芦生の森で
Photo Gallery フォト&エッセイ:円満堂修治
どこまでも清らかな流れ。 私はこの流れをたえず感じながら、この小径を歩いていた。 そしていつしか「この目で、その最初の一滴を見てみたい」と、 思うようになっていた。 私はただもう、まだ見ぬ最初の銀のしずくを夢見て先を急いだ。 さらに清らかなもの、純粋なもの、 この世で一番尊い一滴を追い求めて… それは同時に、今この目の前の流れそのものが、 すでに尊いものであることに、 気付けなくなってしまったことを意味していた。