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2012年9月16日放送

女子マネ泣かせの部室

この物件が抱える問題

  • ■部員たちが着替えるときは部屋が満員になってしまい、身動きが取れない状態になってしまう
  • ■着替えのときにベンチに座れないため、コンクリートの床に座る部員もいる
  • ■身動きが取れない上に全員が部室に入れるわけではなく、下級生は部室の外で着替えなければならない
  • ■収納はあるが狭くて荷物が入らずベンチの上に荷物があふれ返っている
  • ■部室の隣にある器具庫は、練習道具が納まりきらず足の踏み場がないほどに散らかっている
  • ■練習道具は乱雑に積み上げられていて、練習のたびに必要なものを探し出さなければならない
  • ■練習で使うコンタクトスーツは定期的に洗っているが、干し場が無く濡れた状態で保管しているので部室には悪臭が
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

モダニズムの継承者 柴田達志

皆が楽しい高校生活を作りたいという気持ちを持っているのが良くわかるので、兄弟が多い家族だと思ってリフォームできれば良いと思う。

現場検証 問題解決のために必要なリフォームは…?

部員たちが協力して始めるリフォーム

画像:女子マネ泣かせの部室

まずは現場検証に訪れた「匠」、部室に入るとやはり臭いが気になります。ラグビー部の女子マネージャーの話を聞くと、物が散乱して片付ける場所も無く苦労している様子でした。隣にある器具庫も練習道具で足の踏み場も無い状態。

画像:女子マネ泣かせの部室

部員たちと共に荷物の片付けからスタートです。部員の荷物と器具庫の練習道具をとりあえず順番に外に出していくと、なんともすごい量の荷物が出てきました。古いタックルバッグや、40人の部員なのにスパイクは150足以上も!これを機に必要のないものは全て処分します。

画像:女子マネ泣かせの部室

今回は工務店に頼らずほとんどの作業は部員たちが行います。そのためプロの力に及ばずとも部員たちの人数と手数でカバー、手の届かない高さも足腰に自身のある部員たちは肩車で届くので脚立要らず!なんとも頼りがいのある部員たちです。

画像:女子マネ泣かせの部室

予算が少ない今回のリフォーム、費用を節約するために廃棄する予定の足場のパイプを安く譲ってもらったり、材料の加工を自分たちで行うのですが、そこはさすが高専の学生!授業で学んだことを生かして学校の設備を使い手際よく次々と加工を施していきます。

スッキリと収納できるロッカー

画像:女子マネ泣かせの部室

40年以上使い続け、すっかりくたびれてしまった部室は、部員たちが協力して塗装して淡いピンク色に外観を一新しました。その壁と新しい看板にはラグビー部のロゴが描かれています。新しい看板は学生たちが加工して作ったもの、学生の技術の結晶がシンボルとして燦然と輝きます。

画像:女子マネ泣かせの部室

かつては荷物が散らかり、着替えるのに苦労した部室は、オリジナルの収納を設けて立体的に空間を利用しスッキリと片付けることができるようになりました。ベンチ入りメンバー専用のロッカーは、鞄を置ける広さはもちろん脱いだ服をハンガーで掛けておけるようになり、小物入れもあるので荷物が散乱することもないでしょう。

画像:女子マネ泣かせの部室

大きな荷物が入らなかった以前のロッカーも再利用。棚板を外して広さを2倍に、化粧直しをしてベンチ入りを目指す下級生やマネージャーの荷物が問題なく収納できるようになりました。

部室らしい機能を加える

画像:女子マネ泣かせの部室

収納だけでなく機能性も十分にアップしました。ロッカーに面したところにはハンガーパイプが設けられました。これを使えば脱いだ洋服を掛けておけるので、着替えが散らかってしまわずにキレイに整理しておけるのです。

画像:女子マネ泣かせの部室

かつて下駄箱があった壁際には新しく棚が設けられ、試合をチェックするためのテレビやDVD、荷物に埋もれていたトロフィーや賞状が飾っておける棚が設けられました。さらにホワイトボードを掛ければ、あっという間にミーティングルームに早変わり。

画像:女子マネ泣かせの部室

収納の下に収められたベンチを引き出すと、コの字型の座席が出来上がります。奥の席は3段に座れるひな壇ベンチになっていて、30以上の部員が座ってミーティングできるように考えられています。

女子マネージャーのために

画像:女子マネ泣かせの部室

部員たちが最も頭をかかえていた足の踏み場も無い器具庫は、専用の収納棚が設けられて見違えるほどスッキリしました。練習道具の形に合わせて作られているので、それぞの定位置が生まれました。これで練習道具が重なり合ってどこにあるかが分からないなんてこともありません。

画像:女子マネ泣かせの部室

もともとあった靴箱も、きれいに塗り直して再利用。あふれ返っていた靴がきちんと収納できて自分の靴がどこにあるか一目瞭然!

画像:女子マネ泣かせの部室

干す場所も無かったコンタクトスーツにも、ちゃんと干す場所が作られました。悪臭を放っていたコンタクトスーツを、風通しの良いこの場所に干しておけば、ちゃんと乾かすことが出来て臭いの原因を防ぎます。

画像:女子マネ泣かせの部室

「匠」特製のアルミボックスには工夫がいっぱい!農業用のタイヤで土の上でも移動は楽々、二つ組み合わせてひさしを出せば厳しい日差しからマネージャーを守ってくれます。

画像:女子マネ泣かせの部室

さらにアルミボックスには必要な荷物を一度に積めるので、以前のように部室とグラウンドを何往復もする必要はありません。麦茶を出したり救急セットを出したり、彼女たちの仕事を手助けしてくれるのです。

今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
福岡県古賀市 H.P.感 空間
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