- まずは約一年ぶりに『必殺』の現場に戻ってきた
感想からお聞かせください。 -
またここに戻ってこられたといううれしさと同時に、『必殺』という歴史のある作品に緊張感もあります。この緊張感と、いつもの皆さまと並んでお仕事ができる喜びを噛み締めながら、お菊を演じています。
- 初めて台本を読んだときは、
どんなふうに感じましたか? -
今回の台本では、より一歩踏み込んだところで、お菊の感情の動きが描かれていると感じました。
けれど、そこだけを特別に意識して演じるというよりは、『必殺仕事人2007』から仕事人の皆さんと一緒に積み重ねてきたものや、そこから、自然と心に感じられる気持ちも大切にしながら演じられたらと思います。
- 実際に撮影に入られてみて、いかがでしたか?
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お菊というキャラクターは変わりませんが、『必殺仕事人2007』のときとくらべると、自分自身も年を重ねています。お菊として変わらないところと、私自身が今まで積み重ねてきた事の中から何かがいいカタチで画面に出るといいなと思います。初めてお菊を演じたとき、自分がちゃんと“大人”になりきれていない気がして、“大人”にならなきゃと一生懸命、背伸びをしようとしていたような気がします。でも、年齢を重ねるにつれて、今はなんとなく肩の力を抜くことができるようになりました。
- 『必殺仕事人2007』のときには、色っぽい役が初めてだとおっしゃっていましたね。
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「私」という名の辞書の中には持ち合わせていない言葉ですから(笑)今回の台本の中で、お菊がそういう女性として描かれていると知ったときには、「まずいなぁ」と思いました(笑)女性の艶やかさのようなものがどこかに出ているといいな、と思いながら演じています。
- お菊という人物を、どのように捉えて演じていらっしゃいますか?
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お菊は、謎な女ですよね。その謎の多さも、このお菊という人のキャラクターを作る上で、大事なものの一つだと思います。“仕事”のときのシリアスな部分はもちろん、ちょっとコミカルな部分も含めて、お菊という人間が経験してきたこと、人との出会いや別れ、すべてが積み重なったことの現れなのだと思います。
- 最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
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『必殺仕事人2013』には、作品を積み重ねてきたからこその空気感や、やはり時代劇ならではのキレのあるかっこよさ、それと同時に存在する遊び心や人情など、いろいろなものがたくさん詰め込まれています。ぜひお楽しみください。