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またまたすっかりご無沙汰してしまい、この「山犬」のことを書くのも失念していて、昨日の初日を観て、一緒に観た仲間と興奮のうちにうまい酒を飲み、一夜明けて「あっ」と思い出して遅ればせながらおもむろに書き始めております。
「山犬」は劇団鹿殺しが2006年に初演した怪作・監禁劇で、2014年の再演以来5年ぶりの上演です。作・演出の丸尾丸一郎が初めて自身の名前で脚本を書き、演出した思い入れの深い作品。今回はメインキャストの男女を逆転させ、これまで男性が演じていた役をAKB48の岩立沙穂、太田奈緒、谷口めぐが演じ、コンドルズの山本光二郎、劇団鹿殺しのオレノグラフィティ、丸尾丸一郎が出演しています。
高校のコーラス部のメンバー2人と彼女たちの憧れだった男性教師に、10年後に謎の手紙が届き、高校時代に埋めたタイムカプセルを開けるよう学校の裏山に誘われ、そこで3人は何者かに襲われ、監禁されてしまう・・・。
いや面白かった。黒沢清監督の映画を思わせるようなホラー作品なんですが、監禁と殺人の動機は純愛で、おどろおどろしく残忍な舞台なのに、やはり鹿殺しらしいユーモアと歌とダンスで舞台が躍動していて、ホラー作品にありがちな後味の悪さが一切なく、むしろ爽快な感動が後を引き、終演後の酒がうまいこと!
元々コンドルズも大好きで山本光二郎さんと鹿殺しの組み合わせにワクワクして楽しみにしていたんですが、ほぼ台詞のない山本さんの大きな身体を使った大きく繊細な動きが山犬の運動能力と孤独を見事に表現しています。びっくりしたのはAKB48の3人。暴力と純愛と憎しみが絡み合った難しい役柄を見事に生きていて、舞台上の彼女たちは舞台裏で見るより遥かに大きく見えました。よほどのAKBファンでも事前情報なくこの舞台を観たら彼女たちが演じているとわからないかも。
今日の19時からが2ステージ目で、金土日は昼夜2回公演なので、あと7公演残っています。躍動感溢れる感動のホラーを是非体験してください!(艦長)
AKB48×劇団鹿殺し×コンドルズ
舞台「山犬」
会場:ABCホール
3月6日(水)19時(終了)
7日(木)19時
8日(金)13時/19時
9日(土)13時/18時
10日(日)12時/16時
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- 2019年03月07日木曜日
今年はちょっと早いですけど発表させていただきます!
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- 2019年02月25日月曜日
皆様、明けましておめでとうございます。本年もABCホールをよろしくお願いいたします。
さて、今年のABCホールの演劇公演第1弾、まさしくこの時期にぴったりの作品、玉造小劇店「お正月」が、明日初日を迎えます。
「お正月」は、関西に住むある一家の明治・大正・昭和・平成と100年以上にわたる時間を、元旦の会話だけでつないでいく会話劇。1995年初演の人気作で、今回は15年ぶりの上演になります。
脚本・演出のわかぎゑふさんがこの作品を書き始めるきっかけになったのは1995年の阪神大震災だったのですが、今回15年ぶりにリニューアルして上演するきっかけになったのは2011年の東日本大震災。大きな戦争や関東大震災のような大災害で激変して来た100年を越える時代のお正月を切り取ることで、人の住む場所や家族の集い方を改めて描きたくなったとのこと。
「明治初期。元武士家系であった鈴木家に万太郎と千次郎という兄弟があった。兄が育子という妻をもらうのだが、料理がとにかく不味い。初めてのお正月にお節料理を出してくるのだが、好物の高野豆腐も喉を通らない程に不味かった。しかし万太郎は「美味い...」と、つい言ってしまう。ここから鈴木家の料理は下降の一途を辿るのである。(玉造小劇店HPより)」という、いかにもこの後の100年以上の一家の変遷を見てみたくなる出だし。
今回の出演は、コング桑田、野田晋市、うえだひろし、長橋遼也、松井千尋 / 有馬自由、桂憲一、浅野彰一、江戸川じゅん兵、茂山宗彦(日替わり出演)、茂山逸平(日替わり出演)/ 山像かおり、水町レイコ、美津乃あわ、小椋あずき、内山絢貴、是常祐美、増井友紀子 / わかぎゑふという豪華俳優陣です。平成最後のお正月にふさわしいこの作品を、ぜひお見逃しなく。ABCホールでお待ちしています!(艦長)
玉造小劇店
「お正月」
会場:ABCホール
1月10日(木)19時
11日(金)19時
12日(土)14時/18時
13日(日)14時
14日(月祝)14時
(写真は過去の公演より)
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- 2019年01月09日水曜日
新年明けましておめでとうございます。
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- 2019年01月06日日曜日
いよいよ今年も押し詰まってまいりました。
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- 2018年12月27日木曜日
暖冬で年が押し詰まった感がない今日この頃ですが、今週末、急に冷えるようなので、皆様お身体にはお気をつけください。
さて、今年のABCホールを締めくくるのは、見ているだけで体がポカポカして来ること間違い無しのダンスパフォーマンス2連発です。
来週火曜日、11日にはC/Ompany(「シースラッシュ」と読みます)がABCホールにやって来ます。C/Ompanyは、世界的に活躍するダンサー、大植真太郎を中心に2008年に結成され、圧倒的な身体表現と関西出身の大植らしいユーモラスな言葉を融合した談スシリーズには、俳優の森山未來も参加し、人気を集めています。今年5月~6月に上演された第3弾は「凸し凹る」なのか「凸凹しる」なのか、「どう読むねん!」という談スらしいタイトルでしたが、今回は原点に戻る「第0弾」。
今回の「イキ、シ、タイ」はC/Ompanyの出発点となった作品で、2009年に彩の国さいたま芸術劇場でショートバージョンが発表されたあと、ヨーロッパのツアーでも披露されました。出演はC/Ompanyの大植、柳本雅寛に大宮大奨が加わった3人。大植・大宮の2人は、森山未來が主演した傑作舞台「PULUTO」でも凄いパフォーマンスを見せていました。今回も「アート」の枠に収まらない、誰が観ても楽しめる(小学生以下1名無料入場券が発行されます)ステージを展開してくれるはずです。
14日(金)~17日(月)はABCホール常連、尾沢奈津子率いるN-Trance Fishの「賢者たちは踊る」。98年結成なので今年で20年。ダンスだけでなく、他のジャンルのパフォーマーも加えてボーダレスなダンスエンターテイメントを見せてくれます。こちらは3人だけのC/Ompanyとは全く違い、大勢のダンサーたちのエネルギッシュなダンスが見もの。日曜夜のボーナス公演「愚者(バカ)たちと踊れ!」という「観客巻き込み型実験バトル」も何をやらかしてくれるのか楽しみです。
12月もABCホールでお待ちしています!(艦長)
談スシリーズ第0弾
「イキ、シ、タイ」
会場:ABCホール
12月11日(火)19時半
N-Trance Fish
「賢者たちは踊る」
会場:ABCホール
12月14日(金)19時
15日(土)15時
16日(日)14時/18時
(18時はボーナス公演)
17日(月)15時/19時
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- 2018年12月07日金曜日
明日初日の「光より前に~夜明けの走者たち~」を前に、本日スタッフが小屋入りされました。
1964年の東京オリンピックのマラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉。4年後のメキシコオリンピックでもメダルを目指した円谷はその後、様々な不運に見舞われ、故障も続いて思うように走れず、メキシコオリンピック開催年に差し掛かったばかりの1月に美しい遺書を残して自殺してしまいます。友人でありライバルでもあった君原健二は衝撃を受け、亡き円谷のために何としてもメダルを獲ると誓い、高地で空気が薄く過酷なレースとなったメキシコオリンピックで見事銀メダルを獲得します。今回の舞台はこの2人の光と影を描いた物語です。出演は、宮崎秋人、木村了、高橋光臣、中村まこと、和田正人。
脚本・演出は、劇団「DULL-COLORED POP」を主宰する谷賢一さん。「1964年、東京オリンピックを駆け抜けた二人のマラソンランナー、円谷幸吉と君原健二の人生は、走るという共通点だけがあり、それ以外はすべて好対照・正反対でした。しかし二人の間には、孤独に走るマラソンという競技の中で無言のうちに手渡されたバトンがあった。物語のように美しい二人の人生を多くの人に伝えたいと思います。」(公式HPより)
円谷選手の自殺は、私が小学生の頃で、「思うように走れなくなって自殺した」と聞いて驚いた覚えがあります。「マラソン選手にとって走るということはそれほどのことなのか」と。円谷と君原、50年前のこの2選手の物語を1982年生まれの谷氏がどう描いてくれるのか楽しみです。木曜から日曜までの5回公演。是非劇場へお越しください。(艦長)
「光より前に
~夜明けの走者たち~」
会場:ABCホール
11月29日(木)19時
30日(金)19時
12月 1日(土)13時/18時
2日(日)13時
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- 2018年11月28日水曜日
またしばらくご無沙汰してしまいました。
ご無沙汰している間にABCホールの楽屋エリアでNTTドコモの電波増強工事が行われ、ドコモの電波状況が飛躍的に改善しました!ホール利用者のドコモユーザーの皆さん、今までご不便をおかけしました。実は、自分がAUユーザーなもので、ドコモの電波が弱いということにこれまで全く気付かず、先日ABCテレビの内線電話がドコモの端末に切り替わった際、ホール事務所内が圏外になることに愕然とし、慌てて電波を増強していただきました。聞くとホールのスタッフも「ドコモが弱かったので何年か前にAUに替えました」とのこと。あらま。早よ言うてえな!
さて、ABCホールでは先週から劇団コケコッコー「恋の文」、ザ・ぼんちさんの芸道46年分の漫才と、よしもと案件が続いていますが、明日初日の「Small Town,Big City~大阪でひろった4つの小石~」もよしもとプロデュースの舞台。
この作品は9月から11月の間、去年に引き続き府内あちこちで展開されている「大阪文化芸術フェス」参加作品で、わかぎゑふ(玉造小劇店)・後藤ひろひと(piper)・岡部尚子(空晴)・村角太洋(THE ROB CARLTON)という4人の錚々たる演出家が、大阪府を東西南北の4つに分けて、それぞれの地域を舞台にした4つの短編をそれぞれが書き、この4つの物語を、総合演出の後藤ひろひと大王のもと、ザ・ぼんちのおさむさんと、元NMB48で吉本新喜劇メンバーの福本愛菜さんがつないで行くという、かなり面白そうな注目の舞台です。
「大阪」と一言で言っても東西南北で街の個性が全く違います。そこを掘り下げた4つの短編人情コメディのオムニバス。キャストも、隈本晃俊(未来探偵社)、久保田浩(遊気舎)、國藤剛志、安川集治、中村味九郎、うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)、長橋遼也(リリパットアーミーⅡ)、村角ダイチ(THE ROB CARLTON)、高阪勝之(男肉 du Soleil/kitt)と豪華メンバー!火曜日から木曜日まで、たった4ステージだけの贅沢な舞台。お見逃しなく!(艦長)
「Small Town,Big City
~大阪でひろった4つの小石~」
会場:ABCホール
10月23日(火)19時
24日(水)15時/19時
25日(木)19時
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- 2018年10月22日月曜日
10月27日~28日に上演される劇団銀河「たぶん、あした。~緑の花~」
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- 2018年10月18日木曜日
怒涛のサッカーW杯~大田王以来、すっかりご無沙汰してしまいました。
さてABCホールでは、ヨーロッパ企画20周年記念公演の「サマータイムマシン・ブルース」「サマータイムマシン・ワンスモア」の豪華2本立て超ロングラン公演がいよいよスタートしました。
「サマータイムマシン・ブルース」は2001年8月に劇団の第8回公演で初演。その後、2003年に再演、2005年にも映画公開を記念して再演。今回は劇団20周年を記念して13年ぶりの再演です。
艦長も昨日の初日を観劇させていただきましたが、いい歳のおっさんたちが学生を演じているという違和感は一切、いやほぼなく、わあわあ言いながらタイムマシンで昨日と今日を行ったり来たりする馬鹿らしい面白さ、と思っていると25年とか99年とかロングスパンの移動も加わり、本当によくできた構成と、この劇団にしかできない軽妙な会話劇の楽しさ。2001年初演ということは、作・演出の上田誠氏が21歳の学生の時。いやあ、上田誠恐るべし。当時初演を生で観たお客さんは面白さにたまげたでしょうね。近々家にあるDVD観よ。
「サマータイムマシン・ワンスモア」は、「ブルース」の15年後を舞台にした新作で、ABCホールでは今日が初演。今日も19時から見せていただくので、今からワクワクしてます。
前売りは早々と完売しましたが、当日券が開演1時間前から販売されます。今回は2本立てということで、ポスターは共通の普通の集合写真みたい感じなんですけど、よく見たら普通じゃないのでよく見てください。(艦長)
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- 2018年09月13日木曜日