辰巳屋は、大店の廻船問屋(今で言う海運業者)です。 小宮山診療処の拡大を望む泰山から協力を依頼された辰巳屋又右衛門は、自分の紹介する薬問屋からの仕入れを条件に協力を約束するのですが、その笑顔にはどうも裏がありそうです。 さらに、辰巳屋には、又右衛門の手足となって働く番頭の七兵衛や、異様な雰囲気を漂わせる密偵の玄幽など、ひとクセもふたクセもありそうな手下たちが顔をそろえています。