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パワハラ認め謝罪も告発者への対応「適切だった」と従来の主張変えず 兵庫・斎藤知事が初めて第三者委の報告書に見解 議会では本人登場に声援と拍手

03/26 19:55 配信

 自身の疑惑を告発する文書問題で、兵庫県の斎藤知事が26日、第三者委員会の報告書について見解を語り、パワハラについては謝罪しました。第三者委員会が結果を公表してから1週間が経っていました。

 兵庫県議会最終日の26日、斎藤知事が姿を見せると詰めかけた傍聴人から拍手と歓声が沸き、議場は異様な雰囲気に包まれました。
 「がんばれ」などの声援も上がり、議長が挨拶するまでの約3分間、静かになることがありませんでした。
 (斎藤知事)「議会の調査特別委員会のほか第三者調査委員会からも貴重なご指摘をいただきました。大変重く受け止めており、組織的制度的な側面、私個人の立ち振る舞いの双方で改めて深く顧みることが必要だと改めて考えています」

 第三者委員会は19日、10件のパワハラを認定し、県の対応も公益通報者保護法違反だとする報告書を提出していました。
 議会では報告書に言及したもののこれまでと変わらないコメントにとどまり、そのまま本会議は閉会しました。

  議会の閉会後、斎藤知事は急遽記者会見を開き、第三者委員会の調査結果に言及しました。

●おねだり疑惑について
 (斎藤知事)「文書では、いわゆるおねだりや個人への贈与、贈収賄などがあったとされていましたが、いずれも事実は認められなかった。しかし自らの発言や態度が結果として贈与を希望しているというふうに周りの職員に理解されかねないということされかねないということは真摯に受け止め今後注意をしていきたいと考えています」

●10行為がパワハラと認められたことについて
(斎藤知事)「私自身も真摯に受け止めたいと考えております。不快な思い、また負担に思われた職員には改めてお詫びと謝罪を申し上げたいと思います。職員が本来持っている力を発揮できる。そんな職務環境を整えていくということをしっかりやっていきたいと思います」
 再発防止のため、アンガーマネジメントを含むハラスメント研修を定期的に受講していくとしました。

●公益通報者保護法違反の指摘について
 一方で、公益通報者保護法に違反しているとの指摘に対しては、当時の対応は適切だったという従来通りの主張を変えませんでした。
(斎藤知事)「委員会の報告書の違法性の指摘は真摯に受け止めさせていただきますが、個人名や企業団体名まで上げて、事実でないことをただ述べているということから、誹謗中傷性の高い文書であるという認識に変わりはございません。手続き・内容とも適切に進めてきたので、県としては適切だったと考えております」

 そして、自らの責任について触れたものの、辞任は否定しました。
(斎藤知事)「私の責任を問う声も聞こえております。反省すべきところは反省し、改めるべきところは改め、今回の一連の件を契機に、より風通しの良い職場環境を構築することが県民の皆さんに対する私の責任の取り方であると考えております」

  斎藤知事は26日の会見でも「県政をしっかりと前に進めていくということが大事」と、これまで繰り返し用いているフレーズで続投に意欲を示しました。
 ただ、第三者委員会が違法性を指摘してもなお見解を変えないまま「県政を前に進める」ことができるのか、疑問が残ります。

最終更新:03/26 19:59

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