西表野生生物保護センター
阪口法明さん
阪口「野生生物保護センターは日本に何カ所かあって、絶滅のおそれのある野生生物を保護するための施設。一番有名なのは佐渡のトキ保護センター、その他には釧路、沖縄本島、奄美大島、長崎県対馬などにあります」
手塚「イリオモテヤマネコはこの島には何頭ぐらいいるんですか?」阪口「約百頭ぐらいですね」手塚「いつ頃発見されたんですか?」阪口「1965年に作家の戸川幸夫さんがこの島にいらして骨格などを東京に持ち帰って学会に紹介しました。論文として学術的に発表されたのは1967年です」
手塚「特徴は?」阪口「大きさは体重4kg、耳の先が丸く、頭は細長く横から見ると、トラやライオンのように精悍です」手塚「元々はどこからきたんですか?」阪口「大昔、この島は大陸と陸続きだったので元は大陸の山猫と同じでした。それが何万年か前に海に隔てられ、食べ物などが変わって、独自の進化を遂げてきました。ちなみにイリオモテヤマネコは、オオコウモリやネズミ、トカゲ、ヘビ、コオロギ、テナガエビなどいろんな物を食べます」
手塚「どんなところに住んでいるんですか?」阪口「山猫といいますが、どちらかというと好んで平地に生息しています」
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