関西ニュースKANSAI

　２０日、大阪府池田市の集合住宅で見つかった男女２人の遺体について、警察は遺体の身元が池田市に住む３０代の夫婦と判明したと発表しました。

　２０日正午ごろ、５歳の迷子の女の子を保護したという店の従業員から、「女の子が『父と母が喧嘩した。ナイフを持っていた。どちらかがけがをした』と言っている」と通報がありました。

　その後、警察が大阪府池田市畑にある集合住宅の一室で、男女２人が倒れているのを発見。その場で死亡が確認されました。

　警察は２３日、死亡した２人の身元について、この部屋に住むアルバイトの夫（３０代）と介護福祉士の妻（３０代）と判明したと発表しました。

　司法解剖の結果、夫の死因は首と腹部の刺し傷による「急性心肺停止」で、妻の死因は腹など複数の刺し傷による「出血死」とみられています。

　妻の左指には抵抗した際にできる防御創があり、夫の首にはためらい傷があったということです。

　警察によりますと、遺体の状況から妻が１７日午後に、夫が１９日午後に死亡していることから、夫が妻を殺害してから、自殺したとみています。

　また、保護された５歳の女の子は２人の娘で、２人が死亡してから保護されるまでの間、１人で部屋にいた可能性があるということです。

　警察は、死亡した経緯を詳しく調べています。