今回の大きなみどころのひとつが、
小五郎が勤める本町奉行所で起こるリストラ騒動です。
安田顕さん演じる朝比奈藤十郎は、幕府から派遣されてくるやいなや人員整理を宣言。結城新之助を自身の世話役に任命し、リストラ要員の選別を迫ります。一方、河原崎をはじめとする同心たちは朝比奈に反発し、結城に探りを入れてきます。両者の間で板挟みにされ、困り果てた結城をさらなる悲劇が襲い……。
今回、結城新之助は家庭でも悩みが絶えません。
大家族の良き父親である結城ですが、長女・お絹との仲がギクシャクし、父娘関係に悩みます。年頃の娘の身を案じるあまり、ついつい怒りが先立ってしまう父親と、仕事にかまけて自分をしっかり見てくれない父に反発する娘。どこの家にもありそうな父娘のすれちがいが、思わぬトラブルを招くことになり……。
結城新之助が娘を心配する理由のひとつが、最近、江戸で横行している怪しい商売の存在。
きれいな着物を着て絵師のモデルになれると若い娘たちを言葉巧みに誘い、風俗さながらの店に連れ込むというやり口です。結城の心配をよそに、父とケンカしたお絹も、ついつい誘われるまま、店に迷い込んでしまうのですが……。
怪しげな店・初音屋に迷い込んだお絹が出会ったのが、なんと経師屋の涼次でした。
博打に負けて日銭を稼ぐために絵師の仕事に飛びついた涼次ですが、待っていたのはまだ初々しさも残るお絹をモデルに春画を描けという厄介な依頼でした。絵師としての涼次の活躍にも、ぜひご期待ください。
今回のゲスト出演者の中でも異彩を放つのが、寺島進さん演じる鬼頭進之助。
結城新之助の幼なじみの絵師という役柄です。子どもの頃以来、20年ぶりとなる再会に大喜びする結城ですが、鬼頭の表情には心なしか緊張感が漂います。そして、その鋭い眼光からはただの絵師とは思えぬ迫力が……この男、一体、何者なのか!?
前回から仕事仲間に加わった瓦屋の陣八郎ですが、仲間とはいっても一筋縄ではいかないのが「必殺」です。
今回、「仕事」の現場で、小五郎たちに覚えのない死体が見つかると、お菊は陣八郎が勝手に仕事を受けたのではないかと疑いの目を向け、「余計な仕事は仕損じるよりたちが悪い」と言い放ちます。全力で否定する陣八郎ですが、そうかんたんには信じてもらえそうにありません。果たして、謎の死体の真相は?
『必殺仕事人2014』でメンバーに加わり、今回で3作目を迎えるリュウ。
トレードマークの着物をなびかせての「仕事姿」もだいぶ板についてきたかと思いきや、今回の「仕事」では、今までとは比較にならない強敵がリュウの前に立ちはだかります。もともと田舎の寺で坊主の修行をしていたとあって、まだまだ人の良さが抜けきらないリュウですが、この死闘を無事に生き抜くことができるのでしょうか!?ぜひお見逃しなく!!