インドラ・グルンさんは、ネパールの民族楽器、バンスリ奏者。1965年、ネパールの山岳民族、グルン族のラムトン村に生まれました。バンスリは尺八やフルートの原型といわれています。
手塚「この楽器はすべて手作りなんですか?」インドラ「そうですね。山に住んでいる人たちが主に作っています。このバンスリの音色は山を吹き抜ける風の音に似ています。また彼らは口笛を歌の代わりにしていて、そこからこの笛が出来たんだと思います。バンスリの意味はバンスが竹で、スリが響きです」手塚「竹の響きなんですね」
手塚「このバンスリをいつから始められたのですか?」インドラ「子供の頃から吹いていました。で、13歳の時に山から下りてきて人から“あなたが吹いているのはバンスリだよ”と言われ、その時始めてこの楽器の名前を知りました」
手塚「その13歳の時に、ネパールの人気バンド“アンナプルナ・バンド”に参加されていますね」インドラ「アンナプルナというのは、ネパールでも有名なヒマラヤの名前です。このバンドに入るためにはいろいろなが楽器が出来ないとダメなんです。それはいろいろな人にいろいろな楽器を教えなくてはならないからです」手塚「と言うことはアンナプルナ・バンドは尊敬されるミュージシャンの集まりなんですね」 |