ABCホールの舞台裏
■なんだかいろんなことがありまして・・・ご無沙汰しております■一週間前の7月26日、七代目劇団そとばこまち公演『のぶなが』が初日を迎えておりました。出演者総勢40人になろうかという賑やかな舞台。ま実は大変血なまぐさい時代のお話ではあるのですが、サービス精神たっぷりの演出で、満員のお客様も喜んでおられました。この日僕は28日(日)に復活オープンする道頓堀角座の内覧会へ。古式ゆかしい芝居小屋の造りだったかつての角座とは似ても似つかぬモダンな小劇場ですが、東京で大人気の料理店の関西初店舗を敷地内に招聘するなど、松竹芸能の勢いを感じさせます。「私が、蝶が美しいと書いて蝶美です」「そして私が蝶の子供と書いて」「イモムシです」「てい!」のツカミでお馴染みの(?)蝶美蝶子さんも復活したしなあ...■日曜日は、炎天下京都郊外の自宅から自転車を漕いで街中の小さな劇場で若手の劇を鑑賞。ドキドキぼーいずという劇団で、自分の子供たちよりはるかに年下の人たちのナニを汗だくでナニするというのも変な気分ですが、でもとても良かったのですこれが。達者やわー今の人は■月曜日は昼間書類作りに没頭し、夜は久しぶりに天満天神繁昌亭へ。桂九雀さんの落語と、九雀さん演出による『噺劇』というものを拝見しました。落語『鰍沢』を、国木田かっぱ、や乃えいじ、嶋田典子という3人の俳優さんと三代澤康司アナの現場ナレーションで芝居仕立てにするという試み■火曜もワープロ仕事とあとラジオの準備■そして水曜の朝、ラジオ「劇場に行こう!」のスタジオで、笑福亭松喬師匠が亡くなったのを知ったのです。思い起こせば、2011年の暮れ。ここABCホールで五夜連続の独演会を大成功させ、その直後、たしか翌日か翌々日とお聞きしたと思うのですが、お医者さんに診てもらったら癌が見つかったのです。僕などが申し上げるのは失礼かもしれませんが、本格派の大きな芸でした。ご冥福をお祈り致します■そんな今週、前半ホールの方はメンテナンス作業。そして今週末から来週はお笑いと野球です■8/3(土)ウーマンラッシュアワーの全国ツアー■8/4(日)笑い飯のABCホールライブ7■8/7(月)には、甲子園の開幕に先駆けてあの松井秀喜さんのトークイベント!(観覧募集は締め切られています)■そして8/8(木)は銀シャリ「SAMURAI BLUE JACKET」■8/10(土)、11(日)は久々に演劇公演なのですが、これが何と、演劇集団よろずやの名作「バイバイ」。広島東洋カープの炎のストッパー、津田恒美さんの物語です■暑い夏です。皆様お身体ご自愛ください(艦長)
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- 2013年08月02日金曜日
『かたりと落語とハーモニカ』、ただいま本番中。山田雅人さんの最初のかたり『松井秀喜物語』と桂む雀さんのハーモニカ演奏『仰げば尊し』が終わり、これから、む雀さんの大太鼓&締め太鼓、そして"口三味線"に乗って、三代澤康司くんの落語『次の御用日』、はじまりです。去年より一つずつ歳を重ねた五十過ぎの男の三人会、温かいお客様に支えられ、絶好調上演中です。
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- 2013年07月16日火曜日
実は家庭の事情で4月29日、30日とお休みをとってしまいまして・・・戻ってきたらABCホールはもうすっかり文化祭モードではないですか!!いかん、乗り遅れてしまった!!リハーサルの初日を見逃してしまいました、残念。今日はリハたけなわの2日目。続々と役者さんや演出の方がホールにやってきます。楽しいなあお祭りは。これから遅れを取り戻そう。
あ、そうだ、今朝から当日精算チケットの予約が始まっています。イープラスでの購入をうっかり忘れていた方、ABCホールのHPから簡単に予約できます。チャンスです!(艦長)
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- 2013年05月01日水曜日
■今日は朝からMONOの代表・土田英生さんをABCにお迎えして、ABCラジオ『浦川泰幸の劇場に行こう!』にゲスト出演していただきました。もちろんお話の中身は次回公演『うぶな雲は空で迷う』(3/8金~11月)について。24日(日)21:05から放送です。是非! ■その後、社内で記者懇談会もありました。結成24年で第40回公演。もう長らく、劇団員は男性5人だけ。つい最近、最年少の尾方さんが誕生日を迎え、めでたく全員40代。今回は客演もなく純粋に5人の作品。・・・ありそうでなかなかない集団だと思いませんか、MONOって。つまり、無二の存在だからから『MONO』?■・・・ラテン語でMONOは「1」という意味で、例えば英語のモノレール、モノラル、など様々な言葉の頭に使われています。そういえば、似た言葉に『UNI』もありますね。こちらはギリシャ語。ユニゾン、ユニコーンなど、やはり「1」という意味。でも微妙にニュアンスは違う気がする。MONO=単一。UNI=唯一。みたいな?強いて云うと、MONOは最初から最後までずっと1つ。UNIは複数のものが統一されて1つになった感じ?・・・うーん合っているのか、正直よく分からない ■でもビックリなのが、どちらも日本の高級鉛筆のブランド名になっていることですよね。三菱鉛筆の『uni』、トンボ鉛筆の『MONO』。わ、すごい。この際どっちが先行商品かの詮索(検索?)はしませんが、面白いなあ。小学生のときは高くてなかなか買えなかった憧れの文具ですけど、僕はuniの鉛筆とMONOの消しゴムを今でも仕事場の引き出しに入れて愛用しております。そんなことはどうでもいい!■MONO第40回公演『うぶな雲は空で迷う』、今日いろいろお話聞きましたけどね、面白いですよー!あの人のよさそうな5人の役者さんたちが、窃盗団という悪者役を演じるとか■劇世界と現実世界の《距離感のゆらぎ》がいつも絶妙に心地よいMONOの新作『うぶな雲は空で迷う』、大阪公演は絶賛前売り中!3月8日(金)から11日(月)まで全5ステ、初日割引、学生割引、アフタートークなどいろいろあります。詳細はコチラ!
※写真は懇談会にて。
※ラジオ収録中の写真撮り忘れました。すみません。でも番組内のコーナーでPatchメンバーが挑戦したエチュード(即興寸劇)の講評を突然依頼され、困り果てる土田さんの姿が、まもなくYoutubeにアップされる予定です。 →ABCラジオ『浦川泰幸の劇場に行こう!』番組サイト
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- 2013年02月20日水曜日
今週末のスクエアさんは前述のブログにもありますが「けーさつ」。今日は初日満員御礼でございました。そんな中見慣れたお客様たちと楽屋面会中を撮影☆
はい!スクエア上田一軒氏はもちろん今年のABCホールプロデュース第3弾「目頭を押さえた」の演出をしてくださった方。
そこへ、先日ABCホールでリリパットアーミーⅡ「傀儡女」公演を終えて、各所ツアー終わりのうえだひろし氏と谷川未佳さんがやってきてくださって、今月上旬HEPHALLで柿喰う客の本公演が終わって、東京へ帰ったはずの七味まゆ味嬢がなぜかまた大阪にいらして。
ちょっと同窓会でした☆
ちなみに私は会えなかったけど、「目頭・・・」の子役:野村修貴くんも観劇に来られていたそうです!
(別件で、わたくしは今日のお昼に脚本担当の横山拓也氏にもお会いしたので、なんだか本当に懐かしい気持ち。まだ3ヶ月なんですけどね)
懐かしんではいられないです。2012年内まだまだ演劇公演面白そうなところが目白押しです!
明日あさってともに当日券は開演の45分前より販売開始しております。是非ともご来場くださいませ!(乗組員N)
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- 2012年10月26日金曜日
Patch旗揚げ公演『OLIVER BOYS』、初日終演しました!いやー、15人の青年たちがうらやましい!あんな感激は演劇をやった人しか味わえない、と思います。全員に一生忘れられない思い出が出来たことでしょう。お客様も楽しまれましたが、今夜一番幸せなのは、やっぱりあの15人だなあ。詳しくは多分明日・・・
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- 2012年10月04日木曜日
■9月22日(土)、カムカムミニキーナの看板俳優・八島智人さんがお見えになりました。11月の本公演『ひーるべる』のPRコメント収録のためですね。前日はNHKのお仕事で松山、この日の夜は八嶋さんの地元・奈良での演劇イベント『ナ・LIVE2012』に出席と、忙しい合間を縫っての大阪です■ ご存知のように今年は『古事記』編纂からちょうど1300年。カムカム主宰の松村武さんは古事記の語り部とされる稗田阿礼ゆかりの大和郡山市出身で、昨年来故郷で精力的にいろんな記念事業に取り組んでおられます。劇団の本公演の方も古事記を下敷きにした作品が続いていて、昨年の『かざかみパンチ』は日本古代史の謎といわれる幻の出雲王朝にインスパイアされたお話。そして今年は、イザナギとイザナミの最初の子であるヒルコが物語のキーであるようです。しかし、想像力を目一杯広げて戯曲を練り上げる松村さんのことですから、盟友・八嶋さんも『まだどんな話かサッパリ知りません』とキッパリ。逆に(?)楽しみです!
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- 2012年09月25日火曜日
■さきほどABCラジオのスタジオをPatchのメンバー3人が来訪。おなじみ上田剛彦アナが司会をつとめるラジオ番組『イベント倶楽部』の録音に出演しました。 上田アナの右隣から順に、中山義紘(なかやまよしひろ)クン(22)、松井勇歩(まついゆうほ)クン(20)、上仁樹(じょうにんたつき)クン(20)。はい名前だけでも覚えておきましょう、ここ試験に出ます。3人は既にABCテレビの人気番組『おはよう朝日 土曜日です』のリポーターに抜擢されるというラッキーボーイズなのです■さて、関西発のイケメン演劇集団Patch旗揚げ公演『OLIVER BOYS』初日までいよいよあと20日。作・演出を担当する末満健一氏から連日鬼のような猛訓練を受けているとか。イケメンたちが夜毎ひーひー云うとるというわけですな、むふ。そして今日、初の通し稽古が行われるのだそうです。いやーちょっと見学に行きたい。
旗揚げ公演はわずか3ステ、平日ですが残席わずかです!
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- 2012年09月14日金曜日
■ABCホールプロデュース#3『目頭を押さえた』、一昨日無事終了しました。ご来場いただいたお客様、本当にありがとうござました■金替康博さん、緒方晋さんら、関西が誇る巧い役者陣、そして東京小劇場界の人気女優・七味まゆ味さん。芝居好きなら誰もが『いいキャスティングですね』と褒めてくださいました。そして作品の骨格となったのが、横山拓也さんの脚本、上田一軒さんの演出です■この2人が初めて組んだのは、実は"真夏の會"という演劇ユニットで2009年に上演された、『エダニク』というお芝居でした。この作品は日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞し、その後2011年に伊丹と東京で再演されました。僕はこの時お誘いをいただいていたのですがスケジュールの都合がつかず観に行けませんでした。ところがこの公演を観たN君がその内容の素晴らしさに感銘を受け、その話を聞いた僕も後日ビデオを取り寄せてもらって拝見し・・・結果今回の公演の中核を担っていただくことになったのです■『エダニク』は、タイトルから連想されるとおり、食肉処理場で働く人々のお話です。普段なかなか人の目に触れない場所なのですが、横山さんは現場をきっちり取材して執筆し、リアルな会話劇に仕上げました。『働くこと』についての男たちの物語です■そして今回、横山・上田コンビが挑んだ題材は、『人を葬ること』についてでした。これまた重たいけれど、人生において誰もが直面する問題です。誰もが何度か近親者の死に立ち会い、そして最後は自分が主人公になる。僕個人も3年前に父を亡くし初めて喪主というものを体験して、その時も『お葬式ってドラマの宝庫だな』と心の片隅で考えたりしていたこともあり、とても興味がありました。脚本が徐々に上がってきて、『喪屋』という不思議な存在や、『村人の遺影を撮る女子高生』という実に巧みな設定を目の当たりにし、手応えは更に強まりました。面白くなりそう。・・・しかし、いくらいい芝居が出来ても、お客様に観てもらわなければ意味はありません■PRという点では、難しい作品だったといえそうです。、絶対面白いんだけど、地味。チケットを買おうか迷っているお客様に、どうすれば『目頭』の魅力が伝わるだろうか?朝日放送が主催する舞台ですから、テレビやラジオでのPRなど、一般の小さな劇団に比べればはるかに情報宣伝に関する条件は恵まれています。それでも、やはり相当の困難が予想され、それは当たりました■しかし、初日が開き、お客様の高い評価が口コミやTwitterなどで広がったのが力となったようです。千秋楽は、お蔭様で満席で終えることができました。前にも書きましたが、新聞や雑誌に載る"劇評"というものは、残念ながら、特に関西において滅多に観劇ガイドにはなりません。読者の目に触れた時点で殆どの場合その公演は終了している。対して、Twitterを代表とするソーシャル・メディアは、誰でもほぼリアルタイムに観劇の感想を発信することが出来ます。初日が開いた後、どれだけの感想ツイートが寄せられるかがその後の集客に大きな影響を及ぼす、とは最近楽屋内でよく云われているお話です。今回も、ご覧いただいた皆様の声が大きな後押しになったのだと思います■小劇場におけるロングラン公演の必要性を説く声を最近よく耳にします。"どこの劇団だから"、"誰が出てるから"、ではなく、『面白いから』お客様が集まる、というのは、興行としても芸術活動としても正しいあり方であるはずです。だからこそ、のロングラン待望論なわけですが、小さなカンパニーには経済的においそれと挑戦できないことも事実です。すでにお伝えしたとおり、今秋以降ABCホールでは定期的なTV番組収録がなくなり、これまではお断りせざるを得なかったロングラン公演が出来るようになりました。どうですか?関西の現状を変えるために、誰か一緒に考えませんか?■・・・さてさて、関西若手劇団期待の星・ミジンコターボさん、今朝小屋入り。これまで文化祭には出ていただいてますが、劇団公演としては初ABCです。すごく素敵な舞台装置が出来上がりつつあります。初日は金曜日!長くなったのでミジンコさんの件は明日にします■写真は、千秋楽の終演直後、『目頭』の作/演とキャスト、黄金の十人です。イェイ(艦長)
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- 2012年07月25日水曜日