2019年7月22日(月)の放送内容
けさのクローズアップ
- 子どもや若者も発症!?夏に急増する脳梗塞
-
リポーター:おちあやこ
☆冬よりも夏 若い世代も夏の脳梗塞に要注意!
脳梗塞…脳の重要な血管が詰まる病気
一般的に冬にも多いと言われるが…
実は夏のほうが多い
Q.「脳梗塞」とはどんな病気?
脳の血管トラブルすべてを「脳卒中」
その中で
血管が詰まるものが「脳梗塞」
血管が破れるものが「脳出血」
「脳梗塞」…血管が詰まり その先に血流が行かなくなる
血流が途絶えると脳の神経細胞が死んで脳機能の後遺症を残してしまう
冬
血圧が上がりやすいので「脳出血」は多い
夏
汗をかいて脱水になりやすく
血液がネバネバになり血管が詰まってしまう
特に高齢者は暑くても喉の渇きを感じにくい
→水分不足で脱水から血栓ができやすい
◇脳梗塞の一般的なイメージ
ひどい頭痛に襲われる?
意外と痛みがないことも多く典型的な症状は体の「麻痺」
◇脳梗塞の種類
・心原性脳塞栓症…心臓でできた血栓が脳の太い血管で詰まる
→突然倒れる場合が多い
・ラクナ梗塞…脳の細い血管が徐々に詰まるもの
日本人にもっとも多いタイプ
初めは軽い症状から顕れることが多い
<徐々に詰まる場合の症状>
半身(片腕・片足)のまひ、言葉の障害(ろれつが回らない)
視野が半分欠ける、カバンを持とうとしても力が入らない
少しずつ日常生活に異変が現れる
脳梗塞の症状が一時的に現れて
消えてしまうことがある「一過性脳虚血発作」
◇一過性脳虚血発作
同様の症状が数分から1時間程度でおさまってしまう
<症状が消える理由>
いったん血栓が詰まるがまた血流が再開する
・本人は見過ごしてしまう
・一過性脳虚血発作が起こると48時間以内に脳梗塞が7割くらい起こる
・非常に重要な兆候で一過性脳虚血発作を見落としてはいけない
<脳梗塞のリスクを高める要因>
・普段から血圧が高い・タバコをよく吸う
脳梗塞は高齢になるほどリスクが上がる
実は若い人でもなることがあり「若年性脳梗塞」と呼ばれている
Q.若い人の脳梗塞は同じ原因?
まったく違う
○高齢者の脳梗塞の主な原因
・高血圧・糖尿病など
○若い世代の原因
・代表例は「もやもや病」
もやもや病・・・
脳の重要な血管が狭くなりなんとか脳内に血液を送ろうとして
細かい血管ができてしまう病気
細い血管がいっぱいできる
→詰まりやすくなって脳梗塞リスクを高める
原因は不明で難病指定されている
<もやもや病の発症年齢のピーク>
・5歳~10歳 子どもの脳梗塞
・30歳~40歳でも発症 脳梗塞と脳出血が半分ずつ
もやもや病は血圧や生活習慣に関係なく起こる
いかに早く見つけるかがカギとなる
脳梗塞を早期発見するには
定期的に脳ドックなどを受けるのが良い
○夏の脳梗塞予防
・高血圧や糖尿病などの生活習慣病に注意
・脂ものを控える 適度な運動 禁煙
・寝る前 起きた時にコップ一杯の水を飲む
まずは予防 前兆を見逃さないこと
夏は脳梗塞に十分注意を!
掲載している「お問い合わせ先」などは、先方の都合により変更される可能性がございますので予めご了承ください。