2017年5月
玉造小劇店「おもてなし」、大阪公演初日を明日に控えて、本日小屋入りされました。
「おもてなし」は、2014年に上演された舞台の再演で、大正末期に大阪が「大大阪」と呼ばれた黄金時代、その中心だった船場の商人たちの生活を描いた作品です。主演のみやなおこさんが、2014年度芸術祭で優秀賞を受賞されたこともあり、今回の再演となりました。
作・演出のわかぎゑふさんは、先日の山村前艦長の退艦式の時に久しぶりにお会いして、アンディ・ウォーホル張りの白髪頭にギョッとしたのですが、今回の舞台のために白髪に染めたとのこと。全部真っ白に染めるのは簡単だそうですが、3本に1本くらい黒髪を残すというリアルな白髪にするには高度なテクニックが必要らしく、この技術を持った東京の美容師さんに、なんと2年半かけて仕上げてもらったのだそう。2014年の初演時の映像を見て、役者陣がみんな頑張ってるのに、自分の白髪が「ざんない」のが残念で、今回は気合を入れたとのこと。ちなみに2020年東京オリンピックのプレゼンで話題になった「オ・モ・テ・ナ・シ」よりこの舞台の企画の方が早かったそうです。
古き良き時代の船場商人を現代に重ねて、もう一度「おもてなし」という言葉の意味を思い起こさせるこの舞台、ゑふさんがこだわった船場ことばや、夏の着物の美しい着こなしにも是非注目してください。(艦長)
玉造小劇店「おもてなし」
5月23日(火)~26日(金) 19時
27日(土) 14時/18時
28日(日) 13時
会場:ABCホール
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- 2017年05月22日月曜日
来週5月23日(火)~28日(日)まで全7ステージ上演される
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- 2017年05月18日木曜日
さて、前述の艦長ブログにもありますように、メッセンジャー黒田さんが脚本公演「つな」が間もなくABCホールで上演です。
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- 2017年05月12日金曜日
メッセンジャー黒田プレゼンツの舞台、「つな」がいよいよ来週末に迫り、明日放送の「劇場に行こう」の収録に、メッセンジャー黒田君が来てくれました。
「昭和20年に堺を襲った堺大空襲。生き延びた5人の子供が、女郎屋の女将、チエばあの力を借りながら力強く懸命に生きていた。ところがある夜、チエばあが何者かに殺され、彼女が蓄えていたお金も消えてしまう」というお話。元々2006年に黒田君が出演した、大塚雅史さん作・演出の「ロープ」という作品を黒田君が今回のために設定や登場人物を変えてリメークしたもので、脚本は黒田君、演出は黒田君とTHE ROB CARLTONの村角太洋君が担当。
黒田君によると、「ほんまに黒田が書いてんの?と疑われるような夢を追う物語で、重い話ではなく、どちらかと言うとヒューマンドラマで、老若男女誰にでも楽しんでもらえる作品に仕上がってる自信がある。是非たくさんの方に観てほしい」とのこと。「芝居は、出るよりも作ることが楽しいから毎年作ってる」という、お笑い芸人メッセンジャー黒田のもう1つの才能を、是非劇場で体感して下さい!明日18時~放送予定の「劇場に行こう」で予習も是非!(艦長)
メッセンジャー黒田プレゼンツ
5月19日(金)19時半
20日(土)13時/17時
21日(日)11時/15時
会場:ABCホール
チケットお問合わせ:
チケットよしもと
0570-550-100
ABCホール
06-6451-6573
明日・明後日のイタリア映画祭も面白そうですよ!
公式HP→http://www.asahi.com/italia/2017/
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- 2017年05月12日金曜日
春の文化祭の興奮も冷めやらない今日この頃ですが、このブログでは珍しく映画の話をさせてください。
3月に開催された大阪アジアン映画祭のクロージング作品として、このABCホールで世界初上映された映画「PARKS パークス」がいよいよ大阪のシネ・リーブル梅田で、一昨日の土曜日に公開されました。大阪出身の若き天才、瀬田なつき監督は映画祭のクロージング・パーティにも駆けつけて舞台挨拶してくれ、上映終了後には客席から大きな拍手が沸き起こりました。
そもそも2009年の大阪アジアン映画祭で上映された「彼方からの手紙」は、瀬田監督の東京芸術大学大学院の修了制作作品だったのですが、その素晴らしさに驚嘆し、天才の出現を目の当たりにした興奮のまま上映終了後にABCホールの楽屋でご挨拶させていただいて以来、彼女の過去の短編作品をはじめ、メジャー映画デビュー作となった「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」(2011年)など、ほとんどの作品を観て、心待ちにしていた新作です。
主人公の純を演じるのは、数々の話題作に出演している橋本愛さん、高校生・ハル役には、UQモバイルのCMなど、最近やたら目にする永野芽郁さん、トキオ役には、「みーまー」で鮮烈な印象を残し、今や引っ張りだこの染谷将太君という魅力的なキャスティング。トクマルシューゴさん監修のポップな音楽の中で繰り広げられる、軽やかで切ない青春群像劇なんですが、油断していると映画終盤に迷宮に誘い込まれ、胸が熱くなるラストが待っています。劇場を出る時にはテーマ曲を口ずさんでいること間違いなし!
瀬田監督は、若手女優のナチュラルな魅力を引き出す才能があり、瀬田監督がカメラを向けると、みずみずしい光と風が女優さんをスッと包みます。今回も2人の女優さんが本当に魅力的。東京でも既に公開中。シネ・リーブル梅田に続いて、神戸国際松竹、京都シネマ等全国で公開されます。劇場で是非!(公式HP→http://www.parks100.jp/)
さて、5月のABCホールは、怒涛の「春の文化祭」も終わり、10~14日しま~ん共和国さんの「咲くは江戸にもその素質」、19~21日はメッセンジャー黒田プレゼンツ「つな」、23~28日は玉造小劇店さんの「おもてなし」と続きます。今週木曜日にはメッセンジャー黒田君が「劇場に行こう」の収録で来てくれる予定なので、その模様も後日お伝えします。(艦長)
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- 2017年05月08日月曜日
中之島春の文化祭、無事終了しました!ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。出演者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした!ホール内ステージはいつもの満員御礼。リバーデッキも好天に恵まれ、対岸で開催中のフードソニックの影響もあってか、去年の倍の賑わいでした。
春の文化祭は、これまでもほぼ毎年来ていますが、丸2日通して観たことはなく、今回は新艦長に就任直後の文化祭ということで、通し券を2日とも買ったつもりで、ホールのステージを「とにかく全部観る!」と心に決めていました。で、ご挨拶等で一部途中までしか見られなかったステージもあるのですが、結局全演目観ました!
いや面白かったですね。不勉強で名前しか知らなかったり、名前も知らなかった劇団もたくさんあったのですが、大好きな劇団・アーティストが一杯見つかりました。そりゃそうですよね。それぞれの出演団体が、自分たちの魅力をいかに20分に凝縮するかを徹底的に考え、いくつかの団体はこの文化祭のために新作を作り、準備に膨大なエネルギーをかけた上で、いつもの本公演のお客様ではないアウェーの環境で爆発させるわけですから。
2日間終了してホールのスタッフから「疲れたでしょ」と聞かれたのですが、とにかく演目にバリエーションがある上、20分という尺ではシリアスなテーマを語ることが難しく、とにかく笑える演目が多かったからか、不思議なことに全く疲れませんでした。
打ち上げでも、普段一堂に会することが滅多にない出演者や劇団関係者がワイワイと親交を深め、私自身もたくさんの出演者とお知り合いになれました。
手前味噌ながら、スタッフのプロフェッショナルな仕事ぶりもすごいです。今まで外から見ていて、こんな催しが毎年滞りなく開催できていることが不思議だったのですが、周到な準備と過去8回の経験の積み重ねでステージを完璧にサポートしています(なんとホールのステージでは丸2日以上かけて入念なリハーサルが行われています!)。
でも、この文化祭を続けさせてくださっているのは、何と言ってもお客様です。お客様にお越しいただき、盛り上げていただくことで初めて演者もスタッフも最大限のパフォーマンスを発揮できます。これからも劇場にどんどん足を運んで関西の舞台を盛り上げて行っていただくよう、よろしくお願いいたします!(艦長)
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- 2017年05月05日金曜日