家族の窮地を救うために立ち上がった匠は16人。16軒の家・アパートを劇的に大改造しました。登場した「匠」たちが、互いに厳しい目で評価し、2014年の優秀作品を選びます。
「家具・収納」、「キッチン・水回り」、「空間アイデア」、「思い出・再生」の4部門。それぞれのテーマで受賞した物件と、最も多くの「匠」たちから支持された2014年のビフォーアフター大賞の物件をご紹介いたします。
壁一面に孫の写真を貼っていた祖父のために、収納の扉に写真を飾れるように細工。写真の入替えも簡単にできるよう工夫し、レイアウトも楽しんでもらえるようになりました。
ロフトに上る階段を収納として活用しつつ、普段は子供が上がれないように工夫しました。
収納の取っ手が階段を引き出すための取っ手、階段のストッパーと三役をこなします。
100万円の低予算リフォーム。役目を終えた調理実習台が収納や装備も充実したシステムキッチンへと大変身。以前は通っていなかった水も蛇口から出るようになりました。
元々ついていたキッチンの中央に調理台を付けたし、広さを確保。さらに水切りかごやまな板収納、ごみ箱を置けるスペースなどを設け、格段に便利なキッチンにリフォームしました。
緑の好きなお母さんのために、中庭に緑を配置。
壁一面に緑を配置することで、コンクリートの輻射熱を押さえる効果も。自動散水装置で手間もかからず手入れができます。
床を下げ小屋組みを上り梁に変えて、縦の空間を最大限に広げ、平屋を完全な2階建てに。
さらに階段ではなく壁をロッククライミングにするなど子供が遊びまわれる空間になりました。
同じ方向を向いていた2つの階段をハの字型に架け替え、邪魔だったはずの廊下が便利な立体廊下に。
2つの階段の下は、一面、収納スペースとして有効利用し、以前よりも空間にゆとりもできました。
家族で過ごすために必要となる一切の障害がないバリアフリーに、倉庫の柱がないトラス組は理想的な構造。家族一緒に食卓を囲めるよう、ダイニングにも工夫が凝らされました。
もともとあったスチール製の物置のまわりに土を盛り、強化した屋上には芝生を敷き、仕上げは藁土をまとって築山に仕立てました。最終的には、貼りつけた土から発芽した草などで穴蔵のようになることを狙っています。
45年間続けた料理旅館を3年前に閉め夫婦二人きりで過ごす家はかつての旅館のまま。両親を心配する息子の願いを受け、伝統工法を駆使して見事にリフォーム!
絶好の立地と伝統工法を最大限に活かした「匠」古川保が見事2014年のビフォーアフター大賞に輝きました。