ABCホールの舞台裏
はい、それはもうあと1週間で劇場入りで、初日まで10日を切っているわけですからもちろん連日お稽古でございます。「目頭を押さえた」。
8人の人間の性格、関係性、なぜそのような発言をしたのかの意図など、本当に細かく細かく、演出の上田一軒さんのもと練り上げて行っております。
唯一の子役:やんちゃくれな野村修貴くん。
お芝居の中ではやんちゃくれな役じゃないのに、素直にお芝居に挑む小学校4年生です。じっくり大人が作り上げる関係性の中にすっと入ってきます。
これが「中谷家」の家族図。
お父さんはThe Stone Ageの緒方晋さん。
お母さんが遊気舎の魔瑠さん。
おねえちゃんが劇団赤鬼の橋爪未萌里さん。
仲良し家族です。
そして、昨日の稽古場に、大阪でお仕事中でしたMONOの土田英生さんが遊びに来てくださいました。普段のMONOのお稽古場では見ない金替さんの光景を見た土田さんは・・・
詳しくは「土田頁」にて。
また、上田一軒さんの演出へのこだわりが垣間見えるインタビューがぴあ関西WEBさんにも掲載されました!そちらも是非是非観てください!
あ。今ABCホールに売込隊ビームの杉森大祐くんが!レギュラー出演中のABC「やまとナゼ?しこ」のロケだった模様。杉森君も稽古場にちょっと顔出してくださった・・・その瞬時に「アフロマン!」と呼ばれ、野村修貴くんと仲良くなっていたのでした・・・。
たくさんの人に支えられて、着々と公演準備は進んできております!ご来場心よりお待ち申し上げております!
ご予約はABCホールWEB「イベント情報ぺージ」ヨリ!(乗組員N)
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- 2012年07月11日水曜日
■『スピリチュアルな1日』、本日初日、日曜までの5ステです■初演は昨年3月末から4月にかけてだったのですが、震災の影響で一部公演が中止になったそう。今年、満を持しての再演です。M-1チャンプ・NON STYLEの石田明がテレビディレクター役で主演。彼の暮らすマンションで起こる心霊現象を巡って繰り広げられるドタバタ・ヒューマンコメディ、といった感じでしょうか。須藤理彩、片桐仁、諏訪雅(ヨーロッパ企画)他の芸達者たちが暴れまくる、すごーく賑やかな舞台になりそうです!
『スピリチュアルな1日』 脚本:小峯裕之 演出:板垣恭一
6月 29日(金) 19:00
30日(土) 14:00 18:00
7月 1日(日) 14:00 18:00
※チケットに関するお問合せはキョードーインフォメーション 06-7732-8888 (10:00-19:00) まで。会場で当日券が出るか否かは微妙です。
■余談ですが、昨夜このお芝居の夢を見ました。ABCホールでの上演中、あまりに客席が盛り上がっているので、ロビーにいた僕はこっそり客席を覗いてみたのです。ちょうど物語中盤のドタバタシーンで、舞台上ではベッドが飛び回ったり壁がガタガタ動いたり、霊が大暴れしてもう大変!(夢の話。実際の展開は知りません)と、突然客席の明かりが点きます。同時に、客席最後方で観ていた女性が大声で、「ハイ皆さん次に行きまーす!」。するとぎっしり埋まった客席の約半数の人が立ち上がり、ゾロゾロ出て行ってしまったのです。役者さんたちは呆然。・・・どうやら、演劇鑑賞が団体ツアーのパッケージの中に組み込まれていて、予定時間が来たのでツアコンのおねえさんが容赦なく連れ出したわけですね■えーと人の夢の話を聞かされるほど迷惑なことはないとはよく存じていますが、ちょっとスピリチュアル(?)な体験だったもので、失礼しました(艦長)
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- 2012年06月29日金曜日
『目頭を押さえた』非常にいい感じで稽古が進んでいます■ある田舎の女子高生の身に起きた幸運な出来事。しかしその出来事をきっかけに、二つの家族の人間関係が微妙に変化していく。その変化のザラリとした肌触りのようなものがたまりません。何気ないようでいて、実は決して見てはいけないものを見ているかのような、不思議な気分になる登場人物たちのやりとり・・・■舞台となる家の敷地の一角には、『喪屋』と呼ばれる小屋が建てられています。古来その集落で亡くなった人の遺体を安置し、葬儀を執り行ってきたという空間です。死者の世界につながっているかのような、独特の空気がそこには漂っています。しかし、本当は、生きる者の何気ない日常の中にこそ、異界への入り口が広がっているのではないか?そんな思いにさせる作品です■リアリティが勝負のお芝居ですから、登場人物の経歴や現在の立場、あるいは、舞台上には実際現れない家の間取りなどの「設定」の確認は重要です。おかしな矛盾が起きないように、作家・演出家を中心に気を配りながら制作をしているわけです。当然ですが大切なことです■しかし昨夜僕、すごいものを観てしまいました。『目頭を押さえた』のおよそ1万倍の制作費をかけて昨年作られた、ハリウッドの超大作SFシリーズ映画です。そのぶっ飛んだ展開が各所で評判を呼んでいたのですが結局劇場で観る機会を得られず、最近BSで放送されたものを録画視聴したのです■僕は、普段から映画にせよ演劇にせよストーリーの読み取り能力が極端に低いので、全体の筋立ての件はさておきなのですが、物語の発端部分でもう最大級にビックリしてしまったのです■1969年7月20日、アポロ11号の月面着陸。人類史上に残る快挙として、その模様は全世界に生中継されました。もちろん僕も固唾を呑んで見た一人です。ところが!この世紀のショーの陰で、アポロの乗組員は母国から秘密のミッションを負っていた・・・。僕の大好物の偽史・陰謀モノみたいだぞ!?ってもうワクワクする設定です■そして、そのミッションがなんと『月の裏側にある異星人の遺物を見つけること』、だったのです。むぅ...。ご存知のように、月という星は地球にずっと同じ面を向けていて(自転と公転の周期が等しい)、だからこそ「表」と「裏」があるわけです。宇宙人の遺物が長年発見されなかったのも月の裏側にあったから、という設定です。では、月の表側にある「静かの海」に着陸した2人の乗組員、アームストロングとオルドリンは、どうやって裏側に行ったのか?歩いてです。月は直径が地球の4分の1もある大きな衛星なので、往復で数千キロは歩いているはずです。さらに、この任務がどうして世界中の人にバレなかったかというと、月の裏側に入って通信が途絶していた間に遂行したからだという・・・。えーと、裏と表が固定しているからこそ見つからなかった遺物のはずなのに、いつの間にか月の裏表は常にグルグル移ろっていることになっている■もうなんだかすごいです。『そんなチマチマしたことどうでもいいんだぜぇ。CGもアクションも凄いぜぇ。ワイルドだろ?』そういうことかもしれません■うん、参りました(艦長)
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- 2012年06月24日日曜日
今年もたくさんの方々にご参加いただきまして、また、たくさんの方々にご来場いただきましてまことにありがとうございます。中之島春の文化祭2012、終了いたしました!至らぬ点は多々ございますが「大人の文化祭」ということで片目で見ていただけるとうれしいのですが・・・。
皆様楽しんでいただけましたでしょうか?ABCホールは2008年ゴールデンウィークに開館、09年からはじめた文化祭も2012年となり、ついに5年目に突入をいたしました。今後とも、皆様にたくさんご利用いただいて、たくさんご来場できる劇場となりますよう邁進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします!
恒例行事のようになってはおりますが、継続していくにはいろいろとございますので、正直どうなるか分かりませんが、皆様に愛されるABCホールになるようがんばります!
さて、石原正一ショー主宰:石原正一氏が今回の文化祭でカメラを持ってうろうろとされておりましてたくさんのお写真をいただきました!文化祭の打ち上げ、ということで2日間ご出演いただいた方でご都合のつく方に集まっていただきまして、このようなパーティをあの狭いホールロビーで行ってます!雰囲気だけでもお伝えできれば・・・。ご覧くださいませ。
今一度、文化祭ご来場いただきましたお客様、ご参加いただきました皆様に感謝いたしまして!ありがとうございました!(乗組員N)
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- 2012年05月07日月曜日
■『中之島春の文化祭2012』、いよいよあと1週間後です。各団体の台本も揃いました。面白いよ~~。
■今年のGW、京都ではヨーロッパ企画による『ハイタウン2012』という企画フェス、東京・渋谷のど真ん中、シブゲキ!!では『PLAY PARK2012』という短編劇フェス、そして神戸では劇団赤鬼による『三ノ宮春の文化祭』(笑)という新人公演を中心としたイベントもあったりして、まあ音楽の夏フェスに対して演劇系は春フェスで・・・みたいな空気が醸成されていてそれはまあ素敵な話なんですが・・・■問題はお天気です。今日みたいにピーカンでなくていいので、雨だけは降らないで・・・!!明日から5月6日(日)までどどーんとお休みになる企業が多いので天気予報が出てますが、ビミョーなんですよね、、、
■さて、今夜お隣の堂島リバーフォーラムでは韓国の人気男性グループのイベントが行われるとかで、昼から界隈は女性で大賑わい。そしてここABCホールでは!
第1回Patchメンバーオーディション最終審査、開催です。
Patchというのはですね・・・こういうことです■つまり、ワタナベエンターテインメントという超メジャーな、いやそれどころではなく、戦後日本の芸能界を作ってきたといっても過言ではない会社が中心となって、関西発の若手男性グループを結成、演劇をはじめいろいろ発信していこうじゃないか、と。そしてその総合演出として、あの末満健一氏(ピースピット主宰)が参加している、と■・・・実はこの話、来春大阪駅北ヤードに出来るはずの新劇場の運営形態が市政の方針転換によってどうなるのか?という件と並んで、数か月前から大阪の演劇関係者の間でかなりホットな話題だったと思われます。もうひとつ書いておかねばならないのは(普段と文体が違う)、このPatchのホームグラウンドが当面ここABCホールだということです!なんと。とりあえず、秋にはここで旗揚げ公演が行われることが決定しています■自分の思い描く濃密な世界像を舞台上にガッツリ具現化させることにかけてはピカイチの末満健一氏。この凄腕演出家によって、今夜選ばれる青年たちがどう変貌していくのか!?見届けたいと思います(艦長)
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- 2012年04月27日金曜日
■劇団鹿殺し『青春漂流記』、大好評の中幕を閉じました。神戸の元町高架下商店街(劇中では通称"モトコータウン")から生まれたアイドルグループ「モトコー5」の栄光と挫折と魂の復活の物語。モータウンとジャクソン・ファイブが作品世界の下敷きですね■全編華やかな楽曲に乗せて展開する物語なのに、最後あえて音楽をなくし、俳優の生の叫びと肉体表現で構成したラストが素敵でした。えーと、決してメジャーな作品ではないですが、僕の記憶に強く残る映画、「SRサイタマノラッパー」(2009)のラストシーンを想起しました。邦画史上に残ると一部で絶賛されるラストです。こちらはDVDで観れます。ご興味あれば一度・・・。
■さて、ラジオ告知のご案内・その2。京都の劇団、MONOの代表・土田英生さんに先日稽古の合間を縫ってお越しいただき、ABCラジオの情報番組『イベント倶楽部』で、MONO第39回公演『少しはみ出て殴られた』の紹介をしていただきました。土田さん、相変わらず各方面のお仕事で超多忙のご様子でしたが、一番自分を表現できるのはやはり自分の劇団の舞台なんだとか■今回は『境界線』をめぐる物語だそうですが、録音後、進行役の上田アナとの間でこんな話をしておられました。・・・スポーツで、日本のチームが韓国と戦ったら日本を応援する。でも韓国がアメリカと戦ったら、同じアジアの韓国を応援する。境界とか、その根拠となるアイデンティティって実はとても相対的で曖昧な存在だよね・・・。なるほど。これはスケールを小さくしていっても同じことで、地域、町、家、個人・・・人間は境界線を作らずにはいられない生き物なのかもしれません。そんな話・・・かな?大阪公演は、3月8日(木)~12日月、全6ステ。楽しみです。
■『イベント倶楽部』、土田さんがゲストの回は、2月27日(月)20:30から、1008kHz・ABCラジオにて放送。近畿地方にお住まいの方は、パソコンやスマホでも聴けます。radiko.jpにアクセスしてください。(艦長)
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- 2012年02月13日月曜日
2011年のクリスマス・イブ劇団赤鬼『リトル・ウェンズデイ』ソワレ終演後、おまけの特別ショーや抽選会が終わって、ただ今ロビーにてミニ・クリスマスパーティーの真っ最中です簡単な飲み物とお菓子ですけどね。同じ芝居を観た人たちが、キャストと一緒になっての歓談ですから、そりゃあ楽しそう。予想以上に多くのお客様が参加されたので、座長・行澤氏はロビー2階まで乾杯の行脚です
赤鬼さん、ホールに素敵なプレゼント、ありがとうございます(艦長)
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- 2011年12月24日土曜日
■そんなわけでございまして、諸般の事情(うっかりも少々)でイベント情報に掲載しておりませんでした本日の催し、ロッチ単独ライブ『STLOTTiBERRY』、まもなく開演であります。すみません■チケットはもちろん完売。さすが東京の人気お笑いコンビ!なセンスのいいオリジナルグッズたちを求めるファンの皆さんでロビーは先ほどまでごった返していたのです。そして実はその頃、ロッチのお2人は、舞台に向かう直前まで楽屋前の廊下でコントのネタ合わせをしておられました。しかもホンイキで!つまり、軽く段取りのおさらいをするのではなく、細かい間やイントネーションなどを確認しながら、本番同様のテンションで掛け合いをしていたという...■いやすごい。真面目やわーロッチ!仕事に対しても、お客様に対しても、とても誠実な印象を持ちました。ああいうの見ると、つい応援したくなりますよね(艦長)
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- 2011年11月27日日曜日
『スタンダップ!』《ABCホール大特集》のお知らせ
■ABCテレビのイベント情報番組「スタンダップ!」(関西地区)でABCホール特集をやってもらえることになり、先日、伊藤えん魔プロデュース『蒲田行進曲』の公演期間中に取材が行われました。演出のえん魔さん始め主要キャストの皆さんに、ABCホールについて、お芝居などライブの魅力について語っていただいたのです。いやー日本広しといえど、テレビで特集が組まれる小劇場はきっとないですよ。さすがABC!さすがABCホール!■そしてその放送は・・・なんと昨晩、11月17日(木)深夜に終わってしまいました!たはっ、、、本欄でお知らせするのを忘れていました。申し訳ありません。しかしこの番組、再放送があります!明日、11月19日(土)深夜3時14分から。昨夜見逃した方は(僕も)是非チェックしてください。しかししかし・・・!この日は夕方よりコナミ日本シリーズ2011第6戦の中継がありまして、試合の状況によって放送時間が変更になる可能性があるのです。最悪なくなってしまうかも、とのこと。わん(泣)。
■さて昨夜の番組内でも、看板俳優・八嶋智人さんにばっちり舞台の魅力を語っていただいた東京の劇団・カムカムミニキーナさん、本日小屋入りです。土・日の3ステに向けて、現在仕込みの真っ最中。ABCホールは2009、2010に続いて3回目となります■今年の作品『かざかみパンチ』は、演劇、あるいは劇団を題材にした、ちょっとメタ的な戯曲のようです。劇中に、劇団主宰者・松川武太郎という人物が登場するのですが、カムカムの主宰者であり作・演出を担当する松村武さんの自己像が彼に投影されていることは間違いないでしょう。そして、今回劇中の劇作家(ややこしい)である松川が創作する作品、すなわち、現実の劇作家・松村武さんが劇中劇として描く作品のベースは、ずばり『古事記』。ヤマト朝廷が日本を支配する以前、古代日本の一大勢力であったとも伝えられる神話の国・出雲がストーリーの鍵となっています。実は松村さん、『古事記』を暗誦したと伝えられる稗田阿礼ゆかりの地、奈良県大和郡山市稗田町のご出身。そして来年・2012年は古事記編纂1300年の記念の年に当たっており、故郷の古事記関連プロジェクトでも大活躍されているそうです。うーん、まさに稗田阿礼が憑依したかのような使命感!ですね■八嶋さんを始めとする強力な役者陣も一体となった渾身の神話的大作、観るしかありません!
20日(日) 14:00
※各回おまけアフタートークあり
※当日券は開演1時間前から発売
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- 2011年11月18日金曜日