2011年3月20日放送
6畳に孫7人が寝る家
■普段は夫婦と長男、孫3姉妹の6人で暮らしているが、毎週週末になると、長女と次女が家族を連れて遊びに帰ってくるので、13人の大家族になる。夏休みや冬休みは休みの間中、ずっとその状態が続く
■夫婦はこの生活を気に入っており、更に近々もう1人の孫が生まれてくることを楽しみにしているが、現状でも大人数ゆえに、洗濯は1日3回、冷蔵庫は2台稼働、布団や洋服は溢れて部屋を納戸代わりにして収納するなどの苦労がある
■孫7人は、6畳間にベッドを2台並べて、窮屈な状態で寝ている
■最大13人が集まるのに、家にはトイレや洗面台がひとつずつしかなく大混雑する
■かつて段々畑だった場所に建てた家の一部を、下の車庫が支えているが、その鉄骨は腐り、家が傾いてしまっている。そのため、壁のひび割れ、立て付けが悪くなった扉が床に擦る、浴槽が床から浮き上がるなどの問題が発生している
■内孫3人の勉強部屋は通気が悪いため蒸し暑く、勉強に集中できない
森の木の代弁者
松永 務
広くするのは構わないが、ただ広いだけでは仕方がないので、メリハリのある空間に。そして、小さいお子さんが沢山いるので、子どもの目線になって考えることも必要。クリアするのは大変だが、面白さを感じている。
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大人数でも大丈夫
白と木目が心地よい、ゆとりの玄関ホール。その玄関を入って左側に並んだ建具の先には回廊式のシューズインクロークが。
帰ってきたらそのままクロークに入り、ここで靴を脱いで家に上がれるので、大家族の大量の靴で玄関が溢れることもありません。靴はもちろん、傘などの雨具の収納にも打ってつけです。
家の外に置かれていた冷蔵庫も並び、大家族でも十分な大容量の収納を備えたキッチン。お母さん待望のアイランドキッチンは、折り畳みの作業台を装備。今までは狭くて不可能だった孫たちとの料理が楽しめるだけでなく、忙しい時に手軽に食事できるカウンターにも。
開放的なリビングダイニングの中央には新しい大きなテーブルが。月曜から木曜までは6人で。14人の大家族が揃う週末には、奥に並べたベンチを移動することで、みんなで食卓を囲めます。そのテーブルの上には、以前の食卓を加工して作った鍋敷きが。これからは、14人の笑顔が弾ける賑やかなひと時をもたらすこの食卓が、大家族の団らんのシンボルです。
かつての窮屈さとは無縁の水回り。広くなった洗面脱衣所に設置されたのは、週末の大人数にも対応できるよう2つ並んだ洗面台。そして、浴室にもシャワーとカランを2つずつ設置し、浴槽もゆったりサイズになりました。
大変だった洗濯も、もう大丈夫。洗濯機置き場のある洗面所から真っすぐな動線でつながる勝手口を出ると、そこには1日に何度か行き来する物干し場が。日当たりも良く、屋根もあり、14人分の洗濯物も1度に干せる広さです。
皆が楽しめる家に
白い壁も眩しい南仏風のデザインのアプローチを上がった横に作られたのは、緑化スペース。広々とした芝生の上で幼い子どもたちが、のびのびと遊べます。
リビングダイニングの南側に位置するのは、開放感溢れる12畳のウッドデッキ。室内と床のレベルを合わせてあるので、キャスター付きのダイニングテーブルを楽に持ち出せます。これからは、お父さんの打った蕎麦を食べる蕎麦パーティーの回数も増えそうです。
ウッドデッキを一段下りると、水洗い出来るテラコッタタイルを敷いたバーベキュースペース。「匠」は、バーベキューコンロもリフォーム。便利な、跳ね上げ式の作業台を取り付けました。
テラスと橋でつながるツリーデッキは、この家の新たなシンボル。鯉のぼりポールを再利用した丸太と檜の板を使って、庭の3本の槙の木を結ぶように作られました。子供たちはもちろん、大人も童心に帰って楽しめそう。
ツリーデッキから見下ろせば、手作りのアスレチック広場が。不用品を利用して作られたオリジナル遊具で楽しめる、日当たりの良い新たな遊び場は、お孫さんたちへの何よりの贈り物です。
子どもたちが快適に過ごせるように
リビングダイニングに接して作られたのは内孫3姉妹のための学習スペースとベッドスペース。
「匠」特製の棚の付いた勉強机が3つ並んだ、デザインも特徴的な学習スペース。椅子も「匠」オリジナル。机の下に入っているキャスター付きの木箱を取り外せば、ちょっとした物を置くサイドテーブルになり、蓋を開ければ小物も収納できる優れもの。それぞれの机の間に収納されている建具を引き出せば、勉強に集中したい時などは簡単に個室になります。
可動式の学習スペースは奥に移動でき、そうする事でリビングスペースが2畳分、拡大。さらに、キャスター付きで2つに分かれる食卓も移動すれば、リビングの中央に、より広い空間が生まれます。これで孫たちの日課の空手の稽古も存分に行えます。
内孫3姉妹を窮屈さから開放した「匠」特製ベッド。次女と三女のベッドは同じ空間にありながら、その高さを変えることでプライバシーを確保。手摺りにかつての食卓の脚を再利用したベッドの下には、クローゼットを設け、低い方のベッドは、釣り戸棚とベッド下のスペースを有効利用することで沢山の衣類を収納できます。
その隣は、長女のベッドスペース。中学生のお姉さんには個室を用意。そしてなんと、備え付けのハシゴを掛けると、以前の屋根裏スペースを活かした、ロフトへ上がることが出来ます。子供たちの遊び場になるのはもちろん、週末の外孫たちの寝床など、多目的に使えそう。
さらに「匠」は、リフォーム中に生まれた新しい家族のことも考え、必要のない時は畳んでおける、特製のベビーベッドを作りました。風と光を通す格子の壁越しにリビングからも赤ちゃんの様子が窺えます。
「匠」の子どもたちへの配慮は、こんなところにも。洗面台に届くようにと、その下には、小さな子供たちのために踏み台が用意されていました。この踏み台は、大人が壁に備え付けられた大容量の棚から物を取り出すときにも役立ちます。
もちろん大人のためにも
玄関ホールの脇の廊下を進んだ先には、外から直接出入りすることもできる7畳の客間を用意しました。普段は、お母さんが趣味の油絵を描く場所に使うことも。建具を開けば、専用の洗面台も設置されているので、お客さんも、お母さんも、便利に使うことが出来ます。客間に続く廊下の脇には、来客用のトイレを配置。家族が多いので、普段も重宝しそうです。
お母さんの描いた油絵は、玄関に入った瞬間に目に飛び込んできます。3世代14人が大集合!毎日この絵を見る度に、家族の絆を感じ取れます。
収納にも重点をおいたリフォーム。来客用トイレの横に畳2畳分の納戸が作られ、長男の部屋と両親の部屋には、それぞれ大型のウォークインクローゼットが備え付けられました。これで部屋を占拠していた沢山の衣類も充分収めることができます。
静岡県富士市
平和建設株式会社
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