手塚「まず始めにゼファー株式会社が行っている事業の概略からお教え下さい」伊藤「1997年にスタートしました会社で、主に小さい風力発電用の風車を作っています。直径が1.1mです。僕たちの最終の目標は“100万kw手元発電”なんです。100万kというとちょうど原子力発電所一つ分なんです。原子力発電を反対するのも良いけれど、みんなでやれることをやろうよって、各所帯に一つずつついたらいいねというのが僕たちの理想です」
手塚「問題は予算ですよね〜。その辺はいかがですか?」伊藤「もうその話ですか(笑)ゼファーのシステムは風力発電と、太陽光発電とをハイブリッドにしているんです。価格が63万5千円というのが一番よく売れる価格帯の商品なんですが、これ一台で平均的な家庭の5〜15%の電気を賄えます。でもこれで電気どのくらい得するかと考えるよりもエコロジーにどのくらい役に立つか...あるお客様かがこんな事を仰いました。ゼファーのシステムはバッテリーに一回溜めて、そのバッテリーが切れたら普通の電気に切り替わるようになっているんですが、そのシステムはいらないと仰るんです。良く伺ってみると、お子さんがテレビやゲームばかりで一日過ごすんですって。そのシステムがなければ電気がなくなるのが分かるから...それでそのうちお子さんの方から電気を大事にするようになったんですって。“電気を明日に取っておこう”と言いだしたんです。自然とその家庭の中で、エコロジーの教育が出来るんです」
手塚「マンションのベランダにも設置出来るんですか?」伊藤「難しい質問ですね(笑)というのもマンションは共有、共益というのがいろいろありますでしょ。そういうことでスペースがなかなかとれないんです。屋上へ付けるのが一番良いんです。それをみんなで使う所、非常用のライトなどの電気にすれば良いんです。実は各所帯のベランダに付けるのは危ないんです。ですからマンションにお住まいの方に使って頂く風車を、そのうち作りますよ」 |