関西ニュースKANSAI

　議会から２度の不信任決議を受け市長が失職したことによる岸和田市長選で、前職の永野耕平氏（４６）が「出直し立候補」を正式に表明しました。

　永野氏は１８日の会見で、市長選について「岸和田の未来をどういったものにするか市民の皆さまに提案したい」として、「増税ではなく改革で財源を生みだし、教育医療福祉を充実させたい」と訴えました。

　また、２度にわたり不信任決議を突きつけた議会との向き合い方については「議会の皆さんも私が当選してきたら民意だと受け止めるとおっしゃっている方も多いので、信頼関係を構築して、考え方や意見の違いをうまく活用して市政を進めていきたい」と述べました。

　政治団体「ＮＨＫから国民を守る党」の党首・立花孝志氏（５７）が永野氏を応援するため、いわゆる「二馬力選挙」での出馬の可能性を言及していることについては「立花さんやＮＨＫ党の皆さんの政治活動なので、私から何か言うことはない。市民の皆さんが決めることだと思う」と述べました。

　永野氏は市長在職時、政治活動で関わりのあった女性から性的な関係をめぐり訴訟され、解決金５００万円を支払い和解しました。
　これを受けて岸和田市議会は去年１２月、「説明責任を果たしていない」「市政の混乱を招いた」などとして不信任を決議し、永野氏は議会を解散。
　市議選後の２月に再び不信任案が提出され、採決に参加した２３人全員が賛成して可決し、永野氏は自動失職しました。

　４月６日に投開票される岸和田市長選には、永野氏や立花氏のほかに、無所属で新人の佐野英利氏（４５）らが立候補の意向を表明しています。