幼い頃に捨てられた隆生は、田舎の寺で住職を務める隆斎によって拾われ、この地で後継ぎとして修行を積んできました。 一見すると、のどかな景色が広がるただの田舎の村ですが、隣村とのあいだには井戸をめぐる争いが。涼次がこの村に呼ばれたのも、隆斎から仲裁を依頼されたからなのでした。 しかし、この井戸をめぐる争いが思わぬ悲劇を招き、隆生の運命を狂わすことになるのです。