関西ニュースKANSAI

　大阪維新の会に所属する大阪府忠岡町の町長が、町が発注した工事の入札情報を特定の事業者に事前に漏らしたとして書類送検されたことを受け、大阪維新の会は３０日、町長を除名処分にしたと発表しました。町長は近く辞職する意向だということです。

　忠岡町の杉原健士町長は、去年７月と１２月、町が発注した道路の舗装工事や消防本部庁舎の仮眠室の改良工事など４件の工事をめぐり、公表されていない最低制限価格などを複数回にわたって業者側に漏らした、官製談合防止法違反などの疑いで２５日に書類送検されました。
　杉原町長は２９日、大阪維新の会の聞き取りで、一連の行為についておおむね認めた一方、金銭の授受については「一切ない」と話しているということです。
　維新の会はその後緊急役員会をひらき、杉原町長を２９日付で最も重い除名処分に決定しました。
　杉江幹事長は「職責の重みをみんなわかって手を挙げていると思うが、緩んでしまっている部分がある。責任を持って仕事をしていくようにあらためて促していきたい」と話しました。大阪維新の会によりますと杉原町長は近く辞職する意向だということです。