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2008年9月

閉店ガラガラッ!

■今日はABCテレビ金曜深夜に月イチで放送している「ますだおかだ角パア!」の収録です■楽屋周りにあまりにたくさん若手芸人さんがいるので写真を撮ろうとしたら、ちょうどリハーサルが始まるというので、ぞろぞろ去っていくところでした。 2008091216500000.jpgすごい人数だったのに残念...!なんと今日は総勢80人くらい若手が集合するのだとか。いやーすごい!■大阪には某超大手プロダクションがあるので目立ちませんが、松竹芸能の若手の層の厚さだって、やはりお笑いの本場・大阪ならではです■ところがですね、残念なことにこの「角パア!」、今夜の収録分が最終回なんですって。(...あ、これ未公開情報かもしれないけど、いま司会のますおかさんたちが舞台でお客さんに言いまくってるから大丈夫だよねsweat01)。考えてみれば道頓堀のB1角座が閉館した今となっては、この「角パア!」の名前も使いにくいよね...■つまり、このABCホールでの収録は最初で最後というわけで、ちょっぴり複雑。こういう番組やるにはいい場所なんですけどね...■でも、松竹芸能のイキのいい若手のライブはきっと近いうちにこのホールで開催すると思います。それまでしばらくお待ちを・・・■(艦長)

急げ!

■落語ブームといわれます。朝の連続ドラマの人気、天満天神繁昌亭の文字通りの大繁盛など、特に上方落語界の活気は喜ばしい限りです■ABCホールでは7月にオープニングシリーズとして「日曜落語なみはや亭」の公開録音が5日連続で行われ、連日大盛況でした。春団治師匠、仁鶴師匠、ざこば師匠、文珍師匠らの大看板から、若手のホープまで勢揃い、なかなか見られない豪華な連続公演でしたね■さて、今日は急遽決まった重大な落語会のお知らせ■現在落語界ただ一人の人間国宝・桂米朝師匠のご子息・桂小米朝さんが、来月、五代目桂米團治を襲名されるのはご存知ですね。「米團治」は上方落語の大名跡で、四代目米團治は米朝師匠の師匠に当たるというすごい名前です■明るく華やかな芸風で、オペラや歌舞伎など異分野にも果敢に挑戦してきた小米朝さんですが、この度の襲名には相当なプレッシャーがあるのではないでしょうか?■ image_1[2].jpg襲名披露興行は10月4日の京都南座を皮切りに来年春先まで続きますが、なんとその直前、「桂小米朝」としての最後の落語会がABCホールで行われることになりました!■9月30日(火)、18時30分開演「さよなら桂小米朝 最後の落語会」。落語だけでなく、一門の仲間による辛口?なトークコーナーも予定されています。そしてトリは大ネタ「地獄八景亡者戯」・・・sign03

桂小米朝の落語が聞けるのはこの夜が最後です。チケットはチケットぴあで明日発売!これは必見でしょう...■(艦長)

演劇人は意外にも...?

■今日午後、ある演劇関係の会合に出席して参りました。ABCホールは出来たばかりだし、艦長はずっとテレビ関係の仕事をしてきたのでこの業界は全く素人で(いつまでそんなこと言うてんねん、と内部から叱られそうですが)、人脈もなく、今日も何枚かの名刺を渡し、同じ数の名刺を頂戴しました■その中に1枚、なぜか、ある大手人材派遣会社の名刺があったんですね■僕、社会人歴まもなく30年というベテランなのですが、いまだに「駄目だなー!俺」と思うのは、この名刺交換の時、いつも必ず上の空で、渡していただいた方の肩書きも名前も顔も、ほとんど覚えられないということです。机の中には就職以来交換した名刺がおそらく1万枚以上はありますが、その中の何パーセントかは「えー、この人とどんなところで、どんな縁で挨拶したんだっけ?」という有様です。昨日もらったやつでもです。はっきりいって最低です。僕はもう手遅れですが、これから社会人になろうとする方に忠告!■名刺をもらったら、忘れないうちにその方の特徴とか、どういう用件で会ったとか、隅っこにメモしときましょう。きっとそれは後に大切な財産になることでしょう。あー、ダメサラリーマンのぼやきはええねん■話を戻します。名刺交換の時には例によってうつむいたままだったのですが、後で確認すると、その人材派遣会社の方は、黒いスーツをかっちり着こなした美しい女性でした。いかにも仕事の出来る営業ウーマンって感じ。あとの出席者は、僕も含めてジーンズやTシャツの、まああんまり高い服は着てない人たちばかりだったので、かなり異彩を放っておりました。で、疑問だったのは、何故演劇関係の会合にそんな方がおられるのか?ということだったのですが...後で分かりました!■いくつかの議題が片付いた後、その方のショータイム?がやってきたのです■何とですね、その女性は、ご自分の会社が開発した新商品、『演劇をやっている人向けの人材登録プラン』のプレゼンに来られていたのです。この説明がまた、実に美しく流暢な標準語で、理路整然としていて、まあ説得力抜群だったんですよ■つまり...僕も学生時代は演劇をかじってたものの普通に就職してしまったのでそういう経験はないのですが、例えばプロの役者を目指して修業している人は、生活費はまず基本的にアルバイトで稼ぐ、ということになるわけです。ところが、芝居をやってると、暇な時は暇だけど、稽古から公演本番にかけてはほとんど時間がとれなくなる、と、差が激しい。だから、例えば「毎日9時-5時」とか「週3日必ずシフトに入る」みたいな規則正しい働き方がなかなか出来ないという悩みがあるんですね■そこでこの会社は、そういう若き芸術家の卵のための人材登録コースを作ったというわけなんです。その人の事情を汲んでそれに適した職場を探す、あるいは複数のメンバーで仕事をシェアする、などの工夫です(違う劇団の人間が集まれば、大抵公演の時期はずれているので、誰かがダメでも誰かが仕事に行けるというわけ)■聞けば、演劇が集団による創作行為であるからか、芝居をやってる人は案外協調性があって、職場で高い評価を得ることが多いのだとか...(まあ、時にわがままであることも芸術家には必要だとは思うけど)...なるほど!それにしてもいろんなことを考える人がいるものだなあ■(艦長)

謎の超豪華○○!?

■昨日、日曜日は艦長、日帰りで東京に行って参りました。舞台「黒部の太陽」のキャスト・スタッフが集合し、稽古を本格的に始動する「顔合わせ」の日だったのです■すんごいですよー。下町の巨大倉庫を改造した稽古場に人(オッサンがほとんど)がぎっしり!その中心にいるのはもちろん、中村獅童、神田正輝のご両人。ほかに、勝野洋さん、大地康雄さん、ベンガルさん...そして!ABCラジオの名物パーソナリティ、われらが妹尾和夫座長もその主要キャスト席に並んでおられます■「携帯で写真撮ってもいいかなー?今日はテレビの取材は入ってるけど、ブログ用の写真となるとまた別だしなー」...とか悩んだ挙句、"大人の事情"でもないんですが、念のために写真は断念(いやいや、いい歳してあの場で携帯写真撮るの、ちょっと恥ずかしかったもんで)。でもこの日の模様はABCテレビ今週木曜深夜の「スタンダップ!」でまず流れるはずです、お楽しみに!■さて初稽古も終わり、僕たちの取材も終わり、夕刻帰る段になって、僕は舞台制作スタッフのアヅミさん(中之島演劇祭2008の制作もやってくださってた女性)から、「艦長、これ持って帰ってください」と巨大な包みを渡されました。何かと思えば豪華な折り詰めです■聞けば、「黒部の太陽」の目玉である「出水シーン」のマスコミ公開テストが来週つくば市の熊谷組の研究施設で行われるのですが、その時お客様に配るお弁当を主催者の一人として試食してほしい、とのことです。「えーそこまでするんだ。さすがー」と思いつつ、楽しみに自宅まで持って帰ることにしました■その大きさ、ズシリとした重さから期待は膨らんでたわけですが、家に帰って開けてみてびっくり!とにかく豪華で、しかもご飯の量が半端じゃない。ほら、京都とかの高級料亭のお弁当って食材は豪華かもしれないけどご飯がほんの少ししか入ってなかったりするじゃないですか。あれへの東京流アンチテーゼですね完全に。30㌢四方はあろうかという折りが二段重ねになってて、片方は赤白のご飯がびっしり!そこそこ食いしん坊の僕にとっても、適量の3倍はありました■あれを帰りの新幹線車内で開けなくてホントによかった。隣の人、絶対目を丸くしますよ。通路に人だかりができたりして...■(艦長)

20㌧の水をいかにして劇場内でほとばしらせるのか?その真相は続報を待て!

舞台「黒部の太陽」は10月5日初日を迎えます!

 

淀船の棹の雫もほたるかな

■朝日放送そしてABCホールがあるエリアは、お隣の堂島リバーフォーラムという多目的ホール、The Tower Osakaという高層マンション、堂島リバーレジデンスという賃貸マンション、それに多くの飲食店、フィットネスジム、スーパー、クリニックなどを合わせて、全体で「ほたるまち」という街を形成しています■表題の俳句は、この「ほたるまち」の名の元になった与謝蕪村の作品。ある高名なコピーライターの方が堂島川の畔を散歩していて、この句碑を見つけ、そこからこの「ほたるまち」という名前を思いつかれたのだそうで、「この堂島川に再びほたるを呼び戻すのは無理かもしれないけれど、この街の明かりがほたるの光のようにやさしく川面を照らしてほしい」...というような気持ちが込められているそうです■当初僕も周りにも、この名前について、やれ「勢いがない」とか、やれ「ホタルは寿命が短くて縁起が悪い」とか云う人が多かったのですが、僕は好きですね、このひらがなのやさしい感じ。早く定着してほしいと思います。なんたらヒルズとかなんたらタウンより、大阪らしいし■ほたるまちには、たくさんの魅力的な食事場所があります。それぞれ、別の場所ですごく高い評価を得て、このほたるまちに満を持して?進出してこられたお店ばかり。といいながら僕まだカフェしか入ったことないんですが、ホールのお帰りに是非訪れてみてください。ほ、ほ、ほたるにこい...■(館長)

いよいよあの季節ですね

■今年も年末に「M-1グランプリ」決勝が行われ、朝日放送の系列で全国放送されます。去年は全く無名のサンドウィッチマンが敗者復活から勝ち上がり衝撃的な優勝を果たしました。さあ、今年の優勝は誰か!?...すっかり年末の風物詩となった感があるM-1も今年で8回目。21世紀最初の年に始まったのでとても数えやすいですね■実は艦長、2001年と2002年、つまり初めの2回の番組プロデューサーでした。懐かしいなあ、大変だったけど。まず会場をどこにしよう?ってところから悩んで、漫才の日本一を決めるんだから、格式高いところでやろうってことになって、会議室から両国国技館に電話したのを覚えています。「空いてません」ってその場で断られましたが...。詳しい方はご存知だと思いますが、最初はルールとかも固まってなくて決勝本番もちょっと波乱の展開だったのですよ■最近とてもうれしいのは、M-1の隆盛もさることながら、審査員の皆さんがそのことをとても誇りに思って下さっていることです。そう、決勝の審査員、大変だと思います。満天下に自分の笑いのセンスをさらすわけで、点数を出すのも、最終決戦の投票も、ものすごいプレッシャーの中での判断ですよね■僕、在京某局で放送されている大竹まことさんのラジオ番組をポッドキャストで毎日聞いているのですが(abc-radioさんすみません)、大竹さんがそのプレッシャーのことをよくお話しになります。特に昨年は最終決戦で、過半数の4人がサンドウィッチマンに入れた中、お一人だけキングコングを選ばれたんですね。今年になって、確かこの両コンビとも別々に番組ゲストで登場してるんですが、その時のやりとりがどちらの回も最高でした。とにかくお笑いに愛と眼力のある方です■他の審査員の方も、例えばご自身の著書の著者紹介覧にM-1審査員であることを記してくださったり、今は僕、スタッフでもないんだけれど、うれしい限りです。

サンパチマイク.jpg■さてそのM-1ですが、予選会が10月、ちょっとだけですがABCホールでも開催されます■写真は、漫才ライブには欠かせない通称「サンパチマイク」。ABCホールでは先日ギャロップのライブの時に初お目見えしました。さあ、このマイクの前でどんなコンビがどんな素敵な漫才を披露してくれるのでしょうか!?■(艦長)

ぐふふ・・・

■今日、とても楽しい打合せをしました。大変かもしれないけれど、とても素敵な催しの企画についてです。実現までにはいろいろ乗り越えなければならない壁があると思いますが、頑張ろうと思います。まだここに書けることではないので当分secretですが、決まったらすぐ報告しますね。わくわく・・・■

■全く関係ない話ですが、ちょっとツケタシ。「艦長はいい歳をして、ナゼ毎回こういうチャラけた文章を書くのだ?」とお腹立ちの方があるかもしれませんが、これ、明らかに「昭和軽薄体」の影響を受けています。というか、僕流の昭和軽薄体です■えーほとんどの方はご存知ないと思いますが、この「昭和軽薄体」というのは1979年頃から昭和の終わりにかけての一時期、当時人気のあった多くのエッセイストや作家が使ったクドい文体です。決まったルールはありませんが、基本的に言文一致に近く、極度に軽く、極度に饒舌で、漢字で書けるところをわざとカタカナにしたり、「そういう」を「そーゆー」としたり、とか、なんかそういうやつです。当時の主な使い手は、嵐山光三郎さん、伊丹十三さん、山下洋輔さん、東海林さだおさん、椎名誠さん(この言葉の命名者といわれる)、糸井重里さん、南伸坊さん、篠原勝之さん...そんなところでしょうか?橋本治さんや村松友視さんなどの文章もはいるかな?■...そう!サブカルです、サブカル。80年代ってサブカルがメインカルチャーと幸福にコラボしていた時代なんです、今にして思えば。僕、若い頃こーゆーカタガタの本を読みまくっていたので、自由作文(?)になると今でもどうしてもこんな文章になってしまいます■鬱陶しいかもしれませんが、若い方にはこういう時代もあったのだと知っていただき、それなりのお歳の方には往時を懐かしんでいただければ、と思います。でわでわm(_ _)m■(艦長)

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