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“ワクチンハラスメント”で消防長らを懲戒処分 接種拒否の職員を廊下で仕事させる 滋賀・甲賀広域行政組合

03/28 19:11 配信

 新型コロナのワクチン接種を受けなかった職員に庁舎の廊下脇で仕事をさせるなどしたのは「ワクチンハラスメント」にあたるとして、滋賀県の甲賀広域行政組合消防本部の消防長らが懲戒処分を受けました。

 滋賀県の甲賀市と湖南市でつくる甲賀広域行政組合の消防本部に勤務していた女性職員(30代)は、2021年に新型コロナワクチンの接種を呼びかけられた際、「自分は体質的なことで打ちたくない」と申し出ました。

 女性はその後、上司らから繰り返し接種するよう説得され、拒否すると庁舎の廊下に席を移されたり、更衣室の使用を禁じられたりし、心身の不調を訴えて依願退職しました。

 組合は28日、「感染対策を管理監督する者として適格性に欠く判断をした」などとして、消防長の男性を停職3ヵ月、消防次長の男性を停職6ヵ月の懲戒処分にしました。

 3月15日には組合が設置した第三者委員会が、消防本部の対応はワクチンハラスメントにあたると認定していました。

最終更新:03/28 19:11

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