特別企画
2011年12月4日放送

「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2011

2011年にビフォーアフターで紹介した物件24軒の中から、その物件に携わった23人の「匠」が選ぶ「ビフォーアフター大賞」。
「家具・収納」部門、「キッチン・水回り」部門、「空間アイデア」部門、それぞれのテーマで受賞した物件と、トータル的に優れていると判断された大賞の物件をご紹介いたします。

「家具・収納」部門

床下パズル収納 (2011年9月18日放送:7坪にタンス22棹の家

「家具・収納」部門 第1位 床下パズル収納

スライドパズルの原理で動かせる床下収納のフタは、高齢者でも移動が楽々。これまで家を狭くしていたタンス3竿分が、この床下すべてに収まります。

新しき日本間の開拓者
大島健二

推薦した「匠」のコメント

〜 素材使いの風雲児 〜 蒲原 章
箱を動かすのではなく、フタをスライドさせるという発想が斬新。
〜 内と外の媒酌人 〜 清水康弘
高齢者にも楽に扱える、収納のバリアフリー。

とってもいい手すり (2011年2月27日放送:隣の部屋に行けない家

「家具・収納」部門 第2位 とってもいい手すり

長さ7mに渡り、壁面に備え付けられた巨大な収納。その取っ手が、奥行きが長くなった家を行き来する高齢のご両親のための手すりの役割を果たしています。

三次元の冒険家
西濱浩次

推薦した「匠」のコメント

〜 繋がりの調律師 〜 伊藤 孝
とっても形状が握りやすく、デザイン的にも優れている。
〜 狭小の細工師 〜 福島慶太
奥行きの長い家の特徴を上手く活かし、高齢者に優しく一石二鳥。

飛び出すうれしい階段 (2011年3月6日放送:お風呂にカニが住む家

「家具・収納」部門 第3位 飛び出すうれしい階段

リビングの収納を一部、小屋裏に上がるための箱階段に。階段を延長するとリビングが狭くなるため、引き出しの間に階段を仕込んでいます。

素材使いの風雲児
蒲原 章

推薦した「匠」のコメント

〜 動線の旅人 〜 関谷昌人
安全性が高く、小さな子どものいる家庭には安心で操作性も抜群。
〜 開口の哲学者 〜 川嶌 守
インテリア的にも違和感なく、階段と収納どちらも使い易い。

「キッチン・水回り」部門

お母さん楽々キッチン (2011年4月24日・5月15日放送:台所が4つ並ぶ家

「キッチン・水回り」部門 第1位 お母さん楽々キッチン

日課のおじいちゃんの食事作りが出来るだけ楽になるようにと、「匠」特製の麺ストッカーや湯切りザルといった機能満載のミニシンク付きキッチンが用意されました。

狭小の細工師
福島慶太

推薦した「匠」のコメント

〜 無垢と鋼の錬金術師 〜 高倉敦郎
日々の生活を熟慮したまさに家族専用キッチン。
〜 開口の哲学者 〜 川嶌 守
親子上下2世帯の関係性が、つかず離れず程良い距離感。

回って広がる食卓 (2011年11月20日放送:冷蔵庫の扉を閉めて入る家

「キッチン・水回り」部門 第2位 回って広がる食卓

バラバラだった台所の機能を集約し、キッチンの動線を整理。更にダイニングテーブルは、柱を軸にリビング側に大きく回転、天板を延ばせば大きく使うことも。

動線のアスリート
並木秀浩

推薦した「匠」のコメント

〜 モダニズムの継承者 〜 柴田達志
台所作業の効率性への着眼点が見事。分割できる可動ベンチもいい。
〜 杜の住まいの訪問医 〜 安達揚一
コストを抑えつつ狭小空間に生活の幅を広げる知恵が多彩。

快適お寿司屋キッチン (2011年9月25日放送:廊下で必ず転ぶ家

「キッチン・水回り」部門 第3位 快適お寿司屋キッチン

お父さんの思い出が詰まったお寿司屋さんの店舗で使っていたカウンターを、キッチンに家族の団欒の場として形を変えて蘇らせました。

和とモダンの融合者
川口とし子

推薦した「匠」のコメント

〜 無垢と鋼の錬金術師 〜 高倉敦郎
大切な思い出を残しながら、二世帯でも使いやすく考慮。
〜 都心の空間コンシェルジュ 〜 小林真人
既製のシステムキッチンが寿司屋の装飾と見事に融合。

「空間アイデア」部門

家族をつなぐ立体空間 (2011年6月12日放送:台所がお風呂の家

「空間アイデア」部門 第1位 家族をつなぐ立体空間

高い天井を活かして、まるで高床式住居のような二層式に。1400mm以下の天井高であれば階数に入らないので、子ども部屋の下に広々とした床下収納が完成しました。

身の丈の住作家
池田佳人

推薦した「匠」のコメント

〜 世代と動線の修復師 〜 村尾泰史
空間のみならず、家族のつながりまで考えられた立体構成が素晴らしい。
〜 余白の演出家 〜 岸上勝彦
発想の転換ひとつで空間を有効活用できることを証明。

ふるさとエレベーター (2011年11月13日放送:階段を後ろ向きで下りる家

「空間アイデア」部門 第2位 ふるさとエレベーター

高齢で足腰が悪いおばあちゃんのため、エレベーターを設置。無機質に感じてしまうエレベーターの内部空間に、沖縄のおばあちゃんの故郷の風景を再現しています。

繋がりの調律師
伊藤 孝

推薦した「匠」のコメント

〜 身の丈の住作家 〜 池田佳人
発想はシンプルでも効果抜群。写真の家が立体的に見える。
〜 動線のアスリート 〜 並木秀浩
利便性だけでなく心のケアまで考慮した、高齢者に向けた動線計画は秀逸。

押して広がる自由空間 (2011年3月20日放送:6畳に孫7人が寝る家

「空間アイデア」部門 第3位 押して広がる自由空間

勉強に集中したい時など「引き出せる壁」で簡単に個室になる学習スペースは可動式。部屋の奥に押して戻せば、リビングのスペースを2畳分広げることもできます。

森の木の代弁者
松永 務

推薦した「匠」のコメント

〜 新しき日本間の開拓者 〜 大島健二
子ども心をくすぐる仕掛け満載。週末がもっと楽しくなるはず。
〜 杜の住まいの訪問医 〜 安達揚一
収容人数に瞬時に対応する空間活用が見事。狭い空間の工夫のお手本。

「ビフォーアフター大賞」

冬が怖い家 (2011年10月30日・11月6日放送)

「ビフォーアフター大賞」 冬が怖い家

明治創業の醤油の醸造所。四代目へと引き継がれた建物は、冬は寒さに凍える1階と廃墟同然の2階を持つ難物件。それを見事にリフォーム!
お店と住まいのそこかしこに「匠」関谷昌人のアイデアが発揮され、他の「匠」たちから絶賛を浴びた大賞にふさわしいリフォームとなりました!!

動線の旅人
関谷昌人

推薦した「匠」のコメント

〜 和とモダンの融合者 〜 川口とし子
店舗デザインの質の高さと、古い建物の基本性能を上げる工夫も秀逸。
〜 狭小の細工師 〜 福島慶太
樽をそのまま使った収納は圧巻。歴史ある建物の魅力が増した。
〜 森の木の代弁者 〜 松永 務
店舗や住居など様々な空間処理が巧み。室内の和風デザインの仕上げが美しい。
〜 素材使いの風雲児 〜 蒲原 章
伝統と格式を取り戻したうえ、現代的な美しさも加えられ、完成度が高い。
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