今回は、『必殺仕事人2013』から和久井映見さん演じるお菊の名言をご紹介しましょう。
ケガを負った仕事人の代役に中村獅童さん演じる「胡桃割りの坐坊」を選んだお菊ですが、この男、ただの代役に甘んじない曲者でした。仲間とつるむのが大嫌いだと公言するこの一匹狼は、三番筋で仕事を請け負ったお菊の前に現れると、頼み料に手を伸ばし「これはおいらの仕事だ。よこしな」と仕事を独り占めしようともくろみます。
もちろん、お菊も黙っていません。「欲しけりゃ、あたしを殺してから持っていけばいい」と啖呵を切ってみせます。売り言葉に買い言葉、お菊の額に殺し道具である人差し指を向ける坐坊。
しかし、それでもお菊はひるみません。
と受けて立ちます。そこに続くのが、今回の言葉です。
お菊の迫力に、さしもの坐坊もたじろぎ、指を引っ込めました。ふだん、自らは的を手にかけないお菊ですが、仲間といつでも心中する覚悟を決めていることが伝わってきます。なれあいではない、大人の絆が感じられる名言でした。


