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■激富さま、3年振りのABCホール公演、昨日小屋入りされて明日『GAN'S~やさしさのさき~』初日です■実際に当時を拝見したことはないのですが、激富は1992年、当時劇団☆新感線のメンバーだったフランキー仲村さんを主宰として、新感線の劇団内コントユニット"激男富田林"として旗揚げ、以来継続して活動している劇団です。実は艦長、過去3回(2011~13)当ホールで上演された作品でしか知らないのですが、その名の通り男くさい、激しい、かつての関西小劇場界の熱気を今に伝える正統派エンターテインメント集団だと思います■今回の『GAN'S』のGANはすなわち『癌』。肉体を蝕む癌細胞と人間の闘いの物語です■ウイルスや外敵から体を守るため、私たちの体には免疫というシステムが備わっています。指令を出す細胞、情報を集める細胞、強力な武器を製作して敵を倒す細胞、過剰な攻撃を抑制する細胞・・・それらが協力して外敵から人体を守る。その余りにも巧妙な仕組みに、僕は科学情報番組なんかでこの"免疫"が紹介されるたび、生命の神秘を感じざるを得ないのですが、そんな特異な能力を持つ体内の細胞たちが、ファンタジックな舞台の上で擬人化して描かれるのです。つまりは≪異なる特技を持つ幾人もの戦士たちが協力して大きな事を成す≫という・・・あの名作映画『大脱走』に代表される、特に男の子が大好物のパターンですよね■果たして闘いの行方を決定づける人間側の最後の武器は何だったのか?うーんやっぱりこの芝居熱そうだわ・・・(艦長)
激富Special2016 『GAN'S~やさしさのさき~』 作・演出 フランキー仲村
11月17日(木)19:00×
18日(金)19:00
19日(土)14:00× 19:00
20日(日)13:00△ 17:00
×・・・前売完売 △・・・残席わずか
※当日券は開演1時間前より
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- 2016年11月16日水曜日
■昨夜。開演の19時から150分間、ノンストップで心の闇を喋り尽くした山里亮太さん、22時に楽屋を出た後は、リバーデッキでかなりの間ファンサービスまでこなされたとか。お疲れ様です■さてそのリバーデッキ、よく晴れた日など雰囲気は最高なのですが、夜になるとぶっちゃけ暗いのです。全体を少しだけ明るくする灯りは少し前に設置されたのですが、ホールの前が・・・。これから楽しいものを観に入る小屋の入口としては少々陰気で、長年気にはなっていたのです。 ■そしてようやくこの秋、こんなものを取り付けてもらいました。入口の上のひさしの下を照らす5つのライト。いろいろ実験が行われたのですが、ガラス扉っていうのは光を通してしまうので直接明るくするのがなかなか難しい。なので間接照明です。これからますます日が短くなり寒くなっていきますが、これでソワレ(夜)の公演もちょっぴり温かい雰囲気でお迎えすることができると思います■さて、劇団銀河さん今朝小屋入り、明日明後日と『いつか観た映画のように』の上演です。映像編集の会社を舞台にした、心の交流の物語。素敵な映画音楽も満載だとか(艦長)
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- 2016年10月28日金曜日
■劇団Patchご一行、今朝、つまり10月17日(月)の朝に小屋入り、初日は20日(木)です。つまり、今日中に舞台設営を終え、火曜、水曜と2日間、終日怒涛の場当たり稽古が行われるのですね■今年4月に当ホールで上演された『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』が、『天晴版』としてまさかの半年後に再演!・・・おそらく、よほどそれを願う声が多方面から強くあったのでしょう■確かに早過ぎる気はしますが、しかし、この半年の間にもPatchはめまぐるしく動いている。外部の舞台や映像で活躍するメンバーがどんどん出てきました。1期生の松井くん、星璃くんは、そんなこんなで今回は出演しません(松井くんは、新年に出演する舞台のキャラとして、1日だけゲスト出演が決まったみたいですが)■もとより、Patchはただの仲良し劇団ではない。舞台にとどまらずテレビ・映画で、大阪のみならず東京で、そして世界で活躍する次世代のスターを生み出すことが使命のプロジェクトです。だから、この状況も然といえば当然でしょう■そんな中、役者陣のリーダー・村川剄剛くんが、今公演をもって俳優を辞め、劇団Patchのスタッフとして再出発することが発表されました。独特の色気があり、一見ちょっとチャラくもみえるのに実は真面目で礼儀正しい剄剛くん、女性ファンの数もPatch内でトップクラスのはずです。何といってもあの森ノ宮ピロティホールで主役を張った俳優(『幽悲伝』)だというのにちょっと勿体ない気はしますが、でも思慮深い彼らしい誠実な判断なのかな、とも思います■先日稽古場にお邪魔して少々見学してきたのですが、再演とはいえ、内容の半分かそれ以上は書き換えられています。特に、ギャグの小ネタはほとんど新しくなっているのではないでしょうか?元々ストーリーなどあってなきが如き(失礼)ドタバタコメディなので、これはもう新作と云っていい。一度観たからな・・・というためらいは無用です。進化をし続ける劇団Patchの『現在』を見届けて置かれることをお勧めします。前売完売の回もあるのでチケット確保はお早めに!おススメは、10/23(日)の夜、そして10/24(月)の昼・夜だとか■僕は今回、村川くんの姿を他の役者より多目にフォローし、目に焼き付けておこうと思います(艦長)
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- 2016年10月17日月曜日
■TEAM54プロデュース Vol.9『のらん』本日初日■2014年の夏、大阪(ABCホール)・東京(銀座 博品館劇場)で上演された作品の再演です。前田耕陽さん率いる一座は総勢40人、前回より何故か10人増えてしかも相変わらず男ばかりです。あつくるしー■しかも内容も実に暑苦...もとい、熱くて、天保8年(1837年)に起きた大塩平八郎の乱の顛末を、平八郎とその養子・格之助を軸に描く物語です。江戸の天下泰平も終わりにさしかかろうとしていたこの時代に、飢饉と圧政に苦しむ人々のために立ち上がった大塩平八郎、その志はともかくやり方が無茶苦茶で、門下生や賛同者共々、悲劇的結末へまっしぐら。しかも大坂の町を火の海にして・・・。世直しに燃える男たちが狭い舞台上を2時間余りの間駆け回るので、まあ大変です■座長の耕陽さんは前回に続いて息子の格之助を、そして今回、平八郎は、吉本新喜劇・座長の内場勝則さんが演じます。芸熱心で大好きな俳優さんですが、意外にも当ホールには初登場、楽しみです!(艦長)
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- 2016年10月13日木曜日
■ヨーロッパ企画、今朝小屋入り。第35回公演『来てけつかるべき新世界』あす大阪初日です■このタイトルは、「失われた世界」、「メトロポリス」、と並ぶ手塚治虫先生の初期のSF三部作のひとつ、「来るべき世界」の浪花のオッサン弁ヴァージョンですね■ここ3年の公演をとっても、≪再三の建て増しで迷路と化したお城≫、≪パズルを解かないと上の階に進めない摩天楼≫、≪異星人の観光名所となっている文房具だらけの机の上≫・・・と、ヨーロッパ企画の作品は、毎回全く毛色の異なる、けれどいつも素っ頓狂で愉快な世界設定で観客を楽しませてくれています■そして今回はと云うと・・・≪近未来の大阪・新世界≫。普通といえば普通です。だからかえってとても新鮮なんです。舞台上には通天閣からほど近い大阪の下町の風景が広がっています。奇しくも、ちょうど1か月前に当ホールで上演されたスクエア『芸人コンティニュー』の舞台も、新世界界隈の商店街でした。そしてセットの中心はどちらも、串かつが売りの安居酒屋だったりします■しかし、繰り広げられるお芝居は両劇団の個性そのままに全く違う、というのが面白いところです。スクエアは売れない芸人たちの悲喜こもごもを描いたペーソス溢れるコメディ。ヨーロッパ企画は、町の人々と先端科学のせめぎ合い。ドローン、AI、VR・・・等々がオッサンたちの穏やかな日常に侵入してくることによって起こる混乱を、ドタバタ群像劇に仕立てています■新しい試みとして、これまでのようにひとつの長いストーリーを語るのではなく、短い5つのエピソードが連なった、1話完結型の連続ドラマといった形式を採用しています。そしてこれも恐らく初めてだと思うのですが、東京在住のエグゼクティブという設定の1人を除き、出演者全員が大阪弁で台詞を話します。大阪が舞台ですから当たり前と云えば当たり前のことなんですが、これまでずっと標準語による実にナチュラルな会話劇を得意としてきたこの劇団ですから、それすら新しく感じられます■最近のテレビ界での多彩な活動を見ても、今回の作品を見ても、ヨーロッパ企画はいろんな意味で新しいフェーズに突入した感があります。関西を代表する人気劇団の近未来コメディ、是非(艦長)
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- 2016年10月04日火曜日
■劇団壱劇屋『シャドウ トラフィック』、あす初日です■壱劇屋さんは「中之島春の文化祭」には2014年から3年連続して出演していただいていますが、劇団本公演としては初めてのABCホール登場。メンバーはほとんどが20代、関西期待の星のひとつなので楽しみです■この集団の武器は何と云ってもフィジカルな技術。マイムを中心に、ダンス、アクション、ジャグリングなど多彩な体技を繰り出して、ファンタジックな物語を紡いでゆきます。若い頃から体を動かさず駄洒落と下ネタをよすがに生きてきた私としては、正直「目まぐるしいっ!」、「若いっ!」・・・などと戸惑ったりすることもあるのですが、その真摯な稽古姿を見ていると、素直に応援したくなるのです■今回の作品、『シャドウ トラフィック』のお話は・・・。日本のある山間部の谷底に位置し、日照時間が極端に少ない町、つまり『陰』の町と、そこに通じる『道』(車道~シャドウ~影)に、次々と不思議な現象が発生。その謎を解明すべく、探偵とその助手が問題の町に向かいます。舞台の上にはトンネルの開口部が2つ。山あいの道路の一角のようでもあり、時空を超えるワームホールのようでもある。シャープな照明と重厚なリズムに彩られ、激しく、妖しく、流麗なパフォーマンスがこの不思議な空間で展開されます。絶え間なく五感を刺激する壱劇屋流フィジカルエンターテインメント、是非お見逃しなく■あ、東京移住前は不動の≪ABCホール最多出演俳優≫だった美津乃あわさんが、若者たちに交じってゲスト出演です。こちらも注目!(艦長)
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- 2016年09月22日木曜日
■スクエア『芸人コンティニュー』明後日から。今朝小屋入りされ、仕込み真っ最中です■その昔、といっても昭和の中頃まで、大阪・天王寺の界隈に、「てんのじ村」と呼ばれた一角がありました。村といってもいわゆる長屋の密集地で、別名「芸人横丁」とも呼ばれたほど寄席芸人さんたちが集まって住み、最盛期には300人ほども暮らしていたそうです。誰かが一声掛ければ、漫才、落語、色物からお囃子さんまでがすぐに揃って一座が結成でき、地方巡業などにも大変便利だったとか。しかしテレビの発達と共に芸人さんたちの生活スタイルも変化し、かつての村は今、高速道路の高架脇に記念碑を残すのみとなっています。1971年、NHKテレビ「新日本紀行」でここが特集されたのですが、横丁から巣立った人気漫才師・平和ラッパさん(二代目)が、昔馴染みの理容店であの独特の髪型(とっ云っても分かるのはオーバー50の人のみか)を調えてもらっている映像が、不思議と僕の脳裏にくっきりと残っているのです■さて、今回のスクエアの作品『芸人コンティニュー』は、そんな芸人横丁を彷彿させる町に今も暮らしている、お笑い芸人たちの物語。テレビの世界で早朝から深夜まで爆笑を取り続ける人気芸人は、割合でいえばほんの一握り。大多数の芸人さんたちは、彼らの活躍を横目で見ながら、ネタを作り、ケンカをし、酒を飲み、明日こそ売れてやる...と切磋琢磨、切歯扼腕の日々を送っています。下町の安居酒屋に日々集う、そんな男や女の悲喜こもごもを、スクエアが笑いとペーソスたっぷりに描きます■ABCホールの舞台上には現在、ホール開館以来最高のタッパ(高さ)に到達するであろう巨大な電車の高架が出現。その下に、情緒あふれる居酒屋、商店街のアーケード等が姿を現しつつあります■今回の舞台美術デザイナーは柴田隆弘さん。日本で舞台美術に対して与えられる唯一の賞である「伊藤熹朔賞」の本賞をつい先頃受賞されたばかりの、関西を代表する舞台美術家です。はっき申し上げて、この舞台セットだけでも観に来る値打ちアリ、です。もちろんお芝居の方も、今回の設定はばっちりスクエアの得意ジャンルですし、まず間違いないはず。実に楽しみです!
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- 2016年09月07日水曜日
■昨夜。来週当ホールにやってくるスクエアが、この公演を最後に無期限活動休止に入るという発表をしました。私、少々ショックを受けているのですが、いずれ事情をお聞きしてみたいと思います。大好きな劇団でもあり、必ず復活してほしい!
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- 2016年09月01日木曜日
■『だーてぃーびー』ついに初日を迎えました■テレビの生放送の裏側をリアルタイムで実際にやってみようというお芝居なので、一度開演してしまえば、照明や音響の「キッカケ」がごく少ない。その分役者さんがずっと演技を持続しなければならないので大変なわけですが(CMも入らないし)、昨日の場当たりは驚くほど短時間で終えることが出来ました。あとは今日の午後行われる本番同様のゲネプロを残すのみ■朝、非喫煙者の私には普段とても入ることができない楽屋脇の喫煙室、通称タバコ部屋を覗いてみました。いまはまだ臭くない。作・演出、主演を中心とするこの密室での会話が、実はお芝居のテイストの相当の部分を作っているものと思われます。そう思うとこの殺風景な写真も私には感慨深いのです■今日は19:30開演、若干ですが当日券も出ます。千秋楽はまだご予約可能です。是非!(艦長)
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- 2016年08月18日木曜日