これまでの放送リスト
2013年10月6日放送

孫が玄関で寝る家

この物件が抱える問題

  • ■隣家と密接しており、東面にしか窓がない
  • ■物干し場がなく手製の棒で路地の上4mまで持ち上げて洗濯物を干している
  • ■お祭りの時に大勢集まる家族に備え、洗濯機と冷蔵庫が2台ずつある
  • ■冷蔵庫前の椅子に座ると、冷蔵庫が使えないためゴミ箱を椅子代わりに使うこともある
  • ■収納が少なく、つっぱり棒を駆使して収納場所を確保している
  • ■幅一間の押し入れに大量の寝具があり、枕をくさび代わりにし落下防止している
  • ■お祭りの食事時は6畳間に20人以上集まりすし詰め状態
  • ■布団4枚に7人など、12人以上が窮屈に雑魚寝している
  • ■頭上の棚板に大量の荷物が置いてあるため、落下すると危険
  • ■風呂場が狭いうえ、祭りの際は、2人ずつ入るためさらに窮屈
  • ■風呂場に換気扇を設置できなかったため、トイレの換気扇を回して湿気を逃がしている
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル

この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

雅空間の若き志士 長谷川渉

荷物さえ整理できれば1人暮らしには十分な広さがあるが、お祭りバージョンとの両立が大変だと思う。作戦を練って使いやすい家を実現したい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

だんじり愛に満ちた玄関
場所が足りず靴で溢れ返っていた玄関は、間口を広げ、三和土は以前の3倍の広さに。
真っ先に目に飛び込むケヤキの壁の左側にリビングが続き、買い物帰りなどに便利なキッチンへと繋がる動線も別に確保しました。
玄関収納も充実。

だんじり専門の彫り師がケヤキに彫った、交差する2本の矢と「紙」の文字が描かれた紙屋町の紋は、だんじりを愛して止まない鱧谷家の新たなシンボルになりました。

玄関を入って右側には、天井まである大容量の収納スペース。 靴や足袋を脱がずに、物がすぐに出し入れできるためお祭りの時に使う道具一式を、整理してしまっておくのに便利です。
画像: 匠のアイデア
大人数に対応できるリビングダイニング
おばあちゃんの専用の裁縫スペースの横に並ぶベンチの下も引き出し式の収納になっています。


さらにその引き出し収納は、フタを閉めると1人用の椅子に早変わり。 ダイニングテーブルに移動すれば、最大7人で食卓を囲めます




大人数で食事をする時のために造られたダイニングテーブルは匠オリジナル。 ロックを外し、天板を持ち上げると座卓が誕生。そして、その下の天板を取ると、さらに座卓がもう一つ。 最後に、先ほど外した天板を残った脚にのせると、4メートル以上もある大きな食卓になります。

岸和田のだんじりを愛したおじいちゃんが見守る、新しい食卓。 ここに集う人々は以前にも増して絆が深まり、一層賑やかに祭りが盛り上がることでしょう。
画像: 匠のアイデア
安全な寝室
かつておばあちゃんの寝室だった南側の6畳間は、ダイニングスペースと繋がる新しい和室に変わり、天窓からも明るい光が差し込む居心地のいい居間に。

壁際には、ソファとしても使える匠オリジナルの畳ベッド。下は引き出し式の収納になっており、お祭りの衣装などをしまうのに便利です。



さらに、上にも壁面収納をつけ、雑貨やおばあちゃんの洋服はここにしまえるようにしました。
かつては、物に埋もれるように寝ていたおばあちゃん。もう地震が来ても、荷物に押しつぶされる心配はありません。

画像: 匠のアイデア
誰でも収納できる押入れ
かつては枕をくさび代わりに布団でいっぱいだった押入れは、壁いっぱいに作られ、大容量に。間口も大きく開き、布団の出し入れも楽々です。



軽くて丈夫な紙管を使っている棚板を動かせば、2つの3段ベッドに大変身。



重なり合うように枕を並べていた家族も、一人一枚の布団でゆったりと休む事ができるようになりました。

画像: 匠のアイデア
電動化された物干し場
居間の頭上には、電動で開閉できるトップライトに加え、何やら細長い器具が3つ取り付けられていました。
なんとこれ、電動式の物干し竿。使う時は、リモコン一つで上げ下げすることが出来るのです。

長さは1メートル70センチまで伸び縮み。
これさえあれば、普段の洗濯物はもちろん、お祭りの時の大量の衣装も十分干す事ができます。


仕切りの障子を閉めれば、急な来客があった時でも慌てることなく洗濯物が隠せます。
画像: 匠のアイデア
ゆとりあるキッチン
新しいキッチンは、ダイニングから一直線に繋がり、1.5倍のゆとりある広さに。

お祭りの飲み物用と普段使いの2台の冷蔵庫は、家電が置ける食器棚とともに、壁側にスッキリ配置。
奥の冷蔵庫横のわずかなデッドスペースも有効活用し、保存用の食品などがしまえる引き出しを作りました。


調理台の正面にある小窓を開ければ、すぐに玄関先を覗く事ができます。
また、目の前の収納もおばあちゃんのためにひと工夫。
おばあちゃんは、調理道具をフックでつり下げるのが使いやすくお気に入りなので、収納扉は格子状にしました。

大人数の料理を用意しなければならないお祭りの時には、跳ね上げ式の天板を広げれば、配膳台として使えます。

画像: 匠のアイデア
快適で機能的な水回り
トイレと浴室の位置を入れ替えて、2台分の洗濯機置き場と脱衣場を確保。
雑貨をしまう収納もできました。

その向かい側にも、たくさんのタオルや小物がしまえる壁面収納が。 出し入れし易く、どこに何があるかひと目でわかります。




お風呂は、以前より1.5倍も広くなり、窓もついて明るくなりました。 これからは以前のように窮屈な思いをすることはありません。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
大阪府大阪市  澤井工務店
このサイトの最初のページに戻ります