新・企業史博物館

日本酒のトップブランド「月桂冠」。第１１代当主の大倉恒吉は、「創造と革新」の精神で日本酒業界に次々とエポックメイキング的な足跡を残していった。そして、その精神は、代々当主に受け継がれることになる。
第１２代当主の大倉治一も歴史に名を残す偉業を成し遂げた。それは「酒造りの機械化」。
冷却装置などの導入により、それまで「日本酒は寒い季節に仕込む」ことしかできなかった常識を打ち破り、１年中酒造りができる「四季醸造」を可能にしたのだ。日本初の画期的な商品が日本酒の新たな未来を切り開いたのだった。
その後も常温で流通可能な「生酒」の開発したり、日本酒から化粧品や入浴剤を生み出したりとチャレンジ精神は今もなお受け継がれ、続いている。