関西ニュースKANSAI

　大阪府警は１３日、府内の６０代の男性が、警視庁の捜査員を騙る男らから「事件に関与している疑いがあり、資金を調査する」との電話を受け、現金約１億２５００万円をだまし取られる被害があったと発表しました。

　警察によりますと、今年１月１３日の昼ごろ、大阪府内の男性（６０代）に「警視庁のワダ」を名乗る男から電話があり、「東京の事件の犯人が、あなたの銀行口座とキャッシュカードを勝手に作った。マネーロンダリングに使われており、あなたが事件に関与している疑いがあるので、あなたの資金を調査する必要がある」と伝えられました。

　男性は連絡手段としてＳＮＳアプリの「捜査本部２班」というアカウントを登録するよう求められ、別の捜査員や検察官を名乗る男らの指示通りに１月から２月、２４回にわたって計約１億２５００万円を送金したということです。

　大阪府警によりますと、警察官を騙る資金調達目的の詐欺は去年１年間で約７０件認知され、被害額は計約８億１６００万円でした。