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2013年3月24日放送

孫がおびえる家

この物件が抱える問題

  • ■家が狭く入り込んだ袋小路の奥にあるため、家の前まで狭い路地を40メートルの距離をバックしないと駐車できない
  • ■家の前は、間口が190センチしかないため、横壁すれすれに駐車しないといけない
  • ■10坪しかないため、3世代5人の家族が同居するにはかなり手狭
  • ■昔ながらの木枠のガラス戸は建付けが悪いだけでなく、老朽化してできたガラスの隙間から虫や風が入る
  • ■2畳半しかない狭い台所は収納がほとんどなく、冷蔵庫や食器棚で場所をとられ、2人で台所に立つとほとんど身動きが取れない
  • ■ブレーカーが油まみれになっていたり、コンロ脇すぐにガス管が通るなど台所には危険が多い
  • ■お風呂の扉の建付けが悪い
  • ■脱衣所がないお風呂場は、玄関から続く廊下から丸見えで、さらにトイレがあるため着替えなどが困難
  • ■古いお風呂はまたぎが深く危ないばかりでなく、子供が足を伸ばせないほど狭い
  • ■洗濯機は、2階に続く階段の真下に置かれ上り下りを邪魔している
  • ■風呂場の横に置かれた洗濯機から延びる排水ホースで風呂の扉が開いたままになっている
  • ■階段は急勾配だが、手すりがない
  • ■景色のいい2階は物置や物干し場になっている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

借景のソリスト 渡辺ガク

10坪という限られた中に5人で住むのは面積が不足しているし、現状のままでは危険もあるのでそこを見直したい。また、自然に囲まれた絶好のロケーションをどう取り込むかが一番の醍醐味であり、楽しみ。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

広がりがある玄関
玄関にある駐車スペースは、中央に植栽を植え、段差のある縁石を設けることで以前より車をスムーズに停められるようになっています。

駐車スペースに面した玄関の壁には、ポリカーボネートの大きな窓が設けられており、その窓を開け放てば大きな開口に早変わり。たくさんの荷物も、大きな荷物もすんなり家の中に運び込むことができるのです。
画像: 匠のアイデア
家族が集うリビングダイニング
この家の中心になるリビングダイニングにはとても大きなテーブルが。これは家の解体で出た廃材で作ったオリジナルのもの。シンクや作業台とひとつになっているので、家族の会話も広がることでしょう。


テーブルの向かいには、おばあちゃん待望のIHコンロが設けられました。十分な広さを取り、親子二人が並んで料理しても、以前のように体がぶつかり合うことはありません。


これまでには無かった収納もしっかり確保しています。食器や調理器具が問題なく収納でき、出窓収納も2箇所設けて限られた空間を上手く活用しています。


リビングダイニングは、北向きながら大きな窓を設けたことで日当たりは抜群。半透明の窓は、日差しを確保しながらも外からの視線を遮っているのです。
画像: 匠のアイデア
まとまった水回り
以前は、階段下に無理矢理押し込まれていた洗濯機が、新たに脱衣所を設けると共に置き場が確保されました。もう窮屈な思いをして洗濯をすることもありません。

設備が古く、湯船が狭かったお風呂も一新。孫たち念願のシャワー付きのお風呂には、広く清潔なユニットバス。手すりも設けられているので、安全に入ることができます。虫に悩まされることももうないでしょう。

脱衣所の手前には、新しいトイレを配置しました。孫たちが嫌がっていた和式のトイレは、キレイな洋式のトイレへと生まれ変わりました。
画像: 匠のアイデア
癒しの寝室
おじいちゃん夫婦の寝室にあるベッドの枕元の壁に使われているのは岐阜檜。その香りが寝室を包み、リラックスできるので、ゆったりと休むことができるでしょう。

コンパクトな部屋ながらも、その一角には階段下のスペースを有効活用した大容量の収納を確保。奥行きがあり、大きな荷物も簡単に仕舞えるウォークインクローゼットとなっています。


さらに、寝室には屋根裏へ上がれる出入り口があり、その先には8帖もの広さがある屋根裏収納。季節のものや、普段使わないものはここに収納しておけば、5人家族でも家の中が荷物であふれることはないでしょう。
画像: 匠のアイデア
自由で楽しい2階
2階の孫たちの部屋には、大きな箱型の収納が設けられました。洋服やおもちゃ、勉強道具などが仕舞えるたっぷりの収納は、孫2人それぞれにひとつずつ用意。

その箱型の収納には、楽に移動できるように底にキャスターが設けられています。収納を移動させて部屋を仕切れば、個室に分けることができ、孫たちの成長に合わせてレイアウトが変えられるのです。


さらに、孫たちを喜ばせるのがその部屋にあるロフト。天井を高くしたことで生まれた隠れ家のようなロフトは、遊び場にはもちろん、年々増えていくであろう荷物の収納場所としても活用できます。



ロフトへ上がるはしごの足下には、床下への入り口が。ここから1階の屋根裏収納へとつながっており、空間を上下するだけでなく家の中を回遊できるようになっているので、孫たちの楽しみも倍増です。


孫たちの部屋の隣には、お母さんの寝室が出来ました。この部屋にも普段の衣類を仕舞えるクローゼットが設けられています。さらに子供の遊び場とは別のロフトが設けられ、クローゼットに入りきらない収納を補っているのです。


2階のインナーテラスはこの家で最も見晴らしの良い場所。床や壁、天井に至るまで虫除け効果のある総檜作り。借景を取り込む大きな開口は、緑と青空が楽しめ、目線の高さによって景色が変わるように計算されています。
画像: 匠のアイデア
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