2009年8月9日放送
不釣りあいな庭
■20mもある崖との境に建てられたブロックの塀は、触るだけで今にも崩れ落ちそうな危険な状態
■庭は十分な広さがあるものの、草木が生い茂り雑然としていて、リフォームしたばかりの家と不釣りあいな状態
■軒下の水はけが悪く、雨が降るとぬかるみ、跳ねた泥が前回番組でリフォームしたばかりの家を汚している
■笹竹などの草木がジャングルのように生い茂り、その向こうに広がる高台ならではの眺めを遮断している
■足下には石や物が点在し、子どもが遊ぶには危険
■雑草が生えないようにビニールシートを敷いていて、工事現場のような様相になっている
廃材のスタイリスト
金井良一
高台なので庭としての立地は非常にいいのだが、それが活かされていないのが勿体ない。裸足で出たい気持ちになるような庭にするべき。
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赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
廃材が大変身!
“廃材のスタイリスト”の異名を持つ「匠」は、家屋のリフォームの際に出た廃材を使って、それとは思わせない見た目に仕上げました。
庭から撤去した木の幹と土壁の土は、門の手前の階段のリフォームに使用しました。
灯油で沸かしていたお風呂の煙突は姿を変え、ハーブの花壇の中央でプランターという新しい役割をもらいました。
庭に転がっていた土管と石を使って生まれたのは、植物の水やりにも重宝する花台の下の手洗い場。
そして、廃材の柱と水道管で作られたのは、娘さんが欲しがっていた鉄棒。もちろん水道管はモルタルを詰めて強度を高めていますし、柱も防腐剤を塗って劣化を防いでいます。
憩いの場として生まれ変わった庭
40坪近い広さがありながら、雑然としたまま子どもものびのびと遊ぶこともできなかった危険な庭が、リフォームでスペースを有効利用し、安全で美しい風景が広がる親子三人の憩いの庭に生まれ変わりました。
庭の中央には「匠」が“見晴らしの丘”と名付けた築山が。そこに立つと高台からの抜けの良い景色が一望でき、築山から飛び出した柱や梁は腰かけてくつろぐことも。
そんな築山を本物の山に見立て、大自然を再現した縮景の坪庭。そこを流れ落ちる水の行先は廃材のシンクで作った池。そして庭園につきものの灯篭は、照明カバーとU字溝で作られました。
柿の木の下には、こちらも憩いの場となりそうな、幹を囲む円形のベンチが作られました。
浴槽を使ったコンポスト
キッチンを裏庭側に出たすぐ脇には、以前の浴槽を使って作られた、生ゴミを分解するコンポストを設置しました。
ここに生ゴミを投入すれば有機肥料が自然に出来上がります。
大きく重い上蓋を開けなくても、中央の植木鉢を取り外せば生ゴミを投入できる穴が現れます。また、その鉢には脱臭効果のある炭を入れてあります。
箱の中の肥料の他にも、箱の下にある蛇口を使って、生ゴミから出た水分を取りだすことができます。これも薄めて散布すれば肥料になります。
こうして生ゴミを自宅で処理できるようになったので、捨てに行く手間が省けるようになりました。
神奈川県横浜市
プレイスケープ
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