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世界初「木造の人工衛星」 京大と住友林業の研究チームが開発 大気圏再突入時の“ゴミ”減らす 9月に打ち上げ予定

05/28 19:03 配信

 世界初の「木造人工衛星」が完成しました。

 京都大学と住友林業の研究チームが開発したのは、世界初となる木造の人工衛星です。

 現在、人工衛星に多く使われているアルミなどの金属は、運用後に衛星が大気圏に再突入する際に金属の粒子になることから大気汚染の原因になるといわれています。

 そこで研究チームは金属よりも軽く電磁波などを通す性質がある木材に注目し、半導体の基板など一部を除いて本体が木造の人工衛星を作り上げました。

(宇宙飛行士・京都大 土井隆雄特定教授)「(将来的には)すべての構造部分の100%、木造の人工衛星をつくりたい」

 木材と衛星を表す単語をかけあわせ「リグノサット」と名付けられたこの人工衛星は、宇宙空間での木材のゆがみを測ることなどを目的に、9月にケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定です。

最終更新:05/28 21:05

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