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尼僧が14年にわたる性被害訴え 天台宗の住職を罷免 手助けしたとされる大僧正は処分せず

03/28 17:07 配信

 四国にある天台宗の寺の住職から14年にわたり性暴力を受けたとして、尼僧が住職らの僧籍剥奪を求めている問題で、天台宗の審理局が住職を罷免とした一方、手助けをしたとされる大僧正については処分に該当しないと判断したことが関係者への取材で明らかになりました。

 四国に住む尼僧の叡敦さん(法名・50代)は、2009年から14年間、四国にある寺の住職から「逆らうと地獄に落ちるぞ」などと恫喝され、繰り返し性暴力を受けたと訴えています。

 また、この住職を叡敦さんに紹介した大僧正についても、助けを求めたが取り合ってもらえず、加害行為の手助けをしたと主張しています。

 叡敦さんは天台宗に対し、住職と大僧正の僧籍を剥奪するよう訴え、天台宗務庁は去年11月、住職ら2人について「懲戒審理が相当」と判断。その後、宗派内の審理局で審判が進められてきました。

 27日、叡敦さんの代理人はSNSで天台宗の審理局が性加害をしたとされる僧侶を罷免とし、大僧正については処分に該当しないと判断したと明らかにしました。

 そのうえで「審判が非公開で、叡敦氏の声を直接聞くこともないまま、三回の審理で一方的に審判結果が通知されたことは大変遺憾」とコメントしています。

 天台宗によりますと、宗派の制度では、審判結果に対し当事者の僧侶ら2人と宗務部長は20日以内に不服を申し立てることができますが、叡敦さんによる不服申し立ては認められていないということです。

 そのため叡敦さん側は宗務総長に対し、不服を申し立てるよう求めています。

 天台宗は取材に対し「処分が出たのは確かだ」としたうえで「審判は非公開のため詳細はお答えできない」としています。

最終更新:03/28 17:07

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