことを僕も少し■いま目の前の予定表を見て改めて驚いたのですが、11/18のこの催しの前にABCホールで行われた演劇公演は、プロペラ犬(11/11-14)とカムカムミニキーナ(11/16-17)。これから控えているのは、山田ジャパン(11/21-24)、イキウメ(11/29-12/1)、そして小林賢太郎演劇作品(12/2-15)。つまり『エミちゃん祭り』は1か月以上続く東京のカンパニーのお芝居たちに挟まれているんです■牧野エミさんは、今回の一周忌イベントの呼びかけ人である升毅さんたちと立ちあげた演劇ユニット・売名行為を皮切りに、MOTHER、タニマチ金魚という集団で活動を続けてこられました。一方、請われて出演した他の団体の舞台も無数。80年代から90年代にかけて、まさに関西小劇場界の看板女優だったのです。多くの作品が東京でも上演され、関西演劇ここにあり、と当時強烈な存在感を誇っていました■その彼女を偲んで、『エミちゃん祭り』にはすごいメンバーが、いや本当にすごいメンバーが大集結しました。演劇人だけに絞っても、浅野彰一、粟根まこと、川下大洋、北村守、楠見薫、国木田かっぱ、久野麻子、久保田浩、後藤ひろひと、コング桑田、関秀人、立原啓裕、土田英生、中道裕子、東野ひろあき、升毅、桝野幸宏、松尾貴史、宮吉康夫、わかぎゑふ(別に順番で文句いう方はいないと思いますが便宜上50音順)・・・。これだけの人々が一堂に会することは絶対にない、と誰もが口々に云いました。幕の内側でもエミさんがどれだけ愛され、慕われていたかの証拠です■現在は東京に活動拠点を移しておられる方もいますが、このうち半分でも揃えば、大評判間違いなしのすごい舞台が作れるのにな、なんて僕以外にも何人もの人が思ったんじゃないでしょうか。作家、演出家、看板役者、どんだけおるねん!■で、先の現状に戻るわけですが、東京の皆さんにバンバン来ていただいて、ABCホールとしては本当に本当に有難い限りなのです。でも先輩方に負けないよう、関西も頑張らにゃいかんな、とひっそり思う次第■若くして天国にデビューしてしまったエミさんのためにも(艦長)
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- 2013年11月20日水曜日
2012年11月17日に他界された女優:牧野エミさんの「天国デビュー」を祝う「エミちゃん祭り」。
錚々たる面々が集まり、朝から劇場ロビーの飾り付けやレイアウト、フリーマーケットの準備、楽屋の用意などを手がけ、15時にロビーでお客様を迎える用意をし、17時半からのトークイベントの為、短い持ち時間でいかに「牧野エミ」という人を語るかをリハーサルし、とはいえ、皆様多忙を極めている方ばかりですので、事前打ち合わせはメールか電話、当日を迎えての擦り合わせも多数。
運営された「エミちゃん祭り実行委員会」の方々はさぞかし大変な準備だったとお察し致します。
忙しくても駆けつけて、牧野エミという女優の天国デビューをお祭りにしてしまうことに尽力をかけた方、それ以上に駆けつけたくても駆けつけられなかった方々が多かったことと思います。
事前告知がラジオとネット関係で直前に詳細ご案内にも関わらず、多数のお客様がご来場くださいました。
タニマチ金魚さんのホームページでもご報告されておりますが、今回のイベントは「入場無料」という形で、「牧野エミさんの私物フリーマーケット」「タニマチ金魚のグッズ販売」そして「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」への募金を行い、売上金、募金の全てを生前のエミさんが最後に尽力されていた「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に総額寄付されることとなりました。
フリーマーケット売上 111,500円
タニマチ金魚グッズ売上 112,000円
そして皆様からの募金が 341,978円
合計金額 565,478円が「エミちゃん祭り 実行委員会」という名称で
「リレー・フォー・ライフ 関西実行委員会」に寄付されます。
リレー・フォー・ライフとは1985年よりアメリカから発足し、今は世界20カ国で開催されている「がん征圧」を目指すチャリテイーイベントです。
がんと闘っている人たちの命を祝福し、勇気付け、亡くなったひとをしのび、がん征圧のために力を合わせて立ち向かうことを使命とされています。
牧野エミさんは乳癌が判明して以降、その病状を包み隠すこと無く様々な方法で発信し、ご自身も辛い中同じ病状の方々を勇気付け、必ずわたしども女性スタッフにも「検診に行くように」と、声をかけてくださっていました。
「エミちゃん祭り」の楽屋裏を拝見しつつ、「この方々が今の演劇界を作って来られた方なんだな」と実感しました。ABCホールの1スタッフとして、その演劇界の末端にいる者として頑張らねばと思いました。
エミさん、このお祭りを喜んでくださったのではないでしょうか。
そう願うばかりです。(乗組員N)
等身大パネル、たくさんのお客様や出演者がこぞって写真を撮っておられました♪
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