関西ニュースKANSAI

　大阪府の吉村洋文・大阪府知事は２１日の会見で、大阪・関西万博のパーク＆ライド利用率が著しく低い状況を打開する案として「車１台で４人以上が乗っているなら半額」を博覧会協会に提案したと明らかにしました。

　万博会場の入口は東ゲートと西ゲートの２つがあり、西ゲートは指定の駐車場に自家用車を停め、そこから無料のシャトルバスで向かう「パーク＆ライド」の利用者がいます。

　この「パーク＆ライド」の利用率が低く、万博関係者の悩みの種となっていました。

　利用者の中には「値段が高い」という人も少なくありません。

　１台あたりの基本料金は、舞洲で５５００円、尼崎と堺は５０００円となっています。

　これについて吉村知事は、１７日に実施されたＢＩＥ事務局長との会談などを受け、大阪府市として「１台４人以上なら半額」を博覧会協会に提案したと、２１日の会見で明らかにしました。

　また、飲食とお土産などの物販店については午後１０時まで営業してほしい、という閉場時間についての提案もしたことを明らかにしました。

　１７日のＢＩＥ事務局長との意見交換の中で、来場者数底上げのために、現在午後１０時になっている閉場時間を午後１１時に１時間延長する案が話し合われていました。

　吉村知事は「閉場時間の延長は労務管理や帰宅の問題など課題もあり簡単にはいかない」「折衷案として物販・飲食については午後１０時まで営業できないかと協会に提案しました」と話しています。