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2013年6月2日放送

闘魂燃え尽きそうな寮

この物件が抱える問題

  • ■浴室が合宿所と道場の間の外にある離れにあり、いろいろな人が行き来する道路から丸見えになっている
  • ■カランや、シャワーフックが高い位置にあり、使いにくい
  • ■脱衣所は2畳ほどしかなく、レスラーが3人入れば窮屈になってしまう
  • ■老朽化がひどく、鉄骨がさびていたり、壊れた土台をガムテープだけで補修するなど、いつ崩れてもおかしくない状態
  • ■道場、風呂、寮は屋外を通らないと行き来できない
  • ■玄関は練習用の靴が100足以上あり、下駄箱に収まらない
  • ■大広間は遠征用のスーツケースが占領しており、取材を受けるスペースがとりづらい
  • ■食堂は12畳あるが、食事の際はレスラーが集まるので狭苦しくなる
  • ■吊戸棚はプロテインが占領しており、食器がしまえない
  • ■2階は7部屋あるが、寮長以外の若手3人は共同部屋
  • ■壁に手をつくと穴が開くほど、建物がもろくなっている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

モダニズムの継承者 柴田達志

事故があってはいけないのでまずは安全で練習に精進しやすく、みんなが一丸となってプロレスを盛り上げられるようなベースキャンプを作りたい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

寮、道場、風呂をつなぐ玄関ロビー
トタン屋根だけしかなかった道場と寮、風呂場の間には、天井まで大きな窓ガラスが入った、新しい玄関が完成しました。

扉には、存在感のある新日本プロレスのシンボルマークが飾られました。
燻した風合いに仕上げた、迫力ある黄金のライオンマークは新日本プロレス選手寮の玄関にぴったりです。


このシンボルマークは、石膏粘土で怪獣を作るのが趣味の獣神サンダー・ライガー選手が、練習や巡業の合間を縫って、2週間かけて作ったもの。
ライガーさんの魂のこもった世界に1つだけのドア飾りが出来ました。


闘魂みなぎる扉を開けた玄関ロビーは、寮、風呂場、道場とひと続きになりました。
以前のように、お風呂に入るのにわざわざ外に出る面倒はありません。



以前は、下駄箱から溢れ出た靴が玄関土間を塞いでいましたが、これからはいつでもスッキリ。
大容量のシューズクローゼットを用意し100足の靴も余裕で収まります。
画像: 匠のアイデア
機能を分けた大広間
道場で練習する選手が休憩したり、取材に応じるための大広間は、以前より解放的になりました。
L字型のベンチと3本線の背もたれは、リングを模したデザイン。座面はリングマットと同じ生地で作りました。

移動もできるベンチの座面を上げると、その下は収納に活用できます。




大広間から車庫につながるスペースは、選手全員分のスーツケースを置ける収納コーナーが設けられました。 遠征用の車に、直接積み下ろしが出来ます。


整然とスーツケースが収まる上には、歴代のレスラーが受け継いできた伝統のロッカーを配置しました。
憧れの選手のロッカーを引き継ぎ、夢を追い掛ける、その系譜は、これからもずっと続いていくことでしょう。

大きな収納コーナーは、大広間とロールカーテンで間仕切ることが出来ます。
ベンチを移動して、取材や撮影のスペースを作ることも可能。以前のように、荷物に占領された隅っこで取材を受けることはありません。
画像: 匠のアイデア
明るく機能的な食堂
大広間のベンチやトイレ、物置があった場所に、以前のような窮屈さとは無縁の大きな窓が気持ちいい食堂が完成しました。


自然の光がたっぷりと差し込むデッキスペースまで付いた食堂は、過酷な練習を終えた選手たちがリラックスして食事を楽しめます。




毎日、ちゃんこ鍋を作ることを考えダイニングテーブルの中央にIHコンロを設置。
その真上には換気扇も備えました。



新しくなったキッチンは対面式。
沢山の選手が出いりする男所帯が使いやすいよう、あえてオープン型の食器棚を取り付けました。




シンクは、調理用と洗い物用の2つを用意しました。
作業台を広く、収納を大きく、動線も広くとったレスラー仕様です。




プロテイン作り専用に使えて重宝する、シンクとは別に設けたウォーターサーバーは、レスラーに嬉しい設備。




プロテインやお米などの大量の食材を入れておくのに便利なのが、食品庫代わりに作ったカート収納。
匠は、階段下の大きなデッドスペースを無駄にせず収納に有効活用しました。
画像: 匠のアイデア
癒しの空間に生まれ変わった風呂場
3人で窮屈になっていた脱衣所は、面積を広く取り、利用したあとに汗を流す日焼けマシンを、使い勝手のいいこの場所に置きました。



これまで脱衣所には無かった洗面台も2つ完備しました。





以前は、脱いだ服の置き場所がなく困っていましたが、脱衣カゴ付きの棚が用意されました。




洗い場には、4人分のシャワースペースが出来ました。




元の大きなステンレス製の浴槽を磨き上げ、ジェットバス機能を取り付けました。
選手たちにとって嬉しい匠の心遣いです。




浴槽から見える坪庭の緑を愛でながら、身も心もリラックスでき、明日への英気を養えます。





さらに脱衣所からの目の前に、洗濯コーナーが出来ました。かつては車庫にありましたが、家の中で洗濯をすることができるようになりました。
画像: 匠のアイデア
寮の中央に息づく40年の歴史
寮の中央に当たる場所に階段を移し、動線を整理。
階段を中心に延びる動線は、どこへ行くにもスムーズになり、とても機能的になりました。


多くの名選手たちも上り下りした階段の踏み板は、磨いて再利用。
新日本プロレス40年の歴史を残しました。
画像: 匠のアイデア
落ち着いて休める自分の城
無駄なスペースを整理して廊下を広げ選手の個室を、7部屋から9部屋に。
厳しい練習と、ちゃんこ番に追われる若手選手にも落ち着いて休める個室が用意されました。


6畳ワンルームですが、1人当たりの空間はこれまでよりずっと広くなりました。
デスクと、十分な容量の収納も確保しました。

画像: 匠のアイデア
ライガー選手の過ごす個室
単身赴任で、年に200日はこの寮で過ごすというライガー選手の部屋は、畳が好きなライガー選手のために、6畳の畳の小上がりを設けました。


自慢の怪獣たちを並べておける大きなカウンターは、模型作りを行う作業台も兼ねています。
イスに座っても畳の上に座っても、どちらでも窓からの光の下で作業できます。



収納は、入口側の大容量のスペースの他、小上がりにも用意。
布団はもろちん、試合用のマスクやスーツも仕舞えます。
画像: 匠のアイデア
明るく繋がる廊下
薄暗かった2階の廊下は、日差しを取り込む天窓を6つ並べて、明るく大変身。
階段の吹き抜けを通して1階まで光を落とします。


部屋は完全個室になったものの、若手選手同士のコミュニケーションの場もちゃんと用意。
広くなった廊下にラウンジコーナーを作りました。




かつて2階にはなかった洗面スペースとトイレも作りました。
もう、わざわざ1階に下りなくても済みます。




壁際には、収納を用意。
2階の選手用の小型冷蔵庫や、廊下に積まれていた荷物を片付けることができます。


廊下の奥のスロープを進んだ先には、選手のケガの処置やマッサージなどを行うトレーナー室が新たにつなげられました。
これまで、一旦外に出てから外階段を上がって行くしかなかったのですが、寮の中から直接、行き来できるように。ケガを負った体に掛かる負担も軽くなります。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
埼玉県和光市 株式会社田中工務店
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