芦生の森で
Photo Gallery フォト&エッセイ:円満堂修治
バックミラーに朝の光が輝く。 それまで、 この村を埋めていた黒いベールのような霧は、 今、朝日によって白く輝き、急ぎ山へ帰っていく。 もしかすると、 黒いベールにまぎれて人里に下りてきていた、 山のけものたちも、 あの霧に追いつかれないよう、 急いで山を駆け上がっているかもしれない。