釧路中央本部・刑事課強行犯係の新人刑事。巡査長。生真面目でガードが固く、打ち解けない性格から、「剣道の防具をつけた女」と言われている。父は元刑事。母は赤ん坊の彼女を置いて姿を消したため、顔すら知らない。独身。
釧路中央本部・刑事課強行犯係所属の警部補。真由の教育係。鷹揚な好人物で、真由の生い立ちの秘密を知りつつその成長を見守っている。真由の父とはかつて上司部下の関係だった。
釧路中央本部・刑事課長。部下への評価は厳しいが、熱意には理解を示す。真由の父、大門史郎を知っており、真由のことを「お嬢」と呼ぶ。
札幌の元タクシー運転手。「キャサリン様」と為書きされた北原白秋の詩集『白金之独楽』を所有。米澤小百合の前に姿を現す。
加藤千吉の妻。札幌の場末でスナック『アカシア』を経営。
青森にある『八戸マノン劇場』の社長。かつてはキャサリンがいたストリップ小屋、『八戸ロマン座』で働いていた。
今にも崩れそうなスナック『愛の店』のママ。元ストリッパーで『八戸ロマン座』時代のキャサリンを知る。
戦後、青森の八戸を中心にして活躍したストリッパー。
米澤小百合の一人娘。牧田祐一との結婚が決まっている。すでに妊娠3カ月。
米澤歩美の婚約者。国土交通省の役人。
元人買い。妻の朱美とともに札幌に住んでいたが、冬の釧路湿原で冷凍状態の遺体となって発見される。
釧路中央本部のベテラン検死官。
真由の父。元刑事。30年前、事件捜査で知り合った女性と関係を持つという禁を犯し、真由が生まれる。病に伏し余命いくばくもないが、父としてまた元刑事として真由に示唆を与える。
『米澤水産』の社長。8年前に他界した夫の後を継ぎ、釧路有数の水産加工会社を切り盛りしている。一人娘は国交省の役人と婚約中。特徴的な泣きぼくろがある。
『米澤水産』の清掃員。毎冬、一人でスケート場に通い、同じように一人で来ている真由と顔見知りになる。炭鉱で働いていた夫は10年前に他界。以来、独り暮らし。