高校野球100年の真実~心揺さぶる真夏のストーリー~

天才打者イチローの
「運命を変えた雨」

1991年7月29日。第73回全国高校野球選手権・愛知大会準々決勝。『中京 VS 愛工大名電』のライバル対決は、2対1と中京が1点リードの6回表、ランナー1塁で打席に愛工大名電の4番・鈴木一朗が立つ。のちの『イチロー』である。
カウント1-1からの3球目、鈴木選手が振りぬいた打球は、外野席の向こうに立ち並ぶ木々を超える特大のツーランホームラン。3対2と逆転に成功した名電は、そのまま逃げ切り、勝利を収める。鈴木選手の一振りがチームを勝利に導いた…と同時に、この場外ホームランでプロ野球のスカウトの評価が高まり、オリックスのイチローが誕生することとなった。

後に、イチローはこう語っている。「私の野球人生で、ベストゲームを挙げるとすれば…最後の夏、愛知大会準々決勝の中京戦です。あの試合で放った逆転ツーランでプロに行けたようなものです」と…

だが、イチローの華やかな未来を決定づけた“その試合”の裏には、もうひとつのドラマがあった。愛知県高野連に、あるスコアブックが残っている。
『1991年7月28日 愛知大会準々決勝 “中京 VS 愛工大名電”』
そう、鈴木選手の運命を決定づけたあの試合の前日に、公式記録には残っていない試合があったのだ。

7月28日、29日。二つの試合が存在するという、この意味とは?
希代の天才バッター・イチローが生まれた理由が今こそ解き明かされる。
番組は「貴重な映像」を入手。他では見ることのできない「イチローの映像」だ。

SCENE

「横浜-PL 延長17回の激闘」に交差し輝いた男たち

天才打者イチローの
「運命を変えた雨」

戦時下の高校野球
“特攻前夜”幻の紅白戦

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