５月１日にスタートした新元号「令和」。その典拠が「万葉集」にある大伴旅人が記した序文だったことから、「万葉集」がにわかに脚光を浴びている。だが、その中に収められた歌について詳しく知る人は多くない。そもそも、歌は自分の気持ちを伝える手段として発展。現在のメールやＬＩＮＥのようなものだったと考えられる。そして、「万葉集」に収められるおよそ４５００首の半分は、男と女が互いの気持ちを伝える歌なのだ。恋の駆け引きや道ならぬ恋の歌など、「万葉集」はいわば、奈良時代の“ベストヒット・ラブソング集”。そんな「万葉集」の魅力を教えてくれるのが、関西大学文学部教授の村田右富実先生。万葉集にまつわる著書を持つ村田先生が、１３００年前の珠玉の歌を解説する。
奈良時代の歌を綴った「万葉集」には、現代の有名アーティストの世界観に通じる歌が数多く存在する。そこで、「万葉集」の歌を現代の歌に当てはめてみると…。目に映る風景に自分の感情を重ねる“万葉集のユーミン”といえるのが、皇族の女性歌人、額田王だ。彼女が時の帝を想って切ない恋心を綴ったラブソングは、ユーミンの感性そのもの。そのほか、恨みのこもった怨恨歌が秀でた”万葉集の中島みゆき”や、カリスマ性を備え、万葉歌人の中でスーパースター的存在だった“万葉集のフレディ・マーキュリー”、情熱的で強い女性と評判だった“万葉集のレディ・ガガ”を紹介する。
「万葉集」を語る上で欠かせないのが、大伴旅人と山上憶良。大伴旅人は生まれつきの大豪族であり、平城京の超高級官僚だったが、大宰府に転勤。その時に出会ったのが山上憶良だった。旅人とは異なり、家柄の無い憶良は苦労して位を上げたノンキャリア組。２人は運命的に出会い、多くの歌とドラマを生んだ。そんな２人の友情物語を現代に置き換えてドラマ化する。大宰府で出会った歌好きな２人の心の交流とは…。
また、「万葉集」の歌にまつわるクイズを出題する。

近年、出版界でしばしば話題になるのが、有名作家たちが手がける“大人のための絵本”。エッセイストの夢枕獏や小説家の恩田陸、「翔んで埼玉」「パタリロ！」などのヒット作を持つ漫画家の魔夜峰央など、時代を代表する作家たちが、子どもだけでなく、大人の心に響くメッセージを絵本に綴っている。なかでも、直木賞作家、宮部みゆきの描いた「悪い本」は、誰の中にも“悪”がありうるということをストレートに伝え、そこはかとない恐怖を感じさせる。こうした“大人にも読んでほしい絵本”の魅力を教えてくれるのが、子どもの本専門店「メリーゴーランド京都店」店長の鈴木潤先生。今回は、鈴木先生が大人の心に響く絵本を紹介する。
鈴木先生が“大人にこそ読んでほしい絵本”として取り上げる一冊は、単調な毎日に疲れ、“達成感”を見失ってしまった大人へおくる絵本。大人になると忘れてしまう気持ちを思い起こし、新たなチャレンジへと背中を押してくれる絵本を紹介する。
続いては、テロや内紛などが多発している現代において、戦争の本当の怖さを知らない世代に読んでほしい絵本を取り上げる。シンプルながら、誰もがハッとさせられる瞬間のあるアイデアの詰まった本で、戦争について子どもにうまく説明できないときにもオススメの一冊だ。スタジオでは、子どもに聞かれてドキッとしたエピソードを一同が紹介。モモコは、「子どもには１００円のお菓子でも『ダメッ』と言ってたけど…」と、高いブランド品を買ったときに子どもに言われた一言を明かす。
日本の児童書界のタブーに挑んだのは、人気漫画の「パタリロ！」や最近話題の「翔んで埼玉」の作者、魔夜峰央。性の多様性をテーマにした絵本だが、鈴木先生によれば、日本の児童書では“離婚”や“ＬＧＢＴ”などがタブー視されているとか。「ネットで情報が入って来る今の時代は、子どもが勝手に解釈するよりは、絵本で一緒に話せるようにしたほうがいい」とオススメする。
スタジオでは、「○○に読んでほしい絵本」をテーマに、一同が絵本のアイデアを考案する。誰に、どんなことを絵本で伝えたいかを考えるが、私情を挟みこみすぎるアイデア多数！？そんななか、鈴木先生が、絵本にできそうな一番良い企画だと選んだのは…！？

今、リーダーシップについて書かれた一冊の本が注目を集めている。それは、アメリカの超一流大学、スタンフォードで教えられるリーダーシップ論をまとめた「スタンフォード式最高のリーダーシップ」。脳科学や心理学、歴史学などに裏打ちされたリーダーシップ論が記されている。誰でもリーダーシップを発揮しなければならない瞬間が訪れるときがある。そんなとき、周りを動かし、人間関係を円滑にする方法が「スタンフォード式リーダーシップ」なのだ。今回は、スタンフォード大学教授であり、「スタンフォード式最高のリーダーシップ」の著者、スティーヴン・マーフィ重松先生を迎え、その真髄を直伝してもらう！
スタンフォード大学では「人間の心の動き方を通して、リーダーとしての正しい行動や考え方を教えている」という重松先生。日本人にとっては苦手なイメージのあるリーダーシップだが、重松先生の考えでは「自己主張は苦手だが、調和を重んじる日本人こそリーダーに向いていると思う」とも。また、ゲストの小嶋花梨はＮＭＢ４８の２代目リーダー。「大先輩がいるなかでのリーダーなので…」と、リーダーの苦労を明かす。
では、リーダーとしてはどう振る舞うのが正解なのか？今回は、戦隊モノのドラマ仕立てで「スタンフォード式リーダーシップ」を解説。会議の席でリーダーに求められることや、部下のモチベーションの上げ方やモチベーションを持続させる方法、自己犠牲型リーダーの勘違い、チームに必要とされる５つのタイプなどを紹介する。
日本を動かした誰もが知る偉人たち。彼らをリーダーたらしめるものは何だったのか。戦後初の首相となり、日本国憲法をはじめ、数々の重要な法律を成立させた吉田茂。ワンマン宰相と呼ばれながらも、首相就任は歴代最多の５回。彼が人々に支持された理由とは？また、関西に“阪急王国”を作り上げた「阪急電鉄」の創業者、小林一三の一流の心遣いなど、偉人たちのリーダーシップに迫る。
また、「スタンフォード式リーダーシップ」にまつわるクイズを凡人チームに出題。チュートリアル・徳井がリーダーとなり、チームが力を合わせて解答を導き出す。

今や国内外から年間およそ５３００万人もの観光客が訪れる京都は、古都ならではの名所で世界中の人たちを魅了している。そんな名所から目線をずらして脇道に入ると、迷路のような路地が奥へと続く。そこには知られざる名所とミステリーが隠されている。木屋町通を北に入った路地の奥にあるのは、幕末に討幕派の筆頭だった長州藩の桂小五郎が、のちに妻となる芸妓とともに身を隠していた屋敷。当時、新選組に命を狙われていた小五郎に長州藩が用意したもので、様々な仕掛けが施されていた。現在は料理旅館として営業しているが、食事だけでも利用でき、客は館内の見学も可能だ。そんな京都の路地裏の魅力を知り尽くしているのが、らくたび代表の若村亮先生。京都ガイドのエキスパート、若村先生が、京都の路地裏にあるとっておきの隠れスポットを紹介する。
今回は、京都の路地裏をエリア別に紹介。祇園と梅小路界隈からは、古くから“京の台所”として知られる錦市場がこの地にできた理由をはじめ、甲冑や今話題の日本刀など、日本史を彩るグッズが所せましと並ぶ知られざる美術館、江戸時代に京都最大の花街だった場所に佇む宴会場の歴史を解説する。スタジオには、若村先生オススメの路地裏グルメが登場。抹茶スイーツの発祥ともいわれる茶房の「抹茶わらび餅」で、先斗町にまつわるクイズに正解すれば食べられるが…！
京都の観光名所として人気の南禅寺界隈からは、山縣有朋の別荘にある日本庭園に隠されたミステリーや、世にも不思議な路地の謎を紹介。なかでも、それまでになかった近代日本庭園の傑作といわれる庭園の景観には一同も息をのむ。なぜ、有朋はこの地にこの庭園を造ったのか。それを読み解くカギは庭を流れる水にあった…。
街の東側にある泉涌寺の参道には不思議なお寺が点在する。阿弥陀如来とともに２５体の菩薩が一堂に安置されるお寺の、“仏様のオーケストラ”と呼ばれる仏像たちの謎や、優美な美しさをたたえる京都最大級の釈迦如来像についた“血の跡”のミステリーを解説する。