関西ニュースKANSAI

　滋賀県の東近江市教育委員会は２４日、市内の中学校で生徒２人に対し誤って合否を逆に伝えるミスがあったと発表しました。

　東近江市教育委員会によりますと３月中旬、生徒が保護者とともに県立高校の入学説明会に出席した際、不合格であったことが告げられたということです。

　生徒が通う市立中学校にも高校から「不合格の生徒が入学説明会に来ている」と連絡があったため中学校が確認したところ、全生徒の受験高校がまとめられた資料で生徒２人の受験番号が逆に記載される誤りが見つかりました。

　東近江市では、高校まで合格発表を見に行くことが困難な生徒に中学校を通じて合否を知らせていて、資料の誤りにより担当教師から合格していた生徒に「不合格」、不合格だった生徒に「合格」と伝えられていました。

　中学校と市教委は生徒や保護者に経緯を説明し謝罪。「不合格」と伝えられた生徒は受験した県立高校に進学し、「合格」と伝えられた生徒は別の高校への入学が決まっています。

　東近江市教育委員会は進路指導担当者の指導や研修に加え、進路に関わる事務手続きのマニュアル化などの再発防止策を実施するとしています。

　東近江市の藤田善久教育長は「何の罪もない生徒たちの心に深い傷を負わせてしまいました。高校入試における今回の誤りはあってはならないことで、複数の者が点検作業を慎重にし、幾重にも確認を行っていれば防げたことであります。二度とこのような間違いを起こすことがないよう務めて参ります」とコメントしています。