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事故の風化防げ JR福知山線脱線から19年で祈り 事故後入社が7割近くになり継承が課題
04/25 19:07 配信
乗客106人が死亡したJR福知山線の脱線事故から25日で19年となりました。
遺族らは、現場で祈りを捧げました。
107人の死者を出した未曾有の鉄道事故。
(25日午前9時18分ごろ)
(平野康太郎アナウンサー)「快速列車がやってきました。ゆっくりと減速しながら事故現場を右へ曲がっていきます」
あの日から、今日で19年。大森重美さん(75)はこの事故で長女を亡くしました。
(大森さん)「早かった、19年経つのが。現場に行ったら事故当時のことを思い出す」、「忘れたころにまた起こるということを伝えていかないといけない」
25日は事故現場で慰霊式が行われ、遺族やケガをした人、JR西日本の役員など300人以上が参列しました。
(JR西日本 長谷川一明社長)「被害に遭われた方々からは様々なご意見を頂戴しておりますが、その多くは『事故を風化させてはならない』、『同じような事故を繰り返してはいけない』。鉄道の安全を追及していかなければならないとの決意で、たゆまぬ努力を積み重ねていくことをお誓い申し上げます」
JR西日本は、事故後に入社した社員が5月1日時点で約1万7千人と、全体の約68%に上ります。事故の風化が懸念されています。
(事故で夫を亡くした原口佳代さん)「19年経っても遺族の苦しみ、悲しみ、寂しさは私らしか分からないので、それを共有して、後輩など下へ下へその思いだけは繋いで欲しい」
最終更新:04/25 19:07