今回はとっても身近な六甲山。
あたりまえに存在するこの場所を歩き、生きもの達と出逢い、
ここに暮らす人々と語り、人と自然の関わり方を考えてみました。
神戸市街 隣接の山
自然保護センター
再生の看板
ヤシャブシ
六甲山頂にて
布引の滝
高座の滝
須磨アルプス
弓削牧場
サワガニ
カワトンボ
イノシシ





自分のナワバリを広げよう!         寄稿:下城民夫

 アウトドア遊びって自分のナワバリを広げるようなもの。
 私の一番のナワバリは、なんと言っても六甲山。子供のときから毎日のように眺め、何度も何度も山に入って遊んでた。汗をかきかき登った931.3m六甲山頂ハイキングのなんとしんどかったこと、高原のようなおたふく山で食べたおにぎりのしょっぱい味、足をつけた高座の滝のヒヤッとする程冷たい水、優しく包みこむ六甲山独特の匂い、キャンプの夜の恐ろしい闇…。そんな六甲の思い出が身体中に刻みこまれている。
 そう、思い起こせば私のアウトドア体験はすべてが六甲からはじまったのだ。その六甲山が病んでいる。大量に捨てられるゴミ、貴重な植物の盗掘、イノシシなど野生生物と人間の共生の仕方、などなど。
 地球規模の環境のことはピンと来なくても自分のナワバリで起こっている問題は身近なことと感じられるもの。 私達の大切で愛しくて美しい・ガラスの地球を救う・ためには、みんなが地球を自分のナワバリだと思うことが一番早道。だから自分の近くの自然に何度も何度も遊びに行ってナワバリすることから始めよう。
 私の・ナワバリの六甲山・はそんなことも教えてくれた。

[下城民夫さん]
“自然・アウトドアと人の良い関係作り”をテーマに、様々なアウトドア体験を通じて“日本人の新しい時代のライフスタイル”が創造するのが夢。
現在は、 関西を基盤に総合的なアウトドア分野の様々な情報を幅広く収集・調査研究し、マスコミや自治体を通じてその成果を社会に発信しています。