2012年2月26日放送
裸でトイレの扉に挟まれる家
■たった9坪で、狭い屋内では人が行き交うのもやっと
■家自体も老朽化が進んでおり、外壁にはヒビが入って雨漏りしているが、それを父が素人仕事ながら補修している
■隣家がすぐ近くに建っており、風通しが悪く日差しをを遮断している
■台所は物であふれかえり、食卓が荷物置き場になっている
■脱衣所の床は、今にも抜け落ちそうなほど老朽化が進んでおり、危険な状態
■脱衣所はとても狭く、三方向を扉に囲まれている。着替え中に誰かがトイレに入ろうとすると、トイレのドアに挟まれてしまう
■浴槽はかなり小さいサイズで、足を膝を畳まなければ入浴できない
■二世帯が就寝する2階は廊下のない2部屋が繋がっている。奥の部屋で寝ている娘夫婦は夜中にトイレに向かうときは両親が寝ている寝室を気を遣いながら横切らなければいけない
狭小空間の航海士
三瓶満真
絶対的な面積もさることながら、かなり物も多く、二世帯のプライバシーをどこまで許容し、きちんと確保するのか。家の周りは建て込んでいて視線は抜けないが、光と風を取り込む工夫が必要。
「匠」のプロフィールを見る
赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます
光を取り込む空間作り
新たに葺き替えられた下屋のガラス屋根のおかげで、玄関のみならず家の中にも、東からの自然の光が差し込みます。玄関横に設置された靴箱は収納力もたっぷり。以前のように物で玄関があふれかえることもなくなるでしょう。
1階の和室は、南側の大きな窓から光が差込み、明るく開放的に生まれ変わりました。その光は間仕切りを取り払ったことで、和室の奥にあるダイニングキッチンにまで届きます。
和室の南側には、部屋から段差なく続く開放的なウッドデッキが設けられています。透明な屋根から光が差し込むその場所は、物干し場にもなります。物干し竿は位置を低くして、背の低いお母さんでも楽に洗濯物が干せるように設計されました。
和室のテーブルは軽く作られており、壁の収納の隙間に簡単に仕舞うことができます。夜は、ここに布団を敷けば両親の寝室へと早変わり。ダイニングとの間仕切りを閉めておけば、仕事を終えたお婿さんが夜遅くに帰ってきても、もう気を遣うこともありません。
動きやすく設計されたキッチン
以前は物に占領されていたキッチンも「匠」特製のシステムキッチンが、その問題を一気に解消!大容量の収納が今まであふれていた物を収納してくれます。食卓の上に積み上げられていた電子レンジも、ちゃんと収まる場所を見つけました。
狭い空間でも動きやすい、親子2世帯5人で囲める「匠」特製のダイニングテーブル。テーブルの下にはポットや炊飯器も仕舞える、とっても使い勝手のいい収納付き。
キッチン横のわずかなスペースも「匠」にかかれば立派な引き出し式の食品庫に。奥行きがあるので入る量もたっぷり。腰より低い位置には、お母さん宝物でもある梅干の壷が収まる専用の場まで完備、これで楽しみも倍増です。
大きく生まれ変わったお風呂
回り階段の横のデッドスペースに、お父さん待望の洗面台が誕生しました。空間を上手く活用しているので邪魔になることはありあません。これまでは台所が洗面所代わり。食器棚に置かれていた歯ブラシも、ようやくあるべき場所に収まりました。
下屋のガラス屋根が続くところに新たに脱衣所と洗濯機置き場ができました。洗濯機の上には棚を設けて、わずかな空間も有効活用。新しい脱衣所は、もう誰かがトイレに入ってくるなんてことを気にせず、落ち着いて着替えることができます。
新しくなったお風呂は、階段下の空間を上手く活用して広い浴室に大変身!浴槽はゆったりと足を伸ばして入れるサイズになりました。天井は玄関、脱衣所から続くガラス屋根なので、明るく開放的になり、朝風呂ともなればガラス天井の向こうに青空が広がります。
娘夫婦のための2階
2階の若い娘夫婦の部屋には、天井一杯まで高さをとった大容量のクローゼットが設けられました。これからの生活で、荷物が増えても困らないように配慮されています。
床はまだ幼い孫のためにクッション性の高いコルク素材の床になり、転んだって平気です。寝室部分にも大容量の収納が設けられ、万年床になっていた布団も問題なく収納できるようになりました。
広いワンルームとなったこの2階は、建具で簡単に間仕切ることのできるようになっており、仕切りを閉じておけば就寝時のプライバシーも万全。さらに将来は孫のための子供部屋としても使うことができます。家族の将来のことを考えた、たくさんの工夫がなされています。
埼玉県さいたま市
(株)山崎工務店
放送リストに戻る
前の物件を見る
次の物件を見る
このページの一番上に戻ります
©ABC TV All rights reserved.