だんじり祭で有名な岸和田のシンボル、岸和田城。その周りには今も城下町の風景が色濃く残っています。そんな城下町で200年近く愛されてきたお菓子が「梅花むらさめ」。小豆と砂糖と米の粉をそぼろ状に練り上げ蒸したお菓子は、しっとりとした上品な甘さです。

大阪湾を望む岸和田では、おいしい穴子が沢山獲れます。岸和田港で獲れた新鮮な穴子を肝や骨まで丸ごといただけるお店が…。中でも岸和田ならではのお料理が、穴子のてんぷらにたっぷりのネギとレモン・醤油をかけてたべる「穴天ネギ」。サクッと上げた穴子のおいしさが際立つ逸品です。

岸和田が生んだ世界的デザイナー、コシノ三姉妹。彼女達の生家は今はギャラリーとして公開されています。母綾子さんの洋裁部屋が再現されていたり、家族の写真が飾られたり。そんなコシノファミリーが今もひいきにしているお店が「お好み焼きじゅじゅ」黒毛和牛を使った牛すじのネギ焼きは絶品です。

岸和田を歩くとモダン建築をよく見かけます。中には自泉会館のように公開されているものも。実は岸和田は昔レンガの町だったんです。岸和田の臨海部はレンガに適した地質で、良質のレンガが沢山作られていました。想像もつかない歴史ですが、今も岸和田レンガが町で息づいています。