必殺仕事人2014

みどころプレビュー

高橋英樹さん演じる安倍川の仙吉は、お菊の古くからの知り合いで、幕府の要人ともパイプを持つ謎の人物。『必殺仕事人2012』で、小五郎に斬られた敵役・弥勒坊燕斎(高橋さんの一人二役)の双子の兄でもあります。

そんな因縁を思い起こさせるように、今回のドラマでは、仙吉が「仇討ち屋」の元締めとして再び登場します。仕事人の商売敵となったこの男、果たして敵か味方か?

闇にまぎれて晴らせぬ恨みを晴らす――
そんな仕事人たちの前に現れたのが、この「仇討ち屋」。

頼み料と引き換えにかたき討ちや復讐を代行するこの業者は、往来に堂々と店をかまえ、店内には「仇討料金表」も掲げ、まるでふつうの商店のよう。それもそのはず、この「仇討ち屋」、なんと幕府公認の組織なのです(!)。

その背後には、江戸の幕府の驚くべき陰謀が隠されているのですが……。

前回ご紹介した「仇討ち屋」を考案したのが、江戸幕府の老中・加門橋ノ介。そんな加門のバックにいるのが、側用人の中之島頼政です。
本来、側用人は老中よりも下の地位の役職ですが、将軍の意志を伝える立場を利用して、老中以上の権力を振るうことがあったと言われています。

老中と側用人――幕府の権力者2人が結託してたくらむのは、 「仇討ち屋」による江戸の町の「大掃除」。今回の陰謀は、大規模なものになりそうです。

今の『必殺』に欠かせないのが、増村倫太郎と結城新之助。同心の結城は『必殺仕事人2010』から、与力の増村は『必殺仕事人2012』から、小五郎の表の仕事仲間として登場しています。

小五郎の昼行灯ぶりにいつもあきれ顔の2人ですが、今回ばかりは「仇討ち屋」の登場でそれどころではありません。
幕府公認の復讐代行業者の出現に、増村と結城が取る行動とは?

涼次といえば食道楽のイメージですが、忘れてはいけないのが表稼業の経師屋(きょうじや)。屏風や襖を仕立てるのが仕事とあって、絵の腕前もかなりのものです。

今回、身を寄せた寺の住職・隆斎の依頼で、ひさしぶりにその腕前を披露。涼次ならではのダイナミックな画風で、四面にわたって屏風絵を描きます。

この絵を目にした隆斎は、涼次に思いがけない言葉を投げかけるのですが……。

肝の据わった男勝りの性格で、個性の強い仕事人の面々をまとめるのが、花御殿のお菊です。

裏稼業では情報屋の役割を果たす一方、表の世界では三味線や唄を教える常磐津の師匠としての顔も持っています。三味線を構えた姿は、さすが堂に入ったもの。過去の放送では芸妓として料亭にあがったりする場面も。

今回のお菊はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか?

小五郎の裏の顔も知らず、毎回のんきなこうとふく。
知人の祝言(結婚式)に出席した二人は、小五郎が媒酌人(結婚式の立会人)を一度も頼まれたことがないことに、不満をこぼします。

ところが、そんな渡辺家に思わぬチャンスが訪れます。きっかけとなったのは、涼次の紹介でやってきた、とある田舎娘でした。彼女が結婚を控えていることを知ったこうは、このチャンスを逃すまいとするのですが、思わぬ展開が待っていました。
今回も、こうとふくのコンビから目が離せません。

幼い頃に捨てられた隆生は、田舎の寺で住職を務める隆斎によって拾われ、この地で後継ぎとして修行を積んできました。
一見すると、のどかな景色が広がるただの田舎の村ですが、隣村とのあいだには井戸をめぐる争いが。涼次がこの村に呼ばれたのも、隆斎から仲裁を依頼されたからなのでした。
しかし、この井戸をめぐる争いが思わぬ悲劇を招き、隆生の運命を狂わすことになるのです。

今回、ゲスト出演する女優は、佐々木希さん。演じるのは、新仕事人・隆生と恋仲の娘・おつう。

ふだんなかなか見ることのできない佐々木さんの着物姿は、ドラマの大きなみどころです。

『必殺』シリーズ制作陣の顔とも言える石原興監督に、渡辺小五郎役の東山紀之さんの魅力について語っていただきました。

「最初に『必殺仕事人2007』が放送されてから、もう6、7年が経ちましたけど、スタッフみんなに気を配りながらも、かたさが取れてきて、『必殺』の座長になったなあ、という印象ですね。年を重ねるごとに、東山さんはこのドラマを楽しんでやられているように感じます。今回のドラマには、東山さんの人間味というか、内面的なものが表現されていると思いますよ。」(石原監督)

石原監督も絶賛の東山さんの熱演、どうぞお見逃しなく!

必殺シリーズ

必殺シリーズ 懐かしの待ち受けや名シーンが満載!