2009年8月2日放送
重くて遠い家
■坂道を車のバックで上がり、さらに30メートルの急な坂道を徒歩で上がらないと家にたどり着かないため、家に帰ることがつらく感じる
■お風呂が灯油ボイラーのため、10日に一度、1缶18Kgもある灯油タンクを持って、この坂を上らなければならない
■家族で壁にペンキを塗って少しでも明るく見せようとした台所は、使い勝手が悪く、老朽化も激しい
■脱衣所もシャワーも無い浴室は、扉の立て付けも悪く、勝手も悪く寒々しい
■縁側は床が一枚の板だけで、窓もきちんと閉まらず、冷たいすき間風が吹き込んでくる
■その夏は暑く冬は寒い縁側の端に、子どもの勉強スペースがある
和の心と住まいの伝承者
森村 厚
縁側などがある伝統的な日本家屋の良さを、ちゃんと活かしていきたい。
ただ、雨漏りやすき間風といった問題点が多いので、しっかりと直していきたい。
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赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
和の風情を活かして見た目を楽しむ
日本建築を得意とし、和の素材にこだわりを持つ「匠」らしく、リフォーム後もその良さを上手く活かした作りが随所に見られます。
玄関には木材の他、漆喰の壁や靴脱ぎ石の大谷石など伝統的な日本建築の素材を多用。窓からの光と、かつて縁側にあった照明を利用したスタンドで暖かく落ち着いた玄関が生まれました。
南側の窓には、縁側で使われていた建具を再利用しました。障子に施された波ガラスは今では珍しい品。50年前の素材が、モダンなリビングに味わいを添えました。
キッチンの横には古い家の板戸を移設して作った、水周りスペースに続く扉。その脇には、天井のロフトへと誘う「匠」オリジナルの箱階段も。
トイレにもこだわり、格子窓にすることで和の風情を感じさせてくれています。
広いリビングを有効活用
14畳という広さを持つリビングの一角にある、縁側の床板を再利用して作られたスペースは、娘さんのバレエの練習スペース。
壁には畳まれた鏡があり、広げると全身が余裕で映る特大サイズに。
柱が開閉式になっており、その中に収納されているバーは、成長に合わせて3段階に高さを調整できるなど、本格的な仕様になっています。
広い室内を活かしたまま収納も強化
「匠」は収納にもこだわりました。
ダイニングテーブルに近い壁は、一面収納になっています。床から天井までの大容量で、無駄がありません。
箱階段を上ると、古い日本家屋ならではの天井高を利用して作られた6畳のロフトスペースが。季節の物や大きな荷物の収納に重宝する屋根裏収納で、その明かりとりに作られた小窓からは高台からの景色も楽しめます。
お父さんの部屋の小上がり。畳の下がすべて収納スペース。布団までも収納できる大容量。
お母さんと娘さんの部屋には、女性を意識した特製収納が。なんとドレッサー付き。
この収納は部屋を分ける際の間仕切りの役目も果たしますが、その際には両面から使えるようになっています。
埼玉県和光市
株式会社 田中工務店
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