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2010年9月12日放送

バケツのお風呂に入る家

この家が抱える問題

  • ■風呂場がコンクリートで囲まれただけの簡素な作りで、寒さしのぎの為に、使わない浴槽の上に石油ストーブを置いている
  • ■浴槽のお湯を排水すると、浴槽と洗い場の排水口から逆流し、洗い場がお湯と排水で溢れ、一晩経たないと水が引かない
  • ■排水できない浴槽が使えないため、プラスチック製の四角い小さなバケツを浴槽代わりにしている
  • ■最近つけたシャワーのすぐ脇に、洗濯機をつないだコンセントがぶら下がっていて、漏電や感電の危険がある
  • ■網戸代わりのネットを直接画鋲で窓枠に貼りつけたため、窓が開けっ放しになっていて防犯面に不安がある
  • ■荷物が溢れている納戸の片隅の縁台を脱衣所として使っている
  • 写真:サムネイル
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この家、実はこの人の実家なんです!

写真:依頼主の顔写真

Wエンジン えとう窓口

色々と直したいところはあるけれども、一番の問題はお風呂場。元々ある浴槽が、排水が上手く出来ないので使えず、青いプラスチックの浴槽にガムテープを貼って保温効果を高めて使っているのだけど…バケツじゃないです、浴槽です。
 

リフォーム相談に乗ってくれたのは、この「匠」

写真:「匠」の顔写真

モダニズムの継承者 柴田達志

排水の様子を見た感じだと、どうも問題の根が深そう。状態によっては、風呂釜や浴槽周りを一度壊さないと駄目かも…余分な問題が見つかると予算が厳しいが…

現場検証 問題解決のために必要なリフォームは…?

お風呂として受け入れるのに時間がかかります…

画像: 現場検証

「匠」がWエンジンの2人と向かったのは、えとう窓口さんの実家。チャンカワイさんが「登山だ」と言うほどキツい坂道の途中にその家はありました。汗だくになった3人を出迎えてくれたのは、えとう窓口さんのお母さんと弟さん。家の外での毒舌が筒抜けだったようで、少しバツが悪そうなチャンカワイさんです。

画像: 現場検証

家の奥に通された「匠」達。そこで見たのは…「お風呂ですか?」チャンカワイさんが確認します。そこはコンクリートの壁で覆われた風呂場。しかし、風呂場の中に洗濯機やストーブが置かれています。どうにも納得がいかないチャンカワイさんをよそに、えとう窓口さんがこの風呂場の最大の問題点の説明を始めました。

画像: 現場検証

それは、浴槽の栓を抜いて排水すると、浴槽と洗い場の排水口から逆流したお湯が溢れでてくることでした。このため浴槽を使えず、保温と補強を兼ねるためにと、ガムテープが貼りつけられたプラスチック製のバケツにシャワーでお湯を張って浴槽代わりにしているとのこと。チャンカワイさんはこれを「お風呂」と呼ぶことにも納得できない様子。

現場検証で予想外の事態に!

画像: 現場検証

Wエンジンとえとう窓口さんの弟さんの3人で風呂場に置かれていた洗濯機やストーブを外に出した後、「匠」がもう一度浴槽の逆流について確認したいと言いました。再び浴槽に水を張って栓を抜くと…なんと壁から外に水が滲み出てきました。更に、風呂場と隣接している納戸では大量の水が噴き出していました!

画像: 現場検証

溢れ出した水で、家の外の道まで水浸しに。この状況に「匠」は、見かけを綺麗にするだけでなく、浴槽を一旦床から外して原因を確認する必要があると判断。床のコンクリートを砕き、浴槽を外してみると…そこには、あってはならない水が溜まっていました。これで排水そのものが全く出来てないことが判りました。

画像: 現場検証

風呂場の入り口が狭く、浴槽を外に出すことができないまま、リフォームを進めることに。まずは壁に穴を開け、新たな排水管を通して既存の排水管と接合。さらにモルタルと防水材で漏水の恐れを無くしてから、浴槽を元の位置に戻しました。これで排水が逆流することは無くなり、浴槽が使える状態になりました。

限られた予算でも、こんなに変わりました

画像: 現場検証

続いて「匠」は大量のタイルを用意しました。それは安く譲ってもらった左官屋さんの倉庫にあった在庫品。それを風呂場の壁に貼ることに。しかし集めたタイルは、デザインもサイズもバラバラ。「匠」は、それらをパズルのように配置を考えて指示を出し、左官職人さんとチャンカワイさんで貼っていきました。

画像: 現場検証

現場にステンレス製の長方形のフレームが運ばれてきました。それを風呂場の床に置いてアジャスターで安定させた後、その上に、檜のすのこを敷きました。これで工事の手間と費用をかけずに、平らで温もりのある床を完成させたのです。これにはWエンジンの2人も感動して拍手喝采!

画像: 現場検証

「匠」は風呂場だけでなく、隣の寒々しかった納戸を、温かみのある脱衣所としてリフォームしました。風呂場と同じ高さになるよう杉板の床を作り、洗濯機を置くスペースも確保。タイルで化粧した収納棚の下では、あの浴槽代わりに使っていたプラスチック製のバケツが洗濯物入れとして新たな役割を与えられていました。

画像: 現場検証

以前は直接窓枠にネットが貼られ開閉も出来なかった窓は、サッシを新調して目隠し用のブラインドを設置しました。こうして生まれ変わった風呂場の説明を、えとう窓口さんから聞いて、涙を浮かべるお母さん。そんなお母さんを見て、えとう窓口さんは、決して裕福ではない生活だったのにも関わらず、芸人になることを反対しなかったお母さんに初めて親孝行ができた…と声を詰まらせたのでした。

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