これまでの放送リスト
2013年5月19日(前編)・5月26日(後編)放送

歩くのが怖い家

この物件が抱える問題

  • ■洗濯機から干場までの動線は30mもあり、足元の悪い中庭や急な外階段を上らなければいけない
  • ■お母さんの手の届く範囲に物を置くため、カウンターの上の調理スペースがない
  • ■離れと母屋を繋いだ結果、床の高さが違うため廊下に階段一段分ほどの段差が出来ている
  • ■冷蔵庫の取っ手を手すり代わりにして段差を超えているため、冷蔵庫の扉が開くことがあり危険
  • ■トイレやお風呂は段差を超えた離れ側に集約されている
  • ■廊下と洗面所はフラットだが、お風呂の入り口に躓きやすい14cmの段差がある
  • ■離れは南側にあるが、周りの建物に埋もれ、光も風も入らないため湿気がたまりやすくカビに悩まされている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

空間構成の自由主義者 長尾 健

お母さんの病気と現在の建物の状態からくる、頼りにならないものを手すりにしている生活を解決したい。家としては狭くないのに、物が多く満杯になっている。収納を増やすだけではまた満杯になるので、仕分けしやすい工夫を考えないといけないと思う。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

歩きやすい玄関アプローチ
母屋と離れをつなぐ廊下に場所を変えた玄関には、お母さんが歩きやすいよう、玄関アプローチにも手すりが取り付けられました。もちろん、通りから玄関まで段差は一切ありません。

外から手すりが続いている玄関には、3世代5人家族の靴を収納するために、十分な容量のある下駄箱が設けられました。下駄箱の脇には、ご両親に便利な腰掛も用意されています。
画像: 匠のアイデア
広々とした明るいLDK
南西の角の暖かな窓辺には三角のベンチを用意。ご両親が、日向ぼっこや、孫と遊ぶのにも打ってつけ。ベンチ下は収納になっていて、おもちゃも仕舞っておけます。

キッチンに取り付けられた宝殿石を使った三角形のカウンターテーブルは、パンやお菓子作りが趣味のお嫁さんのために設けられました。荷物だらけの台所には置き場所が無かった様々な調理器具も、テーブル下の棚にちゃんと収まります。

キッチン収納はお母さんが使いやすい高さに調理器具が収まります。家事の負担を減らす食洗機もついています。沢山の食器が必要な時には、大容量の食器棚が役立ちます。



二世帯家族が集うダイニングの壁一面は細かく仕切られた、出し入れしやすい棚になりました。食卓で使う物や家族の私物入れに最適です。お母さんの要らなくなった帯が、棚の間を飾ります。
画像: 匠のアイデア
形を変えた階段下収納
階段下にあった収納は、壁ごと取り払われました。ダイニング側の引き戸を開けると、収納の奥にあった和室二間とひとつながりの大空間として使えます。

階段下は、着物が大好きなお母さんのための着物専用の収納として有効活用されました。




引き戸を引くと、着付けに役立つ大きな姿見が登場するというお母さんのための工夫も凝らされています。
画像: 匠のアイデア
長男世帯に生まれ変わった2階
吹き抜けを囲むキャットウォークには、ギャラリースペースが用意されました。子供の絵や工作、ご主人の趣味のプラモデルを飾れます。


吹き抜けに面して将来の子供部屋が作られました。南側にも窓があり、日当たりが良く明るい部屋は、十分な収納も備えています。




仕事で帰りが遅くなった時に、休んでいる両親を起こさないよう2階にもトイレと洗面所、セカンドリビングを用意しました。




リビングの壁に作り付けたテレビ台は収納棚になっており小物も仕舞え、さらには小型冷蔵庫も収まります。




何度もお絵描きを楽しめるホワイトボードの壁が作られました。さらに、床にあいた直径5ミリの穴に、カメラの脚をセットすると、ホワイトボード全体が丁度1枚の写真に収まります。




両親が寝ていた和室を洋室に変え、長男夫婦の寝室となりました。日当たりも風通しも良く、大きな収納も完備されています。



寝室の隣にはお嫁さん待望のウォークインクローゼットが作られました。3畳の広さがあり、寝室からも階段側からも出入りできます。
画像: 匠のアイデア
光と風が通る寝室
屋根の高い北側に、ルーバー窓のハイサイドライトが設置され、リモコンで簡単に空気の入れ替えができるようになりました。



ご両親の寝室は、光と風が通る、開放感のある空間になりました。これからは階段を上り下りせず、楽に1階で休めます。




ベッドは、収納も考えた畳ベッド。寝具など、季節用品を仕舞うのに重宝しそうです。





壁一面を利用した大型の収納スペースも用意されました。夫婦の衣類や荷物が、たっぷり収まります。
画像: 匠のアイデア
フラットな廊下
両親の寝室から段差のない廊下へ出てすぐの場所に新しいトイレと洗面所があります。もちろん洗面脱衣所からお風呂へもバリアフリーでつながっています。


手すりが続く廊下の片側には奥行きのある大容量の収納棚が作られました。手前の棚をスライドすることで奥の棚の荷物を取り出せる仕掛けです。
画像: 匠のアイデア
近くなった物干し
お母さんが苦労していた物干し場への道のりも、グンと楽になりました。洗濯機の横のドアを出れば、目の前が物干し場への階段です。



洗濯物のカゴはリフトに乗せて、スイッチを押せば自動で車庫の上の物干し場まで運んでくれます。




物干し場への階段は、以前より傾斜がゆるやかになり、上り下りしやすい波型の手すりがつきました。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
兵庫県姫路市 (有)合田工務店
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